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合同テスト実施のTCRサウスアメリカ、ホンダやリンク&コー陣営が体制確定。王者はクプラにスイッチ

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合同テスト実施のTCRサウスアメリカ、ホンダやリンク&コー陣営が体制確定。王者はクプラにスイッチ

 南米大陸初のリージョン選手権、TCRサウスアメリカ・シリーズに参戦した各陣営が、この4月にも開幕戦を実施するブラジルのアウトドローモ・ヴェロチッタで合同テストを開催するとともに、会期と前後して2年目に向けたチーム体制を続々とアナウンス。ホンダ陣営のスクアドラ・マルティーノやリンク&コーを走らせるPMOモータースポーツが陣容を確定し、現チャンピオンチームのW2プロGP(旧W2レーシング)はホンダからクプラへのスイッチを発表した。また、TCRサウスアメリカ主要開催地のひとつであるブラジルでは、2023年にも単独の国内選手権発足が計画されている。

 昨年のTCRサウスアメリカ立ち上げ成功を背景に、今回TCRブラジル・シリーズ創設に本格的なGOサインが下された。現状で少なくとも全6戦のイベントがカレンダーの一部になると見込まれており、2018年以来国内で最初の前輪駆動ツーリングカー選手権が発足することになった。

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「我々のTCRカテゴリーがラウンチから7年経った今も、こうしてシリーズが世界で拡大し続けることをうれしく思う」と語るのは、統括団体WSC代表を務めるマルチェロ・ロッティ。

「2021年に、TCRサウスアメリカの初シーズンは重要な市場を新たに開拓し、地域全体のチームとドライバーにTCRカテゴリーの競技とスリルを提供する機会を与えた。多くの熱狂的なブラジリアン・コンペティターたちの積極的参加により、こうしてTCRブラジル誕生につながったことを心から光栄に思うよ」

 そのブラジルに拠点を置く現チャンピオンチームのW2プロGPは、初代チャンピオンを獲得したペペ・オリオラと、ラファエル・レイスのために走らせたFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRからマシンスイッチし、新たにクプラ・レオン・コンペティションTCRを投入。そのうちのドライバー1名には、引き続きレイスの起用をアナウンスしている。

「彼は2021年にかなりのスピードを披露したが、スタンディングスタートやコールドタイヤでのファーストラップ最適化など、このカテゴリーについて学ぶこともたくさんあった」と語るのは、W2プロGPのチームマネージャーであるセラフィン・ジュニア。

■2台目のクプラに乗るドライバーに関しては「現在交渉中」


 現王者オリオラがタイトル防衛のために戻ってくるかどうかは確認されておらず、ジュニアによれば「2台目のドライバーに関しては現在交渉中だが、まだまだオープンな状況」だという。

 そのW2レーシング(現W2プロGP)と同じくブラジル・ストックカー界の強豪で、2022年よりTCR新規参入を果たすクラウン・レーシングは、ストックカー・ライト優勝経験者のガブリエル・ルスキノスを起用し、2台のシビックのうち1台を託すことを決めた。

 同じく、ホンダ陣営の一角を占める隣国アルゼンチンのスクアドラ・マルティーノは、チームチャンピオンシップで総合3位に終わった初年度から挽回すべく、引き続き2台のシビックを投入。同国最大のツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)経験者のファン-アンヘル・ロッソと、昨季はプロップカー・レーシングでアルファロメオをドライブしたファビオ・カサグランデを起用する。

 そして、WTCR世界ツーリングカー・カップでレギュラーを務めるサンティアゴ・ウルティアの招聘でも話題を集めたPMOモータースポーツは、引き続きリンク&コー03 TCRの3台体制で参戦。昨季後半戦のみで挙げた5勝のうち、2勝をマークしたファブリツィオ・ペッチーニを軸に、こちらもSTC2000経験者のホセ-マヌエル・サパーグとパブロ・オテロの3名で新シーズンに挑む。

 そして初年度の総合ランキング5位を獲得したアダルベルト・バプティスタらが所属するアウディ陣営のコブラ・レーシングを中心に、プロップカーやクラウン・レーシング、ヒュンダイ勢のスクレリアCJやMCトゥバランら計5チームが参加したヴェロチッタ・テストでは、TCRデビューイヤーを控えるクラウン・レーシングのルスキノスが、自身初のFFツーリングカーをドライブした。

「それは、僕が慣れているものとはまるで違った経験だったよ。ここ10年間はリヤ駆動モデルでレースを戦っていたから、クルマの習熟だけでなく、チーム全体で適応の1日になった。最初は少し苦労したし、それは当然のことだけど、お互いを理解する良い機会になったと思う」

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