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BMW M 次世代EVに「神の手」採用 四輪駆動で高度なドルクベクタリング実現

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BMW M 次世代EVに「神の手」採用 四輪駆動で高度なドルクベクタリング実現

次世代M2クーペ? 高性能のEVプロトタイプ

BMW初のEVスポーツカーの開発が進んでいる。エンジニアが目指すのは、内燃機関廃止後も、Mモデル特有のダイナミックなキャラクターを実現することだ。

【画像】EVでもMモデルらしい走りを目指す【BMW のEVプロトタイプやiX M60、M2を写真で見る】 全44枚

BMWは昨年、謎のEVプロトタイプの画像を公開し、「ミリ秒単位」で「極めて正確」な出力伝達が可能なクアッドモーター、四輪駆動システムを搭載していることを明らかにした。

最近発表されたM2の次世代モデルには、同様の技術が搭載される見込みである。M2クーペの発表会で、AUTOCARのインタビューに応じたBMW Mのフランク・ヴァン・ミールCEOは、開発中の四輪駆動EVについて、F90世代(6代目)のM5 xドライブを手本にすることをほのめかした。

M5史上初めて四輪駆動システムを導入したM5 xドライブは発表当時、そのことで物議を醸した。現在では、優れたハンドリングを持つスポーツセダンとして高く評価されている。

「その秘密は、リアのディファレンシャルだけでなく、前後ディファレンシャル、DCS(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)システムなど、すべてを制御するセントラル・コントローラー、またはセントラル・ロジックにあります」

これら複数の機能を単一のシステムで管理することは、「4つのシステムが協調してクルマを走らせる」ために非常に重要だ。

BMWはこのECUを「神の手」と呼んでいる。ガソリンエンジンと電気モーターの出力をバランスさせ、ハンドリングを向上させる高度なトルク・ベクタリング。これを可能にする手段として、i8に初めて搭載されて以来、さまざまなMモデルに展開されている。

「さらに一歩進んで、開発車両のように4基の電気モーターを持つEVの場合でも、同じロジックで制御してMらしく走らせることができます。そのため、より可能性が広がるのです」とヴァン・ミールCEOは語る。

また、フロントアクスルを駆動させることで、減速時のエネルギー回生をより高めることができ、大きなメリットをもたらす可能性があるとした。EVのMモデルが従来車とどのように差別化されるかはまだ不明だが、最上級のiX M60と次期i7 M70はすでに600ps級の出力と加速力を実現しているため、次世代スポーツモデルには独自のダイナミック特性を持たせようとするはずだ。

興味深いことに、BMWが昨年公開したEVプロトタイプは、複数のモデルを組み合わせたものだ(4シリーズ・グランクーペのボディとM3のフロントおよびリアエンドが特徴的)。このことから、既存のi4やi7を強化したものではなく、広範囲にわたって改良を施した高度なM専用モデルになると予想される。

しかし、ヴァン・ミールCEOは「すべてを準備するには何年もかかるため、開発はかなり早い段階から始める必要がある」と述べており、実現にはまだ時間がかかると思われる。

この次世代EVは、現行のMモデルの後継となる可能性もあり、今日のM2の流れを汲むコンパクトクーペという、興味深いテーマが見え隠れしている。コンパクトなボディ、低重心、そして重量配分を活かしたハンドリングマシンになるだろう。

ヴァン・ミールCEOはM2の価格(約6万ポンド、日本円換算で約940万円)を例に挙げ、「将来的にはこの価格帯のクルマも提供したい」と述べた。

発売がまだ何年も先になることは間違いないが、電動化時代にもBMW M特有の走りを継承してくれることを期待したい。

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みんなのコメント

4件
  • ロングノーズの必要がなくなる
    後輪駆動でも無いならBMWの意味って?
  • 立派なお鼻のBMWさんは いっつもみんなの 笑いもの♪
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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