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中升 ROOKIEがメルセデス同士のバトルを制し、富士24時間連覇&ampシリーズ連勝!|スーパー耐久第2戦

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中升 ROOKIEがメルセデス同士のバトルを制し、富士24時間連覇&ampシリーズ連勝!|スーパー耐久第2戦

 スーパー耐久シリーズ第2戦、日本で唯一の24時間レースである『富士SUPER TEC 24時間レース』は、5月24~26日に富士スピードウェイにおいて58台の車両が出走して開催。3日間で過去最高の計54,700人を集めた。

 天候は曇りから夜間は霧雨が降るなど難しいコンディションとなったが、1号車中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)がノントラブルで走り、23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴/松浦孝亮)を1周差で退けて大会を連覇、今季シリーズにおいても開幕連勝を飾った。3位は31号車DENSO LEXUS RC GT3(永井秀貴/小高一斗/小山美姫/嵯峨宏紀/永井秀貴/中山雄一)だった。

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 24日に行なわれた公式予選はA、Bドライバーのベストタイム合算で争われ、スポット参戦の33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/リアン・ジャトン/オジェイダ・ジェイデン)が獲得。これに1号車メルセデス、23号車メルセデス、81号車DAISHIN GT-R GT3(大八木信行/藤波清斗/青木孝行/坂口夏月/大八木龍一郎)、31号車RC Fが続いた。ST-Xクラスはこの5台のみの参戦となった。

 長丁場の決勝レースは25日、曇りで気温20℃というコンディションの15時ちょうどにスタート。ここで素晴らしい走りでトップを奪ったのは81号車GT-Rの藤波で、ダンロップコーナー入口で3台をかわし独走に持ち込んだ。2位争いは1号車と23号車のメルセデスで、そのテール・トゥ・ノーズのバトルの間に81号車GT-Rは20秒近いリードを築いた。

 明るい時間帯に各チームはジェントルマンドライバーのスティントに突入し、順位に変動が出始めるが、夜の帳がすっかり落ちた20時ごろには、1号車メルセデス、31号車RC F、81号車GT-R、23号車メルセデスが同一ラップで走行していた。

 19時頃から弱い霧雨が降り始めたがコースを濡らすまでには至らず。しかし23時頃からワイパーを使う車両が出始め路面もうっすらと濡れて来た。レースを支配していた1号車メルセデスに81号車GT-Rが迫り一時はトップを奪うが、ピットインなどのタイミングもあり1号車メルセデスがトップを奪い返した。

 夜中になると全車がレインタイヤに交換。深夜1時ごろから2番手の81号車GT-Rが徐々に遅れ始めた。81号車GT-Rの坂口はピットインし車両をチェックするが症状の原因が分からず、全車に義務付けられたメンテナンスタイムを利用して点検をするが、電装系のトラブルのためにピット滞在の時間が増えトップ争いから脱落することになった。

 その後は1号車メルセデスが順調に周回を重ねていった。霧雨は6時ごろまでには止み、コースのラインも乾き始め各車がスリックタイヤに交換。ラップタイムが10秒ほど上がった。昨年このレースをスキップしたことでタイトルを逃した23号車メルセデスも、ピットインのタイミングでトップを奪うが、1号車メルセデスを完全に上回ることはできず。15時01分に1号車メルセデスがトップチェッカー。大会連覇はもちろん、シリーズ開幕連勝を飾り大量ポイントを加算。シリーズのタイトル争いを有利に進めることになった。

 11台が出走したST-Zクラスは、26号車Raffinee 日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治/柳田真孝)がポールポジションを獲得し、昨年のチャンピオンである52号車埼玉GB GR Supra GT4(山崎学/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太/荒川麟)、25号車 Raffinee 日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)、885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎/新田守男)が続いた。

 スタート直後に25号車Zの松田が2番手に順位を上げ、Zの1-2体制となったが、松田は9周目のダンロップコーナーでバックマーカーに追突されリヤを大きく壊してピットインし優勝争いから脱落した。26号車Zの富田が独走し、篠原、大塚、荒とつないでいたが、21時ごろにミッショントラブルでストップ。こちらも大きく遅れることになった。

 52号車スープラはペナルティを2度受けるなどしてタイムロス。一時は22号車EBI GROUP Cayman GT4(北園将太/久保凛太郎/山野直也/岩澤優吾/近藤翼)がトップを奪うもブレーキトラブルもあり脱落。そしてトップに立ったのは885号車スープラで、トラブルなく走り切り今季初優勝を飾った。2位は52号車スープラ、3位は19号車BRP★FUNDING PORSCHE 718 GT4 RS(藤井優紀/末廣武士/猪爪杏奈/大島和也/鈴木建自/奥村浩一)だった。

 ST-1クラスは1台のみの参戦で、2号車シンティアム アップル KTM(IDA TAIYO/加藤寛規/吉本大樹/小林崇志/高橋一穂)がトラブルを抱えながらも完走し優勝。ST-2クラス(全8台)は予選クラス7番手の13号車ENDLESS GRヤリス(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田肇)が優勝した。

 ST-3クラス(全4台)は、39号車エアバスターWINMAX RC350 TWS(藤田真哉/伊藤鷹志/水野大/眞田拓海/大滝拓也)がウェット路面を味方につけて優勝。ST-4クラス(全7台)は884号車シェイドレーシング GR86(影山正彦/国本雄資/山田真之亮/鶴田哲平)が2位に4周差をつけて優勝した。出走14台と大激戦区であるST-5クラスは、17号車DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦/山本浩朗/上松淳一)が2位を3.3秒差で振り切り優勝した。

 5メーカーの開発車両によるST-Qクラス(全8台)は豪華メンバーがそろったが、92号車GR Supra Racing Concept(加藤恵三/松井孝允/河野駿佑/山下健太/中嶋一貴)、230号車Nissan Z Racing Concept(平手晃平/佐々木大樹/千代勝正/高星明誠/ロニー・クインタレッリ/本山哲)、今回が最後のレースとなる61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史/廣田光一)、12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concrpt(川田浩史/堤優威/阪口良平/箕輪卓也)、28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept(佐々木栄輔/坪井翔/大嶋和也/大政和彦/福住仁嶺/豊田大輔)、271号車Honda CIVIC TYPE R CNF-R(大津弘樹/武藤英紀/辻本始温/桂伸一/橋本洋平/石井正道)、55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concrpt(寺川和紘/井尻薫/関豊/前田育男/佐藤考洋)、32号車ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept(MORIZO/佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏/近藤真彦/ヤリ=マティ・ラトバラ)の順で全車完走した。

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