ボルボ・カー・ジャパンは、2016年1月26日、最上級モデルとなる7人乗りSUV、新型XC90を発売した。
新型XC90の外観上の一番の特徴は、北欧神話に登場するトール神(雷神)がもつハンマーをモチーフにしたT字型のポジションライトが特徴となるLEDヘッドライト。インテリアは、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する世界最大のデザインコンペの一つであるレッドドット賞の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」プロダクトデザイン賞を受賞している。
新型XC90には、2つの世界初となる安全技術が採用されている。そのひとつが「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)」である。車両のASDM(アクティブ・セーフティ・ドメインマスター)ミリ波レーダー/高解像度カメラ一体型センサーユニットが、道路から逸脱したことを検知すると、即座にシートベルト・テンショナーがシートベルトを巻き上げ、シートとシートフレームの間にあるメタル製クッションが乗員にかかる衝撃を吸収。乗員の身体へのダメージ、特に脊椎損傷による重症化を防ぐ役目を果たしている。
もうひとつが「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」。交差点の右折時に直進してくる対向車との距離や速度を検知して、そのまま右折すると衝突する、と判断した場合、衝突を回避・軽減するオートブレーキが作動する。世界初の安全装備に加え、夜間でも対応可能な歩行者・サイクリスト検知機能付フルオートブレーキや、50km/h以下の速度域でのステアリングアシストを実現したパイロットアシスト(追従時車線維持機能)など、全方位的な先進安全装備を全車に標準装備している。なお、新型XC90は、ユーロNCAPの衝突テストにおいて、最も安全なSUVとして「Euro NCAP’s Best in Class Cars of 2015」に選ばれている。
新型XC90には、ボルボとして日本に初めてプラグインハイブリットモデルが導入される。「T8 Twin Engine AWD Inscription」は、Drive-E2.0L 4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンと電気モーターのふたつのユニットを組み合わせており、システムトータルで407ps/640Nm(欧州参考値)の出力と15.3km/L(JC08モード)の燃費性能を実現。また、電気モーターのみで35.4kmのEVゼロエミッション走行が可能となる。
その他のモデルには、2種類のDrive-Eガソリンエンジンが用意されており、2.0L 4気筒直噴ターボ「T5」エンジンは、最高出力254ps、最大トルク350Nmを発揮し、JC08モードで12.8km/Lの低燃費を実現している。2.0L 4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンの「T6」は、最高出力320ps、最大トルク400Nmを発生する。これらのパワートレーンは、8速ATと電子制御AWDと組み合わされ、高い環境性能と卓越した走行性能を実現している。
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