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マクラーレン スピードテール、高度な電動パワートレイン技術により400km/hオーバーを実現

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マクラーレン スピードテール、高度な電動パワートレイン技術により400km/hオーバーを実現

McLaren Speedtail

マクラーレン スピードテール

マクラーレン スピードテール、高度な電動パワートレイン技術により400km/hオーバーを実現

最終テストで最高速度の403km/hを30回以上記録

史上最速のマクラーレン製ハイパースポーツとして誕生した「スピードテール」。アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターにおいて最終的なダイナミックテストが行われ、最高速度の403km/h(250mph)に30回以上も到達した。この時、マクラーレンのエンジニアは幾度となく尋ねられたという。「スピードテールは、なぜこんなにも高速で走り続けられるのか?」と。

その答えとなるのが、最先端のエアロダイナミクスと突き詰められた軽量化、そして高度なハイブリッド電動パワートレインだ。このテクノロジーの基本となったのが、モータースポーツの分野で培われたバッテリー&電動駆動技術である。この結果、0-300km/h(186mph)加速13秒、最高速度403km/hという強烈なパフォーマンスが実現した。

4.0リッターV8ツインターボエンジンと電気モーターの組み合わせ

スピードテールに搭載する「M840TQ」は、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドパワートレイン。最高出力1070ps&最大トルク1150Nmを発生する。

このV8ガソリンエンジンは、マクラーレン初のハイブリッドハイパーカー「マクラーレン P1」のエンジンをベースに開発された。新開発された軽量エアインテークシステム、シリンダーヘッドのクーリングとピストンに改良が施された結果、V8エンジン単体で最高出力757ps・最大トルク800Nmを発揮するに至った。

フォーミュラEで使用されていた技術を流用した電気モーターは230kW以上を生成。電力供給量は8.3kW/kgで、平均的なスポーツカーの2倍の高効率を誇る。バッテリー冷却システムも含め、現在量産車で最も先進的な電動パワートレインを搭載していると、マクラーレンは胸を張る。

モータースポーツで培われた電動テクノロジー

スピードテールの開発に際して重要な役割を担ったのが、マクラーレン・グループにおいてバーチャル・プロダクト、テレメトリ、電動コントロール技術などの開発を行う「マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ(McLaren Applied Technologies)」だ。

マクラーレン・アプライド・テクノロジーズはスピードテールの電動パワートレイン開発チームと協力し、モータースポーツ由来のインバーター/コンバーター技術を電気駆動システムに統合。ハイブリッド・ハイパーカーを実現するために必要な電力コントロール&マネージメント技術を確立した。

先進の高電圧エネルギー・ストレージ・システム

スピードテールで最も先進的な技術は、高電圧エネルギー・ストレージ・システムだろう。1.647kWhのハイパワーシリンダー型セルは非常にユニークな配列で搭載されている。このコンパクトな最新型バッテリーは、現在利用可能なあらゆる高電圧バッテリーの中で最も高い電力対重量比を誇る。このバッテリーユニットの電力密度はマクラーレン P1の4倍を誇り、270kWもの出力を供給する。

バッテリーセルは誘電体クーリングシステムによって熱管理が行われている。セルは軽量電気絶縁オイルに浸されて素早い放熱を可能にした。これは生産車に初めて採用されたシステムであり、バッテリーセルをより長期間、安定的に作動させられる。

これらの非常に高度なバッテリーシステムをベースとしたエネルギーの供給により、スピードテールは400km/hを超える最高速度を達成できたという訳である。

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