鈴鹿サーキットで開幕したスーパーGT第3戦鈴鹿。GT500クラスは#64 Epson Modulo NSX-GT、GT300クラスは#96 K-tunes RC F GT3が公式練習のトップとなった。
当初の予報では雨になると言われていた鈴鹿サーキット周辺。実際に昨晩も雨が降っていたが朝から青空が広がったこともあり、路面コンディションも急速に回復。気温19度、路面温度26度のドライコンディションでセッションがスタートした。しかし、西コースから1コーナー方面へ吹く風が非常に強く、鈴鹿サーキット名物でもあるサーキットホイール(観覧車)が強風で運転を停止するほど。そんな中ではあるが、グリーンシグナルが点灯すると、続々とマシンがコースインしていった。
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しかし開始から5分経過時点で#17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)が2コーナーでコースオフを喫し、赤旗が掲示された。#17 KEIHIN NSX-GTは幸いマシンにダメージはなく、グラベルから出ると自走でピットへ。セッションもすぐに再開となった。
セッション序盤から速さを見せたのが、日産GT-R勢。その中でも#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの速さが際立っており、開始30分のところで本山哲が1分46秒569をマークし、早くも従来のコースレコード(1分47秒074)を更新した。そこに#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが2番手につけた。#36 au TOM’S LC500が3番手、#17 KEIHIN NSX-GTが4番手となった。
GT300クラスは#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3と#96 K-tunes RC F GT3の、RC F GT3勢が交互にトップタイムを塗り替え、上位を占める展開。こちらも開始1時間のところで#96 K-tunes RC F GT3が1分57秒240を記録し従来のGT300コースレコード(1分57秒543)を上回った。
昨年までは8月に行われていた鈴鹿ラウンドだが、今年は5月の第3戦へと変更。各車のウエイトハンデも軽く、気温や路面温度も低いため、両クラスとも公式練習のセッション序盤からコースレコードを更新する速さを見せた。
しかし強風の影響か、荒れた展開は続く。開始38分時点で#35 ARTO RC F GT3がダンロップでスピン。イン側でマシンが止まってしまったため、2度目の赤旗掲示。走行再開後には、#30 TOYOTA PRIUS apr GT(永井宏明)がコースオフした際に人工芝を引っ掛けてしまったようで、1コーナーまでそれを引きずってしまう場面もあったが、マシンからうまく外れコース外に落ちたために走行に影響は出なかった。
その直後、#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)が最終コーナーでスピン。こちらはすぐにコースに復帰できたが、スプーンカーブの2つ目で#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(富田竜一郎)がスピンし、グラベルでマシンストップ。走行1時間あまりで3度目の赤旗掲示となった。
両クラスの混走が残り10分という時点でセッション再開し、GT300クラスの専有走行へ。#0 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が3番手までタイムアップするも、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸)がそれを上回る。しかしRC F勢の牙城は崩せず、1分57秒240をマークした#96 K-tunes RC F GT3がGT300クラストップとなった。
GT500クラスの専有走行に入ると、鈴鹿のテストで好調だったNSX勢が本領を発揮。コース前半を#17 KEIHIN NSX-GT、#64 Epson Modulo NSX-GT、#100 RAYBRIG NSX-GTがハイペースで駆け抜けていくが、ヘアピンで#17 KEIHIN NSX-GTがスピンを喫してしまう。
それを避けるように走らざるを得なかった#64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット)と#100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)だったが、それでも#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのトップタイムを塗り替えていった。
それを#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがさらに上回るが、そのまま2度目のアタックに向かった#64 Epson Modulo NSX-GTのベルトラン・バケットが1分45秒938を叩き出し、このセッションのトップとなった。2番手に#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、3番手には#100 RAYBRIG NSX-GTが続き、4月のテストから好調だったバトンも1分46秒211をマークし、順調なスタートを切っている。
終わってみれば、従来のコースレコードである1分47秒074を12台が上回る結果に。ホンダNSX-GT勢が下馬評通りの速さを発揮し上位に名を連ねるが、そこに日産GT-R勢が絡んでいく勢力図となっている。
■スーパーGT第3戦鈴鹿 公式練習タイム結果(GT500)
1. #64 Epson Modulo NSX-GT/1'45.938
2. #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/1'46.060
3. #100 RAYBRIG NSX-GT/1'46.211
4. #8 ARTA NSX-GT/1'46.258
5. #12 カルソニック IMPUL GT-R/1'46.530
6. #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R/1'46.569
7. #17 KEIHIN NSX-GT/1'46.770
8. #1 KeePer TOM'S LC500/1'46.919
9. #36 au TOM’S LC500/1'46.946
10. #16 MOTUL MUGEN NSX-GT/1'46.961
11. #23 MOTUL AUTECH GT-R/1'46.976
12. #6 WAKO’S 4CR LC500/1'47.005
13. #38 ZENT CERUMO LC500/1'47.099
14. #19 WedsSport ADVAN LC500/1'47.207
15. #39 DENSO KOBELCO SARD LC500/1'48.183
■スーパーGT第3戦鈴鹿 公式練習タイム結果(GT300)
1. #96 K-tunes RC F GT3/1'57.240
2. #60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3/1'57.416
3. #11 GAINER TANAX GT-R/1'57.598
4. #0 グッドスマイル 初音ミク AMG/1'5.720
5. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT/1'57.801
6. #7 D’station Porsche/1'58.012
7. #26 TAISAN R8 FUKUSHIMA/1'58.053
8. #18 UPGARAGE 86 MC/1'58.080
9. #10 GAINER TANAX triple a GT-R/1'58.108
10. #65 LEON CVSTOS AMG/1'58.170
11. #25 HOPPY 86 MC/1'58.248
12. #9 GULF NAC PORSCHE 911/1'58.286
13. #31 TOYOTA PRIUS apr GT/1'58.505
14. #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS/1'58.525
15. #2 シンティアム・アップル・ロータス/1'58.554
16. #88 マネパ ランボルギーニ GT3/1'58.592
17. #55 ARTA BMW M6 GT3/1'58.950
18. #34 Modulo KENWOOD NSX GT3/1'59.069
19. #50 EXE AMG GT3/1'59.376
20. #87 リーガルフロンティア ランボルギーニ GT3/1'59.653
21. #52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC/1'59.684
22. #5 マッハ車検 MC86 Y's distraction/1'59.734
23. #117 EIcars BENTLEY GT3/1'59.980
24. #777 CARGUY NSX GT3/2'00.078
25. #48 植毛 GT-R/2'00.781
26. #360 RUNUP RIVAUX GT-R/2'00.809
27. #35 ARTO RC F GT3/2'01.831
28. #22 アールキューズ AMG GT3/2'02.428
29. #30 TOYOTA PRIUS apr GT/2'02.621
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