スーパーGTの2023年シーズン開幕戦で、GT300クラス優勝を果たした18号車UPGARAGE NSX GT3の小林崇志は、事前に戦略をしっかりと組み立てていたため、18番グリッドから優勝という離れ技を演じることができたと語った。
土曜日に行なわれた予選は、18号車UPGARAGEにとってはまさに不運な展開となった。
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18号車UPGARAGEはQ1でA組に振り分けられたが、当該セッションは雨脚がどんどん強まっていったことで、セッション途中で赤旗終了……18号車はそのとばっちりをモロに受け、満足いくタイムを記録できず、決勝レースを18番グリッドからスタートすることになったのだ。しかしそこから優勝。チームは予選が低調に終わっても、決して諦めることはなかったという。
「予選では、コントロールラインまであと数百メートルというところで赤旗が出てしまいました。普通では18番手スタートから優勝というのは難しいとは思っていました」
小林はそう明かす。
「でも今日の天気予報を見る限りでは、また雨が絡んでくるんじゃないかということでした。ですからチームとミーティングを重ねて、こういう状況だったらこうするというストラテジーをまとめあげておきました」
「小出(峻)選手がスタートしてポジションをキープする中、雨がパラついてきたところで良いタイミングでウエットタイヤに換えるという判断をチームがしてくれました。そしてコースが乾き出したタイミングで、僕にドライバー交代し、スリックタイヤにも変えることができたんです」
「ヨコハマタイヤさんも今回は良いタイヤを持ってきてくれていたので、アウトラップも良いペースで走れました。その後はSCや赤旗がありましたが、レース終了というのを聞くまでは、僕も勝てると思っていなかった……生きた心地のしない、しんどいレースでした」
なお小林は、これがスーパーGTで100戦目のレース。その節目となるレースを勝利で飾ったわけだ。
「個人的な話ですが、今回は100戦目のレースでした。ここで勝てたのは、神様がご褒美をくれたのかなと思いますし、この勝利を石田(誠)監督に捧げたいと思います」
「NSXになってからなかなか勝てず、辛いシーズンが続いていました。昨年の最終戦も、勝てそうで勝てなかった。ようやく優勝することができました」
「これでようやく百戦錬磨になれました……もっと笑ってもらえるかと思いましたけど、滑っちゃいましたね(笑)」
チームメイトの小出は、これがスーパーGTデビュー戦。そしていきなり優勝という離れ技を演じたわけだ。小出も自分自身で「持ってる!」と評価した。
「これで持ってないと言ってしまうと、どういうことだろう……となるんで、もちろん持ってるんだと思います(笑)」
そう小出は言う。
「運で優勝できたこともあると思いますが、次は実力で、小林さんと協力してやっていきたいと思います」
「1戦目で優勝できたのは、幸先の良いスタートだと思います。今年は初めてGT300に上がってきましたが、なぜか自分としても、今年はすごくいけるんじゃないかと思っていました。根拠はないんですけどね。過信せず、その予感をしっかりと実現できるようにしていきたいです。昨年はFIA F4でチャンピオンを獲っていますから、今年も違うカテゴリーでチャンピオンを取りたいと思います」
小林もその”持ってる男”に期待しながらも、今後集中してチャンピオンを目指していきたいと語る。
「持ってる男がウチのチームにいますから、大丈夫だと思います」
「昨年も、チャンピオンを獲った56号車(リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R)が開幕戦で勝ちました。そして彼らは、60kgのウエイトを積んでも、確実にポイントを獲ってチャンピオンになりました。我々も同じように、次のレースでもポイントを獲れるようにしたいです。そうしないと、チャンピオンは遠のいてしまいます」
「優勝はしましたが、それで満足せず、もっと頑張らなければいけない。最終戦が終わってチェッカーを受け、僕らがチャンピオンを獲るまで、集中して1年間戦っていきます」
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