フェラーリのフレデリック・バスール代表は、ルイス・ハミルトンとの契約をオファーしたという憶測を否定しつつも、7度のF1王者であるハミルトンであればどのチームも雇いたいと考えるだろうと認めた。
現在フェラーリに在籍しているシャルル・ルクレールがメルセデスに移籍するかもしれないという噂を背景に、フェラーリがハミルトンへのオファーを検討しているのではないかという報道がなされたが、ハミルトンとフェラーリはモナコでその噂を否定している。
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FIA F2などで活躍しているARTグランプリの創設者でもあるバスールは、ハミルトンがF3やGP2に参戦している時代にドライバーとして起用したこともあって、今もハミルトンと連絡を取り合っているという。
ハミルトンの噂について聞かれたバスールは「冗談を言うなら、2週間前に(カルロス)サインツJr.をアウディに送り、1週間前にルクレールをメルセデスに送ったとも言える」と話した。
「そうなったら今、私はひとりだ! シーズンのこの段階では、毎週異なるストーリーがあることはよくご存じだろう。そして我々はルイス・ハミルトンにオファーを送ってはいない。話し合いもしていない」
「グリッドにいるどのチームも、一度はハミルトンを手に入れたいと考えていると思う。そう思わないチームがいたとしたらおかしいだろう」
「もし私がハミルトンと話をしたと言われても、この20年間、ほぼ毎週末ハミルトンと話してきたからね。追いかけられているから、彼と話すのを止めなければならないなんて、そんなの嫌だね!」
ハミルトンとの噂が出たことで、今のドライバーたちを安心させる必要があったかと尋ねられたバスールは、それを笑い飛ばした。
「そんな必要はないよ。我々はそれに慣れているし、毎週新しい噂が出ることも分かっている」
現状、ルクレールとサインツJr.は共に2024年までフェラーリと契約を結んでおり、バスールは契約延長を急ぐ必要はないと主張した。
「先週、あるいは2週間前に話したように、我々にとって最も重要なことは、開発と今シーズンに集中することなんだ」
「2、3ヵ月後には将来について話し合うことになるだろうし、議論する時が来るだろう」
「私は彼らと延長について議論したくなかったし、それは変わらなかった。私は、レッドブルと競争できるように一歩前進することが最も重要であり、それに集中しよう、と自分の立場を伝えた」
「我々としては、契約については後で話し合おうということで合意しており、変更をするつもりはない。ルイスが来るかもしれない、シャルルやカルロスが出ていくかもしれないという噂もあったしね。我々は自分たちの仕事を進め、計画に集中するつもりだ」
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