2024年F1日本GP決勝で、RBのダニエル・リカルドは、オープニングラップのインシデントによりリタイアした。
スタート直後のターン3で、左側にいたランス・ストロール(アストンマーティン)にスペースを残そうとしたリカルドは、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が後ろから右側に並ぼうとしていることに気付かないまま右に寄り、リカルドとアルボンは接触。2台はコースオフし、タイヤバリアにヒット、その場でレースを終えた。
リカルドとアルボンのインシデントはペナルティなし「1周目だったこと」と「ストロールの存在」が理由/F1日本GP
スチュワードはこの件を調査した結果、1周目のインシデントであること、リカルドの左側にストロールがいたことを考慮し、ペナルティを科さないことを決めた。
■ダニエル・リカルド(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=リタイア(0周/53周)
11番グリッド/タイヤ:ミディアム
昨日は正しい方向に前進することができたから、今日のレースデーは良い一日になると期待していた。
そういう場合、ラップ1のインシデントは、ドライバーに起こり得る最悪の事態のひとつだ。レースに向けて大量の仕事に取り組み、エネルギーを費やした後に、チャンスを失い、何もすることができないのだから、なおさらだ。
関わった全員にとって残念で不運な出来事だった。あれはレーシングインシデントであり、幸いにも検査の結果、アレックスも僕も無事だった。
スタートの出来がとても悪かった。(角田)裕毅と僕はミディアムタイヤでスタートしたため、後続のソフトコンパウンドを履いたグループに比べて、とても苦しんだ。ターン2で少し状況が落ち着いたけれど、まだスライドしている感じだった。その時、アウト側にアストンがいるのが見えた。彼(ストロール)を見ながら、ターン3への進入に備えた。1周目だったからコースをめいっぱい使うことなく走っていた。アルボンがターン2をうまく立ち上がり、僕に並びかけたのだが、僕には彼のことが見えていなかったため、接触が起きてしまった。
これもレースの一部であり、時には起こることだ。誰かに責任があるわけではない。グリップに大きな違いがあった。
チームに対して申し訳なく思う。すぐに中国GPがあるから、そこに集中していく。
(レース後にメディアに対して語り)すべてを考慮すれば、時計の針を1時間巻き戻すことができるなら、ソフトタイヤでスタートするだろう。ただ、これははっきりさせておきたいのだが、僕自身がミディアムタイヤでスタートしたいと思ったし、そのことに反対はしなかった。でも何が起きたかを考えると、ソフトの方がはるかにうまくいっていただろうと、今は思う。
今日起きたことはひとつの出来事にすぎない。今日のことから『ああ、今年は……』とは考えない。何かが起こるときには一気に来るものだ。時には起こることのひとつにすぎないと考えている。
24戦もあるのだから、また1周目のインシデントに巻き込まれるかもしれない。単なる確率だけど、起こるときは起こるんだ。ただ、今日のことは、一回の特殊な出来事としてとらえている。
もちろん、レースを走って、昨日見せ始めていたパフォーマンスを少しでも披露できればよかったと思う。でもそれは中国でやるよ。あと、(ピレリの2025年用タイヤテストで)火曜日に走ることになっている。今日走れなかった分を、火曜日に取り戻す。
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