現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ブガッティ シロン ピュール スポール、サーキットテストを再開

ここから本文です

ブガッティ シロン ピュール スポール、サーキットテストを再開

掲載 更新
ブガッティ シロン ピュール スポール、サーキットテストを再開

Bugatti Chiron Pur Sport

ブガッティ シロン ピュール スポール

TOYOTA GAZOO Racing、ニュル24時間耐久レースへの参加見送りを発表

ロックダウンが明けて久々のテスト再開

地鳴りのようなエキゾーストノートとスキッド音を響かせながら「ブガッティ シロン ピュール スポール」がストレートをフルスロットルで駆け抜けていく。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による数週間にわたるロックダウンを経て、ブガッティのエンジニアはハイパースポーツのサーキットテストを再スタートした。

テストでは、シャシー、ハンドリング、ダンパーコントロール、ステアリング、タイヤの摩耗、ギヤボックスなどの細かなセッティング調整が繰り返された。本格的な生産に向けて、新仕様のパワーユニットをテストするためにも必要不可欠なものとなる。また、あらゆる荷重条件やスピード域における車両の全体のフィーリングも繰り返しチェックされた。

ブガッティの開発責任者を務めるステファン・エルロットは、今回のテスト再開について以下のようにコメントした。

「シロン ピュール スポールは最高のパフォーマンスに加えて、抜群のコーナリング性能を発揮できるように開発されています。サーキットでのテスト再スタートは、開発陣にとって非常に重要なことです。いかにテストコースでマイレージを稼げるかが鍵になりました」

ビルスター・ベルクで3日間の集中的なテスト

ドイツ・テートブルクの森に位置する「ビルスター・ベルク(Bilster Berg)」は、高低差の激しいレイアウトを持つ全長4207mのサーキット。NATO(北大西洋条約機構)の弾薬庫施設から改修されたビルスター・ベルクは、多くの自動車メーカーがテストコースとして使用している。5月の第2週の3日間、ここでブガッティはシロン ピュール スポールの集中テストを行った。

ドイツの法規を遵守し、エンジニアは安全ヘルメットと防火服を着用。非常に短い時間で正確なデータを測定・分析し、その結果を開発中の車両に反映させる。開発責任者のエルロット、シャシー開発責任者のヤーチン・シュワルベを含む8名のエンジニアは、2台のシロン ピュール スポールのプロトタイプを持ち込み精力的に走り込んだ。今回のテストは新型コロナウイルスに対応すべく、従業員の安全を確保した上で規模を縮小して行われている。

「今回、かなりタイトなテストプログラムを計画しました。シロン ピュール スポールに関しては、サーキット以外にも細かいファインチューンを繰り返しています。高低差の激しいビルスター・ベルクの地形、十分なランオフゾーンを備えた安全性の高いコースを考えれば、ポテンシャルの限界を試すことができるでしょう」と、エルロットは説明した。

サーキットでドリフトが楽しめるモードを採用

エンジニアたちはソーシャルディスタンスを保ちながら、ノートパソコンに表示された様々なデータを分析する。キャンバー角を変更するなど大幅に足まわりが強化されたシャシー、新開発のタイヤ、15%クロスレシオ化されたギヤボックスに加えて、この短いテスト機会でパワーユニットのチューニングも行わなければならない。

「すべてのシステムは、それ単体としてだけでなく、もちろん車両全体と連動して完璧に機能しなければなりません。そして、すべての速度域でそれが求められるのです」と、シュワルベは説明する。

シロン ピュール スポールには、ESC(横滑防止装置)に新たなドライビングモードが追加された。「Sport+」設定時に、サーキットにおいてドリフトを楽しむことができる。ESCが姿勢を制御することなく、アクセルペダルでリヤをコントロールすることが可能になったのだ。

「これはシロンを熟知しているエンジニアにとっても、クルマを降りたくなくなるほどの楽しさです。シロン ピュール スポールは、あなたを一段上のレベルのドライバーにしてくれるでしょう」と、シュワルベは笑顔で付け加えた。

ノルドシュライフェでのテストも計画

シロン ピュール スポールは、標準モデルのシロンから約50kgの軽量化を実現。フロント形状の変更と大型リヤウイングにより、ダウンフォースレベルは大幅に増加した。

「最高出力1500ps、最大トルク1600Nmを発揮するW型16気筒エンジンは、これまで以上により軽快に回転するよう感じられるでしょう。非常に実体感のある、エモーショナルなドライビング経験ができるはずです」と、エルロットは絶賛する。

ブガッティは、2020年後半にシロン ピュール スポールを価格は300万ユーロ、60台限定で販売。今回のビルスター・ベルクに続き、今後数週間以内にニュルブルクリンクのノルドシュライフェでのテストも計画されている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
Webモーターマガジン
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
くるくら
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
THE EV TIMES
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
AutoBild Japan
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
バイクブロス
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村