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スピリット・ホンダF1のボス、ジョン・ウィッカムが73歳で死去。ベントレーのル・マン勝利にも貢献

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スピリット・ホンダF1のボス、ジョン・ウィッカムが73歳で死去。ベントレーのル・マン勝利にも貢献

 スピリットF1チームの共同創設者で、ベントレーを2003年にル・マン24時間レースの優勝に導いたジョン・ウィッカムが、長い闘病生活の末に73歳で死去した。

 ウィッカムは、モータースポーツのチームマネジメント分野で長く活躍した人物。キャリア初期、ウィッカムはF2のチーム・サーティースで経験を積み、その後、マーチのワークスチームでデザイナー、ゴードン・コパックとともに働き、1979年にマーク・スレールをヨーロッパF2王者へと導いた。

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 1982年、ウィッカムとコパックは、ホンダの支援のもとで、スピリット・レーシングを設立。ヨーロッパF2選手権で、スピリット・ホンダは、ティエリー・ブーツェンとステファン・ヨハンソンのドライブにより、3勝を達成した。

 1983年7月の第9戦イギリスGPで、スピリットはホンダエンジンと共にF1参戦を開始。これが、ホンダにとってはF1活動第二期のスタートだった。スピリット・ホンダは、ヨハンソンにより6戦に参戦、第12戦オランダGPでの7位を最高位として、この年の活動を終えた。ホンダは新パートナーとしてウイリアムズを選び、スピリットは翌1984年からハートエンジンで、F1活動を継続。しかし最高位は8位と振るわず、1985年の第3戦でF1から撤退することとなった。

 ウィッカムは1987年にはトムスGBに加入し、ル・マン、F3、ツーリングカーへの挑戦を支えた。1990年からはフットワーク/アロウズでF1の世界に復帰、4年間を過ごした後、アウディ・スポーツUKに加わり、チームマネージャーとして、1996年から1998年、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権での成功に貢献した。その後、チームオーナーのリチャード・ロイドの要請により、ベントレーのル・マン24時間プロジェクトに参加。ベントレーは2003年にル・マンで1-2フィニッシュを決めた。

 ウィッカムは、A1GPシリーズの運営責任者を務めた後、2011年にはF1のHRT、その後、ロータス・ルノーGPにおいて、短期間ながらマネジメントを担当した。2012年にはベントレーに戻り、GTレースの活動に関わり、2014年、2015年には、ブランパンGTシリーズに参戦するM-スポーツに在籍した。

 2019年にウィッカムは運動ニューロン病と診断され、それ以来、闘病生活を送っていることが知られていた。

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