マクラーレン・オートモーティブは、同ブランドの超軽量オープントップモデル『マクラーレン・エルバ』に物理的なウインドスクリーンを備えたモデルが登場すると発表し、このウインドスクリーン・バージョンの生産がまもなく開始されることをアナウンスした。
マクラーレン・エルバは、イギリスのラグジュアリー・スポーツカーブランドが“究極のオープントップ・エクスペリエンスをもたらす”と唄うロードスターだ。その車名とスタイリングは、ブルース・マクラーレンと彼が創設した会社にて初期に設計され、1960年代のレースで活躍した同名のレーシングカーを彷彿とさせるものとなっている。
強力タッグふたたび。ガルフカラーに彩られた『マクラーレン・エルバ』グッドウッドで初公開
現代に復活したエルバは、かつての名車が象徴するドライビングの喜びや、スピリットをかき立てるために誕生し、世界限定149台のみが生産される。
そんなマクラーレン・エルバに追加設定されることになったウインドスクリーン・バージョンは、アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)が作りだす空気の壁よりも物理的なスクリーンを欲するカスタマーの要望に応えるとともに、アメリカの一部の州の法令を満たすために設計されたもの。
スクリーンレスのエルバはマクラーレン・オートモーティブ史上もっとも車重が軽い(乾燥重量1300km未満の)ロードスターだが、ウインドスクリーン付きモデルを設計するにあたっては追加重量を20kgに抑えることとが目標とされた。これには、電子制御の雨滴感知式ワイパーや、ウインドウウォッシャー、サンバイザー、そしてヒーテッドガラスとそれを囲むカーボン・ファイバー製サラウンドが含まれる。
パワートレインはスクリーンレスモデルと共通で、最高出力815PSを発揮する4.0リットルV8ツインターボエンジンがミッドシップに搭載される。加速力についても、いずれのモデルもフラッグシップモデルの『マクラーレン・セナ』に匹敵。スクリーンレスモデルで0-100km/h加速が2.8秒、0-200km/h加速では6.8秒をマークする。
「超軽量で極めてパワフルなエルバは、ドライバーに路面や自然との究極の一体感をもたらす。ドライビングの純粋な喜びを謳歌するために生まれ、私たちがこれまでに手がけた中でもっとも特徴的でエクスクルーシブなモデルのひとつだ」と語るのは、マクラーレン・オートモーティブのマイク・フルーウィットCEO。
「ルーフとウインドウが存在しないこのロードスターは、マクラーレンモデルにしか成し得ない、最高に爽快なオープンエアのドライビング・エクスペリエンスをオーナーの皆さまに提供する」
「それは、洗練されたAAMS技術が目に見えない空気の壁を作りだすスクリーンレスモデルを選んでも、遮断性が加わったウィンドスクリーン・バージョンを選んだとしても変わることはないんだ」
風雨からドライバーおよび同乗者を守りつつ、動的性能や車体剛性、そして刺激的なドライビング・エクスペリエンスはスクリーンレスモデルと同等の性能を有するエルバ・ウインドスクリーン・バージョンは2021年末から最初のデリバリーが行われる予定だ。
なお、ウインドスクリーン・バージョンの完全な技術諸元や、スペックは最終評価待ちとなっている。
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