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スバル・ソルテラまもなく トヨタbZ4Xの兄弟車 GR 86/BRZ開発時とのちがいは?

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スバル・ソルテラまもなく トヨタbZ4Xの兄弟車 GR 86/BRZ開発時とのちがいは?

スバル・ソルテラまもなく

スバルは2021年10月29日、スバル公式ホームページの中で新型EVソルテラ専用コーナーを設置した。

【画像】トヨタ/スバルの協業【bZ4X/ソルテラ、GR 86/BRZを詳しくみる】 全159枚

「かけがえのないこの大地を愉しみつくすためのSUBARU初グローバルSUV EV 2022年、誕生」と明記されている。

スバルの中村知美社長が日本時間2021年11月11日9:30、オンラインでワールドプレミアすることも明らかになった。

あわせて、スバルで開発責任者を示す、プロジェクト・ゼネラル・マネージャー(PGM)からもソルテラの詳細な説明がある。

ソルテラについてはこれまで、2021年5月11日にプレスリリースが出されている。

それによると、ソルテラはトヨタとの共同開発であること。EV専用プラットフォームをeスバルグローバルプラットフォームと呼ぶこと。

発売は日本、アメリカ、カナダ、欧州、中国などで2022年頃までにおこなうこと、となっている。

そして、ソルテラとは「ソル(太陽)」と「テラ(大地)」を組み合わせた造語であることも公開している。

むろん、ソルテラはスバルの真骨頂であるAWD(四輪駆動車)である。

そのソルテラ正式発表を前に、ソルテラとは兄弟関係にあるトヨタbZ4Xの技術詳細が明らかになっている。

トヨタが2021年10月27日、オンラインでEV開発担当者から報道陣に対する技術説明会がおこなわれた。

その中で……。

トヨタbZ4Xはどんなクルマ?

トヨタZEVファクトリー・チーフエンジニアの豊島浩二氏と、同主査の井戸大介氏は、筆者(桃田健史)や記者らからの、トヨタとスバルとの関係に対する質問に丁寧に答えた。

まず、トヨタbZ4Xのスペックだが、ボディサイズは全長4680mm×全幅1860mm×全高1650mm、ホイールベースは2850mmだ。

トヨタGR 86とスバルBRZとの関係から考えれば、ソルテラのボディスペックはbZ4Xとほぼ同値となるだろう。

デザインについては、ソルテラのティザー動画でのチラ見せから推測するに、bZ4Xとの共通性が強く、そのうえでGR 86とBRZとの関係のようにヘッドライト周辺などの雰囲気に違いを出すのだと思う。

そして電動パワーユニットの基本スペックは、駆動用バッテリー容量は71.4kWhを共用するなど、bZ4XとBRZで違いはないと推測できる。

ただし、1つ気になるのはAWDのみの設定かどうか、という点だ。

bZ4Xでは、FWD(前輪駆動車)と4WDという区分けであるが、スバルが5月に出したプレスリリースでは「優れた操縦安定性や高い走破性を誇るAWD性能を備え……」という記載がある。

これだけで、ソルテラをAWD専用車と決めつけるのは難しいが、価格を考えるとインプレッサのようにFWDモデル設定があることも考えられるだろう。

こうしたスペックからの予想を下地に、トヨタ側のコメントについて詳しく触れていきたい。

GR 86/BRZ開発時とのちがいは?

まずは、新規EVに対する商品企画(トヨタでは製品企画)や開発、そして実験に及ぶトヨタとスバルとの関係についてだ。

トヨタによると、GR 86/BRZ開発時との差は、スバル技術本部を含めた「スバルのさまざまな領域の関係者が、トヨタ本社側に来るという体制だった」という。

実は、2021年半ばに千葉県袖ケ浦フォレストレースウェイで開催されたGR 86/BRZの報道陣向け試乗会の際、開発に関する2社の関係性について、初代86/BRZのときよりも2社の関係が深く、トヨタの関係者が頻繁にスバル技術本部がある群馬県太田市に来ていたと説明していた。

なぜならば、生産拠点も太田市内のスバル製造工場であり、エンジンなどクルマの主体構造物がスバル製だからだ。

一方、bZ4X/ソルテラでは、EVとしての主体構造物はトヨタが担当し、またハイブリッド車を含めて電動化開発のノウハウは明らかにトヨタ側に豊富であることから、スバルがトヨタに対して学ぶところが多いのは当然のことだと思う。

とくに、EVのキモである電池技術について、トヨタはプリウスを筆頭とするハイブリッド車、またすでに中国で販売しているC-HR EVやUX300e、さらには超小型EVのシーポッドなどによって、「われわれには電池技術の手の内感がある」と表現した。

そのうえで、トヨタがスバルから学んだことも少なくなかったという。

トヨタ/スバルのいいとこ取りに?

トヨタがスバルとの共同開発を進めるなかで「四駆はそんなところまで走る(必要がある)のか?」という議論があったという。

むろん、トヨタは世界屈指の強靭な四駆、ランドクルーザーを筆頭にさまざまな四駆をラインナップしている。

それでもAWDスペシャリストのスバルが、本格的クロカンではないSUV EVに対しても、いわゆる生活四駆(ライトオフロード)としての受容性を含めてさまざまな検討を日々おこなっており、そうしたスバルの開発姿勢にトヨタが学ぶところが大きかったのだ。

また、bZ4XでスバルのXモードを装備しているが、そもそも2社の役割分担があったのかどうかという点については「まず、良いEVを作ろう」という発想があり、その結果として両社が持つ技術を持ち寄って議論を進めたという。

そのうえで「(トヨタとスバル)それぞれの味で、(bZ4Xとソルテラの)両方を作っていく。(結果的に2モデルは)同じところと、違うところがある」と説明した。

こうして出来上がった2モデルは「(トヨタとスバルの)いいとこ取り」という表現で、電動化やコネクテッド技術はトヨタが、そして衝突安全とAWDの領域はスバルの技術が重視されたということだ。

具体的に、bZ4Xとソルテラは、どこが同じで、何が違うのか?

詳細については、11月11日のワールドプレミアを楽しみに待ちたい。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

1件
  • トヨタはまだ本気では無いと感じる。
    というか、EVが将来のメインストリームとは思っていない様子。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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