2月2日、静岡県の富士スピードウェイで、スーパーGT GT500クラスに参戦する7台の車両が参加したメーカーテストがスタートした。ホンダ勢は4台が今季初テストに臨んだが、すでに3メーカーから発表されている2023年のGT500参戦ドライバーのうち、唯一のGT500ルーキーとなるModulo Nakajima Racingの太田格之進が、初のテストに臨んだ。
太田は京都府京都市出身の23歳。立命館大学を卒業したばかりで、2022年は全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権、スーパーGT GT300クラス、そしてスーパー耐久と多忙なシーズンを送り、すべてのカテゴリーで印象的なスピードと安定感抜群のレース運びをみせると、2023年は全日本スーパーフォーミュラ選手権、そしてGT500クラスのシートを得た。
富士スピードウェイで7台のGT500車両が参加しスーパーGTのメーカーテストがスタート
そんな太田はスーパーGTではModulo Nakajima Racingで伊沢拓也とコンビを組むことになるが、この日の富士が初めてのGT500テストとなった。午前中こそあまり寒さを感じなかったが、午後になると急激に冷え込み、小雪も舞うなかでの走行となった。
午後のセッション途中から走行した太田は「スーパーフォーミュラのテストの時と同じ感想になってしまいますが(苦笑)、速いですね!」とGT500の感想を教えてくれた。
「このサイズで屋根があって、重さもあるクルマで『こんなスピードで走っていいんですか!?』と感じてしまうくらいです。100Rのダウンフォースがすごくて、コーナリングスピードが凄まじかったです」
「スーパーフォーミュラとトップスピードは同じくらい出ていると思うんですが、車重も重いし、ロールもする。でもダウンフォースがメチャクチャすごくて、ワケが分からなくなります(笑)。『はあ!?』と思っていても、曲がれちゃうんです。あと、100Rでミラーに火花が見えるのが怖いですね(笑)。何か光ってるんですよ」
日射しもなく、路面温度も非常に低いなか、多くのGT500ドライバーも苦戦するようなコンディションでの走行となったが、「アウトラップもすごく怖かったです。絶対に当たらないように気をつけていました。最後はアタックの練習もしましたが、チームからは『悪くないタイム』と言ってもらっています」と合格点を得た。
そんな太田が今季コンビを組むのは、すでにベテランと呼んでいい経験豊富な伊沢だ。「すごいっす。オーラがハンパないです」と太田は言う。
「このテストに来る前もチームのミーティングなど、1月からかなりの日数を過ごしていたのですが、実際クルマに乗るタイミングが近づくほど、伊沢さんのすごさを感じています。知識や経験など、クルマのセッティングひとつとっても、多角的な目線で考えている人ですね」
「僕は伊沢さんが作ってくれたクルマで、自分の走りに集中することができているので、すごく良い環境で乗せてもらっています」
シーズンが始まればルーキーという物差しはなくなり、タイムと結果だけが評価の基準になる。しかし太田は「とりあえず必死に走ってます。今日はタイムが出たので良かったですが、まだまだ伸びしろはいっぱいあります」と開幕へ向けてポジティブな表情をみせた。
「知識も経験もある最高の“先生”がいてくれますから」という太田が、伊沢という頼もしいパートナーのもと、開幕までにどこまで成長をみせてくれるか、楽しみにしたいところだ。
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