2021年のMotoGP第6戦イタリアGP予選では、ランク首位のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がコースレコードを更新する速さでポールポジションを獲得。2~3番手にはランク2番手のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と同3番手のヨハン・ザルコ(プラマック)が追随。ランキング上位勢による直接対決といった雰囲気だ。
クアルタラロは予選でバニャイヤを0.2秒以上突き放す好タイムをマークしており、決勝に向けてもフロントホールショットデバイスの導入も相まって強い走りをしてくることが予想される。しかしそれを追うバニャイヤも、レースペースの面ではかなりの自信を持っている様子だ。
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「今週末、僕らは序盤からユーズドタイヤでの作業をたくさんしてきた。そして、フィーリングはかなり良い」と、バニャイヤは言う。
「ムジェロは僕の好きなサーキットだし、ドゥカティのバイクもかなり上手く機能してくれる場所だ。FP4で僕らはまた一歩前進することができて、それでクアルタラロのひとつ後ろ、2番手を獲ることができた」
「ユーズドタイヤでは、僕たちはファビオよりも速いと思っている。彼がレース序盤にとても速いのは確かだろう。でも周回が進んでいくと、僕らの方がより安定して走る事ができる。ファビオをレースで倒すのは大変だろうけれど、その準備はできているんだ」
なおバニャイヤはアタックラップを完全な状態で終えることができなかったと、予選でのトラフィックに対しては不満を示している。
「予選はかなり変だった。一瞬後ろを見ると、そこにはQ2の半分に当たる6人ものライダーがいた。彼らを(後追いを許して)助けたくはなかった。いつも使われているからね。序盤ではアレイシ(エスパルガロ/アプリリア)を助けることになってしまった」
また予選Q1ではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)を執拗に追い回して、タイム更新に利用するシーンがあった。後追いやそれに付随するスロー走行に関しては、バニャイヤは次のように付け加えている。
「セッションの中で直線ではスリップストリームが欲しいこともあるが、僕に関してはそれは手に入れられなかった。結局ひとりでタイムを出して、良い結果が得られた。ファビオほどではないけどね」
「ここはMoto3ではない。僕らは大人だし、MotoGPで走るなら、そうしたことはすべきではないというのは、知っておくべきだ」
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