3月19日、三重県の鈴鹿サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第1戦『SUZUKA 5時間耐久レース』の公式予選が行われ、ST-Xクラスのポルシェセンター岡崎 911 GT3R(永井宏明/上村優太/伊藤大輔)が総合ポールポジションを獲得した。
近年は多くのエントラント、ファンを集め盛況となっているスーパー耐久シリーズの2022年シーズンが鈴鹿サーキットでいよいよ開幕を迎えた。強豪たちがそろうST-Xクラスの上位争いや、2021年から新設されたST-Qクラスの参戦台数増加など多くの話題を集めているレースだが、3月17日(木)の各グループ1時間の特別スポーツ走行、18日(金)の各グループ1時間の専有走行、さらに3月19日(土)午前のフリー走行を経て、14時00分から公式予選がスタートした。
【順位結果】スーパー耐久シリーズ2022第1戦鈴鹿5時間耐久レース 公式予選
前日の18日は終日雨に見舞われた鈴鹿サーキット。19日は終始強い風がサーキットに吹くものの、朝から快晴に恵まれ、ときおり雨粒が確認できる時間帯もあったが、ドライコンディションでの予選となった。
6台が参戦するST-Xクラスは、Aドライバー予選でポルシェセンター岡崎 911 GT3Rを駆る永井宏明が2分02秒639というタイムを記録し、2分04秒112で2番手につけたDENSO LEXUS RCF GT3の永井秀貴を1.473秒上回る速さを見せる。
その後のBドライバー予選ではTKRI 松永建設 AMG GT3の元嶋佑弥が2分00秒113でトップタイムを記録するが、永井のパートナーである上村優太が2分00秒851で3番手に入り、AドライバーとBドライバーの合算タイムでポルシェセンター岡崎 911 GT3Rが開幕戦の総合ポールポジションを手に入れた。
「(Aドライバー予選では)2番手に差をつけられて良かったと思います。練習走行でクルマをうまく合わせ込めたので、こういった良い結果が出たのだと思います」と語るのは最初のアタックを行った永井だ。
「決勝で目指すのは優勝ですが、5時間のレースになりますし、まわりに強いチームがたくさんいるので良いレースができたらいいなと思います」
7台がエントリーするST-Zクラスは、長年モータースポーツに挑戦を続けている名門TEAM 5ZIGENが投入する5ZIGEN AMG GT4が、Aドライバー予選で大塚隆一郎が2分12秒024を記録してトップで終えると、Bドライバー予選では太田格之進が2分11秒407でクラス5番手に入り、合算タイムでST-Zクラスのポールポジションを獲得した。
ホンダ・シビック・タイプR・TCR同士の戦いとなるST-TCRクラスは、Aドライバー予選でRacer HFDP CIVICを駆る遠藤光博がコースインするが、アウトラップでピットに戻りガレージに入れられてしまったため、もう一台のシビックであるTeam Noah HONDA CIVIC TCRがクラスポールとなっている。
5台で争われるST-Qクラスは、2022年シーズンから同クラスに参戦することとなったENDLESS SPORTSのENDLESS AMG GT4が、Aドライバー予選で2分10秒155というタイムを小河諒がマークし、続くBドライバー予選では菅波冬悟が2分10秒402を記録し、合算タイムで4分20秒557となりクラストップに。
クラス2番手はこちらも今季から新たにST-Qクラスに参戦するTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptをドライブする井口卓人と山内英輝が合算で4分44秒411を記録。その後ろには蒲生尚弥と豊田大輔がステアリングを握るORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが続いたが、こちらは豊田のアタック中にトラブルがあったもののクラス3番手に入る走りをみせた。そして4番手には同じくROOKIE RacingのORC ROOKIE Corolla H2 conceptが続き、バイオディーゼル燃料を使用するMAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptがクラス5番手という結果になっている。
ST-1クラスは、Aドライバー予選で星野辰也が2分12秒165というベストタイムを記録し、Bドライバー予選では織戸学が2分09秒846のクラストップタイムをマークしたD’station Vantage GT8Rがトップとなり、今季から投入されるアストンマーティン・バンテージAMR GT8Rにとって初レースでのクラスポール獲得を成し遂げた。
ST-2クラスは冨桝朋広と菊地靖が予選アタックを行った新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10が合算で4分35秒395を記録し、2番手のENDLESS GRヤリスを1.209秒引き離す速さをみせトップとなっている。
そしてST-3クラスのトップは、Aドライバー予選ではEスポーツ世界王者の冨林勇佑、Bドライバー予選ではレーシングシミュレーター講師の伊藤鷹志がアタックを行い、合算で4分32秒051というタイムを記録したエアーバスター WINMAX RC 350 55ガレージ TWSとなった。
また、今回のレースで最も参戦台数が多い14台が争う激戦のST-5クラスは、Aドライバー予選で3度のスーパーGT GT300クラスチャンピオンである山野哲也がアタック、Bドライバー予選で金井亮忠がステアリングを握ったOHLINS Roadster NATSが合算で4分58秒976を記録しクラスポールに輝いている。
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