BMW、日本市場初となる『M5ツーリング』を導入。システムトータルで727PS／1000Nmを発揮

　高性能V8エンジンと電動モーターを搭載したBMW M専用のプラグインハイブリッド“M HYBRIDシステム”を採用し、システムトータルで535kW（727PS）／1000Nmを発揮する『M5ツーリング』が日本市場に初上陸。昨年末の2024年12月25日より発売が開始されている。

　本国では過去に第3世代、第5世代の『M5』にツーリング・モデルが設定されているが、両モデルとも日本への導入は行われておらず、今回発表された新型M5ツーリングが正規輸入販売モデルとして初となる。

　そんな第8世代をベースとした今回のM5ツーリングは、注目のパワートレインに4.4リッターのV型8気筒Mツインパワー・ターボエンジンと、M専用のプラグイン・ハイブリッド・システムであるMハイブリッドシステムを搭載。

　さらにM専用4輪駆動システムの“M xDrive”を組み合わせ、サーキット走行における最高の運動性能と、プレミアム・セグメントにおけるラグジュアリー・スポーツ・ツーリングとしての優れた安全性および快適性の要素を併せ持つ、唯一無二のモデルとなっている。

　その性能を視覚的に訴えるエクステリアでは、M専用エアロバンパーやガーニッシュ、夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形を印象的にライトアップするBMWアイコニック・グローを備えたM専用ブラックキドニーグリルを備え、標準の5シリーズ・ツーリングより75mmワイドなフロントフェンダーが特徴となる。

　また、車体後方側でもMリヤスポイラー、M専用リヤバンパーには専用デザインのディフューザーが施され、Mスポーツ・エギゾーストシステムに加えてこちらも48mm拡幅されたフェンダーが精悍な佇まいを表現している。

　一方のインテリアも、最新の12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成されるBMWカーブド・ディスプレイを軸に、インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫くBMWインタラクション・バーを標準装備。Mカラーのアンビエント・ライティングをはじめ、ドライバーの好みの走行モードに応じて室内空間をアーティステックに演出し、Mモデル専用のMマルチファンクションシート、M専用装備品を随所に採用する。

　そしてツーリング特有のラゲッジは、あらゆるニーズに対応可能となる多才で機能的、かつ広々とした500リッターの容量を実現。40：20：40分割可倒式リヤシートを倒せば、最大で1700リッターまで拡張することが可能となっている。

　単体で最高出力585PS（430kW）／5600～6500rpm、最大トルク750Nm／1800～5400rpmを発揮するクロスバンク型のツインターボエンジンは、2機のツインスクロールターボを向かい合うシリンダーの排気管をあえて跨いで配置することで、ターボに排気のパワーが遅れずに、干渉することなく、理想的な間隔で加わるため、鋭いレスポンスとスムーズで力強い加速を実現する。

■M専用装備で本格スポーツ走行と快適／安全性能を両立

　さらにシフト特性を3段階から選択し、状況に応じた最適なギヤ比設定とレスポンスが得られるMモデル専用開発のドライブロジック付き新型8速Mステップトロニックのハウジングには電気モーターを組み込み、約70kmまでゼロ・エミッションでの走行が可能に。

　第5世代のBMW eDriveテクノロジーを採用した電池容量22.1kWhを持つ、197PS（145kW）を発揮するこの電気モーターには、同じくBMWグループが特許を取得したプリ・ギヤリングによりモーターが発生するトルクを高性能6気筒ツインターボエンジン相当の450Nmまで増強させる。結果、システムトータルの最高出力727PS（535kW）、最大トルク1000Nmを発揮するBMW史上最強のパワーユニットを搭載するモデルの1台となっている。

　この途方もないパワーは、インテリジェント4輪駆動システムBMW xDriveと、アクティブMディファレンシャルをベースとし、Mモデル専用に開発された制御システム“ドライビング・ダイナミクス・コントロール”によって制御され、さらに車両の安定走行をサポートするDSC（ダイナミック・スタビリティ・コントロール）も装備。

　後輪のスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能になるMダイナミックモード（MDM、4WDスポーツ）などに加えて、DSCオフ時に選択可能な後輪駆動“2WDモード”では、クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、熟練したドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことが可能になっている。

　また、センシングと同時に最短時間で直接制御されるホイールスリップテクノロジーや統合ブレーキシステム、可変ステアリングレシオを備えたスポーツステアリングに、アダプティブMサスペンション、アクティブMディファレンシャル、4輪操舵を可能とするインテグレーテッド・アクティブステアリングも標準装備し、サーキットにおける本格的かつダイナミックな走行性能と、快適な乗り心地とを極めて高い次元で両立している。

　そのほか、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能や、安全機能・運転支援システムの“ドライビング・アシスト・プロフェッショナル”に、完全自動駐車が可能となるパーキングアシスト・プロフェショナルなども標準装備に。各種コネクティヴィティやインテリジェント・パーソナル・アシスタントなども備えつつ、車両本体価格を先代モデルのセダンと同様、かつ現行『BMW M5（セダン）』と同価格の1998万円（税込）としている。

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