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次期レンジローバー・スポーツ SVRは最高出力625psのBMW V8搭載か 完全電動モデルも導入

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次期レンジローバー・スポーツ SVRは最高出力625psのBMW V8搭載か 完全電動モデルも導入

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新型レンジローバーの発表を終えたランドローバーは、3代目となる次期レンジローバー・スポーツの開発に焦点を移している。

【画像】次世代の高級SUV【新型レンジローバーと現行スポーツを写真で見る】 全111枚

次期レンジローバー・スポーツは同社のベストセラー車の1つであり、電動化戦略においても重要な役割を果たすことになる。過去5年間で見ると、その販売台数は標準のレンジローバーを40%以上上回り、小型のイヴォークやディスカバリー・スポーツとトップの座を競い合っている。

新しいMLAフレックス・プラットフォームが新型レンジローバーに採用されたことで、次期レンジローバー・スポーツも根本的に構造を変えて登場してくるだろう。

レンジローバーでは、ねじれ剛性の50%向上、構造に起因する騒音の24%低減など、走りの洗練性を大いに高めると期待されている。特にスポーツは、ポルシェ・カイエンのライバルとして、ダイナミック性能に焦点が当てられると思われる。

これは、ジャガー・ランドローバー(JLR)とBMWのパワートレイン共有の観点からも、特に注目すべきことだ。この提携により、高性能モデルのレンジローバー・スポーツSVRでは、スーパーチャージャー付きV8エンジンからBMWが開発した4.4L V8ツインターボに変更し、大幅な出力向上と、プラグイン・ハイブリッド・システムの搭載を可能にする。

高性能モデル「SVR」は4.4L V8搭載か

現行のレンジローバー・スポーツSVRは、最高出力584psの5.0L V8を搭載している。歴史的にフォードが英国で生産してきたユニットだが、2019年に生産施設が閉鎖された際に内製化された。より厳しいユーロ7の排ガス規制の実施が迫る中、生産は徐々に縮小され、BMW製に切り替わることになった。

この4.4L V8は「S63」と呼ばれ、現在BMWで最もハードコアなモデルであるM5 CSでは最高出力635ps、最大トルク73kg-mを発揮している。ランドローバーは、このエンジンの独自仕様を最高級SUVに搭載し、その特性に合わせてエンジニアが専用チューニングを施す。

レンジローバーでは、最高出力530ps、0-100km/h加速4.6秒と、従来のV8より若干パワーは落ちるものの、余裕のパフォーマンスアップを実現している。走りにフォーカスしたスポーツでも出力がアップすると予想される。

SVRは、BMW X6 Mコンペティションの625psと同等のチューニングが施される可能性が最も高いと思われる。その結果、0-100km/h加速のタイムは4.0秒に近づき、最高速度は約290km/hに達するだろう。

このようなパワーアップにより、2013年の現行モデル発表時より大きく拡大したスーパーSUV市場で存在感を発揮するはずだ。現行モデルのデビュー以降、新たに登場したライバルはアストン マーティン DBX、ポルシェ・カイエン・クーペ、ランボルギーニ・ウルス、マセラティ・レヴァンテ・トロフェオなど数多い。

ハイブリッドや完全EVも導入

それだけでなく、BMWのV8は、現行の「AJ」ユニットよりも17%効率が向上しているという。低回転時の燃費は10.2km/lで、WLTP複合サイクルでの排出量は265g/kmと公表されている。ランドローバーは、さらに電動化によって環境への影響をさらに軽減しようとしている。

MLAプラットフォームは、さまざまな電動パワートレインを搭載することができる。標準的なスポーツは、48Vマイルド・ハイブリッドの直6エンジン(ガソリンとディーゼル)を採用する見込み。そして注目すべきは、3.0L 6気筒ガソリンエンジンに143psの電気モーターと31.8kWhのバッテリーを組み合わせ、100kmのEV走行距離を実現するPHEVだろう。

BMWが昨年公開した「コンセプトXM」では、V8と高出力モーターを搭載して合計出力を750psとし、20kWhバッテリーで80kmのEV走行距離を実現している。同様のセットアップがまもなく発売のBMW M5に採用される見込みで、次期レンジローバー・スポーツにも採用される可能性がある。それが実現すれば、ランドローバー史上最もパワフルなモデルが誕生することになる。

さらに、完全EV仕様も導入予定だ。JLRは、レンジローバーを皮切りに10年以内に全モデルにEVを導入する計画で、販売台数の60%をEVにしようとしている。この目標を達成するためには、ゼロ・エミッションのスポーツの導入が不可欠であり、2020年代半ば頃に発売されるのは間違いないだろう。

こうした電動レンジローバーにBMW由来のパワートレインが採用されるかどうかは、まだ確定していない。

JLRとBMWの提携は、新しいEV駆動システムの共同開発が中心だが、BMWはすでに新型iXをはじめとする後輪駆動および全輪駆動のEVを展開している。iX M60(最高出力619ps、最大トルク111kg-m)と同様に、レンジローバー・スポーツEVは、V8エンジンを搭載したSVRに匹敵する性能を持つようになるかもしれない。

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