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キャデラック CT4-V&CT5-Vに6速MT搭載のスパルタンな高性能セダン「ブラックウイングシリーズ」登場!

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キャデラック CT4-V&CT5-Vに6速MT搭載のスパルタンな高性能セダン「ブラックウイングシリーズ」登場!

Cadillac CT4-V Blackwing / CT5-V Blackwing

キャデラック CT4-V ブラックウイング/CT5-V ブラックウイング

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性能と技術の頂点を目指して開発

キャデラックはCT4-V及びCT5-Vシリーズに、最強のパフォーマンスを発揮する“ブラックウイング(Blackwing)”を追加すると発表した。サーキット走行も見据えたハイパフォーマンスモデルとして開発され、アメリカ本国での価格はCT4-V ブラックウイングが5万9990ドル(約629万円)、CT5-V ブラックウイングが8万4990ドル(約891万円)で、2021年秋頃よりデリバリーを開始する。現時点で日本導入の有無は未定。

CT4-VとCT5-Vのブラックウイングは、「キャデラックのパフォーマンスとクラフトマンシップ、そしてテクノロジーの頂点を体現する」ことを目標としたスパルタンセダン。シャシーや制御システム、エンジンはすべて専用チューン。運転をこよなく愛するドライバーのために、パワフルなV型エンジンにはあえて6速のマニュアルトランスミッションを組み合わせている(10速ATもオプションに設定)。

ハンドビルドのV8エンジンを搭載

CT5-V ブラックウイングに搭載するのは6.2リッターV型8気筒スーパーチャージドエンジンだ。エアインテークやエキゾーストシステムを刷新することで、キャデラック市販モデル史上最強の最高出力668hp/最大トルク893Nmを発揮。エンジンはGM伝統のケンタッキー州ボーリンググリーン工場で職人が1基1基をハンドビルドで仕上げ、その銘を刻んだプレートを嵌め込む。

改良型エアインテークはCTS-V比で空気流入量を45%アップ。スーパーチャージャーにはコンパクトでレスポンスに優れるイートン製の4ローブローター式を採用した。また、高速コーナリングでも安定的なオイル供給を実現するべく、仕切り板や吸い込み口の設計といった偏り対策も徹底的に施している。0-60mph(約97km/h)加速は3.7秒、最高速度は200mph(約322km/h)に達する。

V6はツインターボを装備

CT4-V ブラックウイングに積む3.6リッターV型6気筒ツインターボエンジンもまた、ソフトウェアやエアインテークシステムを見直し、最高出力を472hp、最大トルクを603Nmまで引き上げている。ターボのタービンホイールは低慣性のチタンアルミナイド材仕立てとし、正確かつシャープなレスポンスを実現。全回転域で豊かなトルクを発生するという。

CT4-V ブラックウイングの0-60mph(約97km/h)加速は3.8秒、最高速度は189mph(約304km/h)と、キャデラックのサブコンパクトクラスで最強・最速のパフォーマンスを獲得している。

タイヤはミシュランが専用に開発

ブラックウイングシリーズは、サーキット用にブレーキ性能も徹底的に強化。ブレンボ製のキャリパーはフロントが6ピストン、リヤが4ピストンで、CT5-Vには純正最大のローター径(フロント398×36mm、リヤ373.5×28mm)を装着する。

また、軽量かつ高負荷下で高い制動力を約束するカーボンセラミックブレーキパッケージを選択することも可能。足元には専用開発のミシュラン・パイロットスポーツ4Sを装着。リヤ側には電制LSDを搭載した。

操作フィールにこだわった6速MTを標準搭載

6速のマニュアル トランスミッションはTREMEC製で、自動的に回転数を合わせるレヴマッチング機能を搭載。自らクルマをコントロールすることを楽しみたいドライバーのために、ABCペダルの配置や正確なシフト感覚にもこだわって設計したという。

サーキット走行モード用に特別なシフトマッピングを用意した10速ATもオプションで設定。マニュアル操作が可能にするステアリングホイール脇のシフトパドルはマグネシウム製としている。

自慢のマグネライドは最新世代へ

さらに、磁力を用いた減衰力可変ダンパーシステム「マグネライド」を第4世代の「4.0」に進化させて搭載。従来システムに比べて、レスポンス速度を45%向上しているという。

マグネライドは「マグネティックライド」の略。ピストン内部に電磁コイルを備え、コイルに通電することで目に見えない粉体(微細な鉄球)を入れたオイルの磁性体を制御する仕組みだ。磁性体を整列させればオイルの流れは遮られ、粘性は高まる(=減衰力が高くなる)。

ハードなドライビングにも対応可能に

マグネライドシステムはホイールハブに備えた加速度計が用いられ、1000分の1秒単位で路面状況を読み取って減衰力を連続的に可変させる。オリフィスやポートの開閉でオイル流量を機械的に調整するよりも応答性に優れ、動きもスムーズなのが特徴だ。キャデラックはこのマグネライドシステムを、2002年のセヴィル STSに初搭載。以来、20年の時をかけて第4世代までアップデートを続けてきた。

最新の「4.0」には、まったく新しいホイールハブ加速度計を採用し、路面状況の処理を従来比で4倍高速化。より自然でスムーズな減衰を実現している。さらに、ボディの動きをより正確に測る慣性測定装置により、激しいブレーキングやハードコーナリングなど、厳しい状況下での緻密な測算を可能とした。

エンジニアの矜持が作り上げた“底力の証明”

オイルの温度管理も改善。磁束(磁気の束)を制御する装置も搭載し、伸び・縮み両方向共により正確で一貫したボディコントロールを実現している。また、ダンパー内の摩擦も低減。全体的にスムーズな減衰を実現するとともに、走行モード毎の違いがはっきりとチューニングできるようになった。

最新世代のキャデラック製セダンは、欧州勢を怯ませるほどの走りのポテンシャルを秘めている実力派揃いだ。では、その底力は一体どこまで引き上げることができるのか。それを証明するために、エンジニアの矜持が生み出したのがブラックウイングシリーズといえる。

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