F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、ルイス・ハミルトンが可能な限り長くグリッド上に留まることを望んでいるものの、素晴らしい才能を持つ若手が揃っているため、後継者には困らないだろうとの考えを述べている。
ハミルトンは来季、グランプリレースでの14シーズン目を迎える。この長いキャリアのなかで、彼は84回の優勝と6度のタイトルを獲得してきた。このうち5回のタイトルは、圧倒的な優勢を誇るメルセデスとともに成し遂げたものである。
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34歳のハミルトンは、2020年末にメルセデスとの契約が期限を迎える。彼はリタイアの時期を示唆してはいないものの、キャリーはF1が誇るスーパースターであり、稼ぎ頭でもあるハミルトンが、さらに多くのシーズンを過ごすことを望んでいる。
「ルイスが永久にレースをしていてくれたらいいのに!」とキャリー。
「彼は素晴らしいチャンピオンだと思っているし、成功を収めているのは明らかだ。彼は我々のスポーツのヒーローであり、誰とも比べることなどできない」
「そして、我々が彼に永久にレースをしてもらいたいと願っても、そうはいかない。けれども彼にはまだチャレンジすべきことがあり、そうしたことに立ち向かう姿を見ていきたい」
確かにハミルトンは、ミハエル・シューマッハの持つ7度のタイトル獲得という記録まで、あとひとつというところに迫っている。しかし伝説的存在のシューマッハに追いつくためには、ハミルトンは追い上げてくる若手たちから逃げ切る必要がある。
「我々は素晴らしい才能を持つ若手を多く擁している。幅広い層の才能ある若手がF1にやってくることは、何よりもエキサイティングなことだ」
「我々にはマックス(・フェルスタッペン)がいる。彼は何年かレースしてきているが、我々は彼がどれだけ若いかを忘れてしまっている」
「マックスにしろ、シャルル(・ルクレール)にしろ、ランド(・ノリス)にしろ、我々には素晴らしい未来があると思う。そして彼らがルイスと戦う機会に恵まれることを願っている」
「FIAとともに懸命に取り組み、F1の下に正しいピラミッドが構築されるようにしていかなければならないのだ」
才能を持つ者がトップにたどり着けるよう、モータースポーツの運営組織はシングルシーターにおける道筋を整える努力を惜しんでおらず、F1に至るまでの道のりを支援している。
「我々が(F1に)来たときにはGP2があり、F3があり、GP3があった。すべてがばらばらで、F1にたどり着く工程がうまく調整されていなかった」とキャリーは説明した。
「我々は正しいピラミッドを形作るべく努力してきた。若いドライバーたちにチャンスを与え、彼らが注目を集め続けられるよう、そのピラミッドを強化していきたい」
「ドライバーがチャンピオンになるために、彼らが戦いを続けていくために。そして若手ドライバーが参入できるようにするためにだ」
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