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「最新モデル試乗」脱・内燃機関の旗手。パリのエスプリ香るピュアEV、DS3クロスバックEテンスに乗ってみた

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「最新モデル試乗」脱・内燃機関の旗手。パリのエスプリ香るピュアEV、DS3クロスバックEテンスに乗ってみた

モーター出力136PS、航続距離398km。内外装はエンジン車と共通

 DSオートモビルのコンパクトSUV、DS3クロスバックにピュアEVのE-TENSE(Eテンス)が加わった。DSはグループPSAのラグジュアリーブランド。PSAとしては、プジョーe-208に続くピュアEVの日本発売だ。

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 EテンスはDSが電動化車両に与える名称。フランスではDS7クロスバックにも存在する。ただしこちらはプラグインハイブリッド車(PHV)である。
 近距離走行がメインの小型車(DS3)はEV、長距離走行もこなす中大型車(DS7)はPHVという住み分けは、DSだけでなく、PSA共通の戦略。エンジン車と同じプラットフォームを使い、混流生産することも特徴だ。

 プラットフォームはe-208と共通。バッテリーは前後シート下とセンタートンネルに「土の字型」に配置する。この搭載方法で、フロアが高くなることを防いだ。Eテンスの室内スペースは、ガソリン車と同等である。
 モーターは136ps/260Nmを発生し、前輪を駆動する。モーターの開発には、フォーミュラE(2年連続でダブルタイトル獲得)の経験をフィードバックしているという。満充電での航続距離は398kmと実用上十分だ。

 スタイリングは基本的にガソリン車と共通。クロームメッキだった部分がつや消しのシルバーで統一され、グリルはつや消しグレーになった。この変更で、モダンでクールな雰囲気が強まった。ホワイトインテリアはEテンス専用で、ホワイトレザーとファブリックの組み合わせは新鮮だった。

走行モードは3種。スポーツ時の爽快なダッシュは魅力的

 加速はエコモードのときはマイルドに感じるが、ノーマルモードなら不満はない。スポーツモードを選ぶと爽快なダッシュが得られる。回生ブレーキの調節はセレクターレバーで行う。Dレンジはガソリン車に近い自然な減速感、Bレンジは明確に速度が落ちていく。

 乗り心地は重厚だ。ガソリン仕様もコンパクトSUVとしてはソフトだが、Eテンスは、それ以上に揺れが少なく落ち着いたフィーリングが味わえる。1580kgという車重をうまく生かしている。
 フットワークはガソリン車に似ている。バッテリー搭載で重心が下がったことはコーナーでの安定感として伝わる。身のこなしは適度にシャープ。前輪の駆動力伝達に必要な重みを確保したうえで曲がっていく独特のマナーは、信頼のおけるものだった。

 それにしても、DS3クロスバックはEVが似合う。「スピリット・オブ・アバンギャルド」をブランドイメージに掲げるだけのことはある。Eテンスは電動化がもたらす近未来が味わえるコンパクトプレミアムだ。

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みんなのコメント

2件
  • 「パリのエスプリ(笑)」てのは、作りも走りも随分とチープなのだなww
  • トヨタにしか見えない。

    トヨタが頑張ってるのか。
    それとも自分たちが世界のどの国どの人種よりも優れている思っているフランスの感性はこの程度のものなのか…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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