8月2日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、アメリカ・カリフォルニア州にて現地時間1日に進化型『GRカローラ』を世界初公開した。
モータースポーツの知見が注ぎ込まれ、現役レーシングドライバーの走り込みによって鍛えられた、トヨタGRカローラが登場したのは2022年。「カローラのスポーツカーとしてのDNAを呼び覚まし、お客様を虜にするカローラを取り戻したい」という豊田章男会長の強い想いのもとに生み出された。
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今回登場した進化型は高速コーナーでの旋回性能をはじめ、加速性能、冷却性能が改良されたほか、今年1月に発表された進化型GRヤリスにも採用されているGRダイレクトAT(GR-DAT)を搭載するモデルが追加設定されている。
さらなる野性味が追求された走りの部分では、前後ショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵し、旋回時の車両姿勢と内輪の接地荷重特性を改善することで旋回中の車両安定性が向上。さらに、リヤアクスルの回転中心であるトレーリングアーム取付点を従来より高いポイントに設定し加速時のリヤの沈み込みが抑えられた。
GRヤリスと同じ1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン『G16E-GTS』は、スポーツ走行でのエンジン使用領域を分析したうえで、コーナーを立ち上がる際に重要視される中速域でのエンジントルクを現行モデル比で30N・m増加させることに成功。最大トルクが400N・mまで高められた。
見直された冷却性能の部分ではブレーキ温度の上昇を抑えるブレーキダクトが採用されたほか、運転状況を先読みしプロドライバーによるシフト操作と同じようなタイミングでのギヤ選択を実現するGR-DAT搭載車には、水冷式ATFウォーマー&クーラーに加えサイドダクトが設けられた空冷式ATFクーラーを標準装備。さらにエンジン冷却を強化するためのサブラジエーターも設定された。
この他にもABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の改良をはじめ、ステアリングコラムとインストルメントパネルリインフォースメントの締結部に剛性の高い溝付ワッシャーボルトを、シャシー部品の締結ボルトの一部に締結剛性の高い特別なボルトを採用するなど、直進安定性とステアリング操作に対するダイレクト感や応答性、リヤのグリップ感を向上させる仕様変更が行われ、クラッチではトータルレバー比やクラッチカバー、ターンオーバースプリングの荷重特性の最適化によりクラッチペダルの操作性も向上している。
そんな進化型GRカローラは“Core”、“Premium”、“Premium Plus”の計3グレード構成でアメリカ市場での販売が予定される一方、北米以外の地域への導入は現在のところ検討中とのことだ。
■進化型GRカローラ(北米仕様)主要諸元
全長×全幅×全高4410×1850×1480mmホイールベース2640mmトレッド(フロント・リヤ)1590/1620mm乗車定員5名車両重量1500kg(GR-DAT搭載モデルは1520kg)エンジン直列3気筒インタークーラーターボ型式G16E-GTS内径×行程87.5×89.7mm総排気量1.618リットル最高出力224kW(304PS)/6500rpm最大トルク400N・m(40.8kgf-m)/3250~4600rpmトランスミッションiMT(6速マニュアルトランスミッション) or GR-DAT(8速オートマチックトランスミッション)駆動方式スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式)差動装置(フロント/リヤ)トルセンLSD/トルセンLSDフロントサスペンションマクファーソンストラット式リヤサスペンションダブルウィッシュボーン式フロントブレーキベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ポットキャリパー)リヤブレーキベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ポットキャリパー)ホイール18インチ マットブラック 15スポークキャストアルミホイールタイヤ(フロント・リヤ)235/40R18 ミシュラン Pilot Sport 4燃料タンク容量50リットル
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みんなのコメント
それ以上は。
LBXは水野氏に酷評されてたからなー