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5月の第2戦スコットランドは元石炭採掘施設が舞台。クロームシルバーの特別車両も公開/エクストリームE

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5月の第2戦スコットランドは元石炭採掘施設が舞台。クロームシルバーの特別車両も公開/エクストリームE

 創設3年目を迎えたワンメイク電動オフロード選手権、エクストリームEの第2戦“ハイドロX Prix”は、2年ぶりにイギリスへと復帰。スコットランドのダンフリーズとギャロウェイにある旧グレンマックロッホ露天掘り炭鉱跡地にて開催されることがアナウンスされた。

 同時にシリーズは“シーズン3”における特別版ショーカーも公開し、世界が今日直面している地球規模の問題に焦点を当てるため「周囲の物理的環境の、文字どおりの『鏡』を表現した」というクロムシルバーの専用オフロードEV『オデッセイ21』を披露している。

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 サウジアラビアの戦略的スマートシティNEOMでの開幕戦を経て、続く5月13~14日に開催される第2戦は、2021年のジュラシック・コースト以来のイギリス回帰となり、またシリーズのロジスティクス・ハブ兼パドックであり、1989年にアヴァディーンで造船された元貨客船RMSセントヘレナにとっては母国への帰郷にもなる記念碑的イベントとされた。

 鉱山がシリーズのホスト役を演じるのはこれが2回目となり、チリ・アントファガスタで稼働中の現役銅鉱山にて、昨季第4戦として開催された“ミネラルズ・カッパーX Prix”以来となる。

 今回の開催地設定に関しては、このグレンマックロッホが従来の石炭採掘施設から、より環境に優しい揚水式水力発電所および風力発電所への転換を計画していることが理由に挙げられ、より持続可能なエネルギー転換を象徴するサイトとして選出されたという。

「言うまでもなくエクストリームEは、目的を持ったユニークなレーシングシリーズだ。5月に開催するハイドロX Prixのため、スコットランドに向かうことにワクワクしているし、これに際し、かつてのグレンマックロッホ炭鉱ほど完璧なレースサイトを見つけることはできなかった」と語るのは、シリーズ創設者兼CEOを務める、おなじみアレハンドロ・アガグ。

「これまでもエクストリームEは、レースのプラットフォームを通じて気候問題の最前線にある世界各地の感動的なストーリーを伝えてきた。スコットランドのレースサイトは、今後何世紀にもわたって地域に完全な再生可能エネルギーを供給する水力発電プロジェクトにより、真にエキサイティングな転換を迎える古い炭鉱の再生に敬意を表するものでもある」と続けたアガグ。

「このサイトは、我々が世界を旅してきた中でもっとも劇的かつ極端なレーストラックのひとつを提供するだけでなく、気候変動との戦いに勝利するため、エネルギー業界とそのコミュニティがたどらなければならない、すべての移行と転換についての痛烈な事実を伝えるはずだ」

■元F1王者でJBXEを率いるバトン「ハイドロX Prixでも表彰台を目指す」

 そのイギリス出身者としてシリーズに参戦する2009年のF1チャンピオン、ジェンソン・バトンは自らが率いるJBXEのチームにとっても「イギリスに戻ることは素晴らしいことであり、スコットランドでのチャンピオンシップ次戦を本当に楽しみにしている」と抱負を述べた。

「もちろん、イギリスにはモータースポーツへの情熱があり、シリーズがふたたびそのルーツに戻ってきたことは素晴らしいことさ。僕は幸運にも、自分のキャリアを通じて何度もイギリスの地でレースをすることができた。それらの思い出は僕にとって信じられないほど特別なものであり、最後にイギリスでレースを戦ったJBXEは、表彰台を獲得することもできたんだ」と続けた2008年のスーパーGT、GT500クラス王者でもあるバトン。

「だからこそ、次のラウンドとなるハイドロX Prixでも同様のことを目指すつもりだ。スコットランドでのレースは、僕らのチームにとってまったく新しい挑戦となるだろうが、そこでシーズンに弾みをつけられるはずさ!」

 同じくアンドレッティ・アルタウィキラットから参戦する、フィールド唯一のイギリス出身ドライバーであるケイティ・マニングスも「ホームイベントを楽しめる数少ないドライバーのひとりになることを、楽しみにしている」と語った。

「このシリーズではすべてのコースがユニークだけれど、こんな故郷に近い場所でのレースは、私とチームにとって特別なものになるでしょうね。トラックは、芝生の高速セクションと採石場へのドロップの両方を組み合わせたものになると聞いているけれど、それを見るのは本当に興味深いものになるでしょう」

 この開催地発表に合わせてシリーズが公開した“シーズン3”のショーカーは、鋼管パイプフレームに、出力400kW(約540PS)のモーターを搭載したワンメイクSUVに『反射』をテーマに掲げた特別版のクロムをまとった1台に仕上げられた。

 担当者によれば「これは周囲の環境における差し迫った問題を浮き彫りにするだけでなく、より幅広い視聴者に我々の全員が及ぼす影響を内省するよう促す狙いを持たせたものだ。そのボディ表面には新しい試みも導入され、これはチームとドライバーがグレンマックロッホのレースで直面する極端な地形を反映したもの。その新しい地形パターンも表現されている」という。

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