近年のF1では、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームが一歩抜け出し、それ以外のチームに大きな差を築いている。
その証拠のひとつとして、この2年の間にトップ3チーム以外で表彰台を獲得したのは、今季アゼルバイジャンGPのセルジオ・ペレス(フォースインディア)と、昨年の同アゼルバイジャンGPでのランス・ストロール(ウイリアムズ)の2例のみである。
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また、今季コンストラクターズランキング3位のレッドブルと4位ルノーの間には、297ポイントの差が開いた。これは、現行のポイントシステムが導入されて以来最大の差である。
F1のスポーティングディレクターであるロス・ブラウンは、トップ3チームとそれ以外のチームの差を埋める必要があると主張してきた。そして「彼らは実際には、彼らだけの選手権でレースをしているようなものだ」と語った。
「今年も2017年と同様、バクーのような普通ではないストリート・サーキットで、トップ3以外のチームからたったひとり、表彰台に上がることになった」
そうブラウンは語る。
「(2シーズン合計で)123の表彰台のうち、ふたつしか表彰台を獲得できなかったというのは、容認できるものではない。今後益々増えていくだろう技術面、財政面の格差に伴うならば、それは特にだ」
「この問題には、FIAやチームと共に取り組んでいる。F1の将来は、それ(を解決するの)に懸かっている体」
「テーブルの上には、様々な解決策が載っている。そして我々は、この状態をそれほど長く続けていくことなどできないということを受け入れなければいけない」
V6ターボ+ハイブリッドのいわゆる”パワーユニット”規則が施行された初年度である2014年には、6チームが表彰台を獲得した。2015年にはフォースインディアとウイリアムズが、トップ3チーム以外で表彰台登壇を果たしたチームとなった。
ブラウンは、中団チームの戦いを”その他の選手権”と呼ぶ必要がないようにしたいと語る。
「彼らの戦いは、確かにスリリングだった。しかし、ファンが8位争いに興奮するのは、難しいことだ」
そうブラウンは語った。
「とは言っても、ルノーの4位は祝福したい。彼らが進歩しているのを確認することができた。そしてハースについても、このスポーツで3年目にもかかわらず、ランキング5位になったというのは、素晴らしい成果だ」
またブラウンは、厳しい2シーズンを過ごした後、復活を遂げたザウバーを賞賛。さらにシーズン途中でオーナーが変わったにも関わらず、躍進を遂げたフォースインディアの活躍も讃えた。
来季のF1は空力に関するレギュレーションが変更される。これは空力パーツをよりシンプルにすることで、マシンの後方に生じる乱気流を制限、オーバーテイクしやすいにようにすることが目指されたものだ。また2021年にはさらなるレギュレーション変更が予定されていて、標準パーツや予算制限策を導入することで、チーム間格差を縮めることが目指されている。
「将来に向けた第一歩を踏み出すことができた」
そうブラウンは語る。
「しかし、今後数カ月の間には、まだやるべきことがたくさん残っている」
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