現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 新型コロナウイルスの危機が去った後、ライブイベントはどうなる? F1オーナー企業「未知の問題」

ここから本文です

新型コロナウイルスの危機が去った後、ライブイベントはどうなる? F1オーナー企業「未知の問題」

掲載
新型コロナウイルスの危機が去った後、ライブイベントはどうなる? F1オーナー企業「未知の問題」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中のモータースポーツが中断されている。F1も例外ではなく、レースが開催されないことで、チームも運営側も財政的な危機に直面している。

 ただこれは、モータースポーツに限ったことではなく、全てのスポーツ、ライブイベントも同様。F1のオーナー企業であるリバティ・メディアの姉妹会社であるライブ・ネーション社も、打撃を受けているという。

■美しきF1マシン:「シューマッハー、フル参戦3年目で初のPP&タイトル獲得」ベネトンB194

 リバティ・メディアは最近、子会社の資産を整理し、F1を存続するための資金として、14億ドル(約1500億円)の現金を準備した。同社CEOであるグレッグ・マフェイは、株主総会での質疑応答で、将来何が起きるのかを予測するのは不可能であると認めた。

「それは大きな未知の問題だ」

 ライブイベントの将来について尋ねられたマフェイCEOはそう語った。

「我々は、様々なことが調整され、変化し、新型コロナウイルス後の世界で機能するビジネスを構築できるかということに対して、慎重な姿勢を取っていると考えている」

「それは治療薬やワクチン、あるいは手順の変更ではなく、ライブイベントを開催する方法にある」

「それは大規模なモノなのか? または歴史的に有益なモノなのだろうか? それはまだ分からない。そのため、段階的に対応できるような、慎重な態度を取っている」

「FWON(F1の持ち株会社)のバランスシートを強化した理由は、その可能性を考えたからだ。今後は、様々なことがポジティブにはならないかもしれない。特にFWONの場合、一部のチームに支援を提供することが必要になる可能性もある」

「最高の治療方法やワクチンが見つかることを望んでいるが、それを投資のための理由にしたくない。我々はどんな状況でも、魅力的なモノを作り出そうとしている」

 リバティ・メディアの創設者であり会長でもあるジョン・マーロンは、F1の収入は、実際にレースを観戦に訪れる観客のみに依存しているわけではないと指摘した。

「ライブイベントがテレビやデジタル配信のコンテンツとして、おそらく最適なモノだという当初の考えだが、その点については無傷なままだと思う」

 そうマーロン会長は語った。

「残念ながら我々は、今回のパンデミックを経験することになった。個人的には、通常よりも早く、治療法やワクチンが確立されると信じている」

「評価という面では、間違いなく失望感を感じるだろう。そしてこの不況が過度なモノである場合、ライブイベントは観戦客(の有無)とはほとんど関係なく、テレビやデジタル配信にとって良いモノであるという我々の主張を信じるチャンスを提供することになるだろう」

「問題は、ここからどうやってマネジメントをしていくかということだ。そして一番大事なのは、誰もがバランスシートを改善するために奮闘しているということ。それにより、不況が予想される間にも、流動的な問題に見舞われるのを避けることができる」

「しかし、ライブイベントの命題は、今でも良いモノであると私は考えており、構造的な大変更を施すのではなく、健全な解決策があると信じている」

「人間というのは、本質的には社交的なんだ。ここフロリダのバーは現在営業しており、かなり混み合っていると言える」

関連タグ

こんな記事も読まれています

アジアン・ル・マン・シリーズの2024/25年カレンダーが発表。3カ国で計6レースを開催へ
アジアン・ル・マン・シリーズの2024/25年カレンダーが発表。3カ国で計6レースを開催へ
AUTOSPORT web
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆
AUTOSPORT web
悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦
悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦
AUTOSPORT web
日本展開もイイんじゃない? 三菱欧州向けコンパクトSUV「ASX」デザイン変更 MTもDCTグレードも
日本展開もイイんじゃない? 三菱欧州向けコンパクトSUV「ASX」デザイン変更 MTもDCTグレードも
AUTOCAR JAPAN
トーヨータイヤが耐摩耗性能と低燃費性能を両立した小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」を発売
トーヨータイヤが耐摩耗性能と低燃費性能を両立した小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」を発売
レスポンス
F1、24時間年中無休の“無料”ストリーミングチャンネルをアメリカで設置。過去レースやドキュメンタリーも放送
F1、24時間年中無休の“無料”ストリーミングチャンネルをアメリカで設置。過去レースやドキュメンタリーも放送
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「クーペSUV」世界初公開! 鮮烈「赤内装」が超豪華! 流麗ボディ&最新サメ顔がカッコイイ新型「bZ3C」北京で発表
トヨタ新型「クーペSUV」世界初公開! 鮮烈「赤内装」が超豪華! 流麗ボディ&最新サメ顔がカッコイイ新型「bZ3C」北京で発表
くるまのニュース
人中心の「生きる歓び」を届け!マツダが新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を欧州向けに発表
人中心の「生きる歓び」を届け!マツダが新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を欧州向けに発表
バイクのニュース
ゲーム内で先行体験! AFEELAプロトタイプがグランツーリスモ7に登場
ゲーム内で先行体験! AFEELAプロトタイプがグランツーリスモ7に登場
レスポンス
商用車から登場した名車!! ミニカは三菱のクルマを世に知らしめた名作だった!
商用車から登場した名車!! ミニカは三菱のクルマを世に知らしめた名作だった!
ベストカーWeb
アルファ ロメオ「33ストラダーレ」をオーダーした日本人とは? ボディカラーは「ロイヤルブルー」を選択しました
アルファ ロメオ「33ストラダーレ」をオーダーした日本人とは? ボディカラーは「ロイヤルブルー」を選択しました
Auto Messe Web
マツダが北京モーターショーで新型電動車2車種を初公開。2024年中には1車種を発売
マツダが北京モーターショーで新型電動車2車種を初公開。2024年中には1車種を発売
Webモーターマガジン
トヨタ新型「ファミリーSUV」世界初公開! 斬新サメ顔が超カッコイイ! 白内装が豪華&居住性がスゴイ! オシャレな「超静音モデル」北京で発表
トヨタ新型「ファミリーSUV」世界初公開! 斬新サメ顔が超カッコイイ! 白内装が豪華&居住性がスゴイ! オシャレな「超静音モデル」北京で発表
くるまのニュース
日本初の月面着陸&撮影に成功した変形型探査ロボ「SORA-Q」がトミカに! 着陸実証機とセットで受注販売
日本初の月面着陸&撮影に成功した変形型探査ロボ「SORA-Q」がトミカに! 着陸実証機とセットで受注販売
乗りものニュース
都市部におけるBEVの課題解決に──アウディがすべてのBEVユーザーに向け急速充電施設「Audi charging hub紀尾井町」をオープン|Audi
都市部におけるBEVの課題解決に──アウディがすべてのBEVユーザーに向け急速充電施設「Audi charging hub紀尾井町」をオープン|Audi
OPENERS
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
くるくら
中国自動車業界における歴史的一歩! テインサスペンションの純正採用が実現
中国自動車業界における歴史的一歩! テインサスペンションの純正採用が実現
レスポンス
マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村