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DSブランドの新しいラグジュアリーサルーン「DS9」がついに日本上陸

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DSブランドの新しいラグジュアリーサルーン「DS9」がついに日本上陸

DSブランドの新世代フラッグシップモデルのDS9が日本デビュー。車両価格は630~787万9000円に設定

 Stellantis(ステランティス)ジャパンは2022年3月17日、DSブランドの新世代フラッグシップサルーン「DS9」を発表し、同日より発売した。

さらなる進化を果たしたDS E-テンスのパフォーマンスモデルが「プロトタイプ」を名乗って登場

車種展開は以下の通り。
■プラグインハイブリッド「E-TENSE」搭載車
DS9 RIVOLI E-TENSE:718万円(受注生産)
DS9 OPERA E-TENSE:787万9000円
■ガソリンエンジン搭載車
DS9 RIVOLI:630万円
DS9 OPERA:699万9000円

 DS9は、DSオートモビルが目指す、フランスの文化を反映したフランスならではのラグジュアリーカーの復活を意図して開発したことが特徴である。具体的には、フランスの文化および建築様式を内包したエクステリアとインテリアの誂え、卓越した居住感の良さ、最新の電動化テクノロジーなどを採用し、ヘリテージとアヴァンギャルドを高度に融合させたオリジナリティあふれる高級サルーンに仕立てている。

 エクステリアはエレガントな3ボックスのファストバックスタイルを基調に、「DSウイングス」と称する表現力豊かなフロントマスクや立体的でダイヤモンドのような輝きを見せるパラメトリック3Dグリル、運転状況に応じて6つの配光モードを使い分けて照射位置や範囲などを自動的にコントロールするDSアクティブLEDビジョン、クル・ド・パリ文様のクロームの装飾“セイバー”をあしらったフロントフード、サイドの伸びやかなキャラクターライン、パリのルーブル・ピラミッド(ガラスのピラミッド)をモチーフとした菱形にレーザーカットされた彫刻的なリフレクターを組み合わせるリアコンビネーションランプ、左右のリアタイヤに向かうようにアレンジしたクロームの“セイバー”装飾などを導入して、フレンチ・ラグジュアリーサルーンの個性に磨きをかけたことがトピック。ドアハンドルには新アレンジのリトラクタブル式を採用した。

 ボディサイズは全長4940mm×全幅1855×全高1460mm、ホイールベース2895mm、トレッド前1595×後1595mmに設定。ボディカラーはクリスタルパール(E-TENSEのイメージカラー)、ブルーミッドナイト、ブランナクレ、ノアールペルラネラ(受注生産)の全4色をラインアップしている。

 内装については、高い快適性と上質感、そして優美さを誇る「THE ART OF TRAVEL、きらめくような移動空間」というテーマでデザインする。コクピットには、大型のデジタルインストルメントパネルと様々な情報を表示する8インチのタッチスクリーンパネルを装備。両パネルともに、アール・デコ様式の系譜を彷彿させる菱形の反復によるグラフィックを採用する。一方、センター上部にはエンジンONと同時に厳かに表れるB.R.M.アナログ時計をセット。さらに、センター中央部にはタッチコントロールスイッチと菱形に彫りが入ったボリュームダイヤルを、シフト左右にはクル・ド・パリ文様のクロームの装飾を施したスイッチ類を配備した。
 キャビンルーム自体は、2895mmのロングホイールホイールベースを活かした、広々とした居住空間を創出。後席部は、クラス最上レベルのレッグスペース約277mmを確保する。一方でインテリアの仕様としては、パリの芸術の象徴であるオペラ座に由来する「OPERA」と、ハイファッションの発信地リヴォリ通りに由来する「RIVOLI」という2タイプを設定。OPERAはルビーのような深紅が印象的なアールルビィと称するムラ染のレザーを貼り込み、合わせてインパネ正面と上面、前後ドアトリム上部、そしてウォッチストラップデザインのシートにナッパレザーを採用する。また、オートクチュールのドレスの技法を由来とするパールトップステッチを要所要所にあしらい、さらにルーフライナーにはアルカンターラを全面に用いた。リアシートに「DSラウンジ」と称するリア左右席シートヒーター&ベンチレーション/マルチポイントランバーサポート/USBソケット2個を組み込んだこともトピックだ。一方、RIVOLIはシックなバサルトブラックのレザーにダイヤモンドパターンのステッチを施したインパネおよびシートを採用。そして、2タイプともにFOCAL ELECTRAプレミアムサウンドシステム(HiFi 14スピーカー)を標準で装備している。

 ロングホイールベースのEMP2(Efficient Modular Platform2)の新バージョンとなるアーキテクチャーに搭載するパワートレインは、同ブランドの新世代電気駆動システム「E-TENSE」のプラグインハイブリッドと、純ガソリンエンジンの2機種を設定する。
 プラグインハイブリッドは、“PureTech”1598cc直列4気筒DOHCガソリンターボエンジン(最高出力200ps/6000rpm、最大トルク300Nm/3000rpm)+電気モーター(最高出力81kW /2500rpm、最大トルク320Nm/500~2500rpm)+リチウムイオン電池(総電力15.6kWh)+e-EAT8(8速AT)でシステムを構成。システム総合出力は250ps/360Nmを誇り、0→100km/h加速は8.1秒、EVモードにおける最高速度は135km/hを実現する。また、EV走行換算距離は欧州WLTCモードで61km、ハイブリッド燃料消費率は15.7km/リットルを達成。満充電に要する時間は3kW/200Vで約5時間、6kW/200Vで約2.5時間でこなし、また無料のスマートフォン用アプリ「MyDS」から充電予約と状況の確認、さらにエアコンのプリコンディショニングの遠隔操作を可能とした。そして、走行モードとしてスポーツ/ハイブリッド/コンフォート/エレクトリック(EV)を設定。加えて、アクセルオフ時もしくは制動時にエネルギーを回収し、バッテリーに蓄電する回生システムを組み込み、モードとして通常のDモードと、回生ブレーキがより強力になるBモードを設定する。つねに蓄電レベルが指定されたレベルで確保される“E-Save”機能も組み込んだ。
 一方、ガソリンエンジン仕様は“PureTech”1598cc直列4気筒DOHCガソリンターボエンジン(最高出力225ps/5500rpm、最大トルク300Nm/1900rpm)+EAT8(8速AT)でユニットを構成。ウェイストゲートバルブの電動化やガソリン微粒子フィルターの採用により、高効率性と良好な燃費(WLTCモードで14.4km/リットル)、そして高い環境性能を実現する。走行モードとして、ノーマル/エコ/コンフォート/スポーツも設定した。

 シャシー面に関しては、前マクファーソンストラット/後マルチリンクの懸架機構に、フロントガラスに装着したカメラが前方の路面を常時ハイスピードスキャンし、車両が通過する前の路面の凹凸を識別して、4輪のショックアブソーバーの減衰力をリアルタイムで最適に電子制御することで常にフラットで快適な乗り心地と走行安定性を保ち続けるDSアクティブスキャンサスペンションを標準装備。シューズには19インチアロイホイール+235/45R19タイヤを装着している。

 最新の先進安全運転支援システムを採用した点も見逃せない。トラフィックジャムアシスト付のアクティブクルーズコントロールとレーンポジショニングアシストを統合したDSコネクテッドパイロットや、車庫入れや縦列駐車の際にシフトレバーのスイッチを押すだけで駐車可能なスペースを検知して必要な操作のすべてをサポートするDSパークパイロット、夜間走行時に赤外線カメラが最大200m前方の見えにくい歩行者や大型動物を検知して対象物を映像化し、デジタルインストルメントパネルに表示するDSナイトビジョン、ステアリングコラム上部に配した赤外線カメラがドライバーの頭部、瞳やまぶたの動きを検知して運転中の疲れを監視するDSドライバーアテンションモニタリングなどを鋭意採用している。

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