F1、P1の系譜を受け継ぐモデル
11月13日、マクラーレン・オートモーティブは、東京都内でスーパースポーツモデル、『マクラーレンW1』をメディア向けに初お披露目した。
【画像】F1、P1の系譜を受け継ぐ『マクラーレンW1』を細かくチェック 全56枚
W1のWはワールチャンピオンシップに由来し、F1における8回のコンストラクターズタイトル、12回のドライバータイトル獲得を讃えている。もちろん、1993年の『マクラーレンF1』、2013年の『マクラーレンP1』の系譜となり、このモデルがいかに特別かを物語っている。
そのモデルプロフィールはなかなかにエキサイティングだ。わかりやすい部分でいえば、新開発のMHP-8型4LV8ツインスクロールターボ(928ps)+モーター(Eモジュール/347ps)によるハイブリッドパワートレインが、トータル1275psの最高出力を誇ること。カーボンモノコックを基本とした『エアロセル』と呼ばれるシャシー回りが徹底的に軽量化され、乾燥重量が1399kgにすぎないこと。エアロダイナミクスやサスペンションセッティングを追求した結果、フロントを駆動させなくても十分なトラクションを確保するRWDとしたこと、などとなる。
この日は、アジア太平洋地域ディレクターのシャーロット・ディクソン氏、本国イギリスの最高デザイン責任者(CDO)トビアス・シュールマン氏、プロダクトマネージャーのヘザー・フィッチ氏も来日しW1についてコメントしたが、その熱量が半端なく、このモデルが単なるフラッグシップという言葉で表せない何かを背負っていることを感じさせた。特にフィッチ氏は、『あらゆる場所での圧倒的なパフォーマンス』、『圧倒的な最高出力』、『ドライバーとの一体感を最大化』、『ドラマチック』という4つのキーワードで、W1について詳しく語ってくれた。
マクラーレンらしさを感じたレースモード
プレスリリース内でも自らを『レース企業』と表現するマクラーレンらしさを感じたのが、レースモードだ。車高がフロントで37mm、リアで17mmそれぞれダウン。可動式のフロントおよびリアウイングが展開し、特に後者は『マクラーレン・アクティブ・ロングテール』と呼ばれ、後方に300mm伸びるもの。これによって最大1000kgのダウンフォースを実現している。『ロングテール』はマクラーレンF1の時代から使われるキーワードで、使い方が上手だなぁと思う。
その結果、0-300km/h加速で『スピードテール』を上まわる12.7秒未満とし、マクラーレンが基準とするナルド・サーキットでのラップタイムを『セナ』より3秒短縮。最高速は350km/hで電子的に制限と、まさに史上最速のマクラーレンといえる内容となっているのだ。
会場で実際にみたW1の第一印象は、「いかにもレース企業らしい作りだなぁ」というもの。ところによりカーボンが剥き出しになっているボディは、その全てがエアロダイナミクスに直結していると容易に想像できる。
今回はアンヘドラルドアと呼ばれる、前側ではなく上側に開くガルウイングタイプのドアを採用しているのだが、その主たる理由が、ドアヒンジの位置を移動することにより、Aピラー付け根の部分に空気を流すためだというから驚かされる。その付近の造形自体には機能美があり、マクラーレンの矜持を感じさせた。
ほかにもシートがシャシーに固定され、ペダル側でポジションを調整することなど、書き始めればトピックが多すぎて本稿にはとうてい収まりそうもない。なにせ、『世界史上初の12項目、マクラーレン史上初の45項目の進化』となっているのだ。もちろんその多くは、今後、市販モデルたちに反映されていくことだろう。
マイケル・ライターズCEO本領発揮
マクラーレン・オートモーティブCEOのマイケル・ライターズ氏はプレスリリースの中で、「まさにW1は、マクラーレンにしか生み出せない究極のスーパーカーです」と語っているのだが、2022年に就任した彼らしい作品ではないかと、個人的には思っている。
というのも前職はフェラーリで、296やプロサングエ開発の立役者になった人物。そんな技術畑出身の彼が率いたことで、より『レース企業らしい作品になった』と思えてならない。技術者として純粋に『こういうスポーツカーを作りたい』という視点が明確になり、まさにライターズ氏の本領発揮といえるのだ。
そういった作り手の思い入れが強いことは、例えば、バッテリー容量1384kWh、EV航続距離2kmという数字に現れている。市場を考えればそのあたりのスペックも充実させたいところだが、そこはパフォーマンス重視と割り切ったということだろう。
世界399台限定生産となり、発表時点で既に完売。日本の割り当ては公表されていないが、アジア・パシフィック地域、特に日本での販売は好調とされるから、相当な台数が日本でも納車されるかもしれない。せめて助手席くらいには乗れれば……と、そのパフォーマンスに今から期待している。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
今日から「ガソリン“5円”値上げ」に国民ブチギレ!「“25年1月さらに値上げ”…ふざけるな」「生活苦しくなるやん」「もっと国民に寄り添って」の声! 消えゆく「ガソリン補助金」今後どうなる?
制限速度を守ってる自分を抜かしていったクルマにオービスが光らないって納得いかん! なんで自動速度取締機は大幅にマージンをとってるの?
「ガソリン代が安くなってサイコー!」高すぎた「ガソリン価格」引き下げへ! 「暫定税率」の廃止決定に「やっとか」「他の税金もなくして」「どれくらい安くなる?」の声集まる!
ヒョンデの新型EV『インスター』、東京オートサロン2025で日本初公開へ
高すぎな「ガソリン価格」引き下げへ! 「ガソリンの暫定税率の廃止」を明記!? さらに取得時関連税も見直し? 「税制改正大綱」発表! 自工会もコメント
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント