ミサノ・サーキットで行なわれたMotoGPサンマリノGPの決勝レースで、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)がキャリア初優勝を果たした。
7月にシーズンを再開して以来、無観客での開催が続いていたMotoGPだが、サンマリノGPでは最大1万人と限定的ながら観客の入場が許可された。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の地元ということもあり、黄色の旗を振るファンがサーキットには詰めかけた。
■Moto2サンマリノ決勝:ルカ・マリーニ、地元に錦飾る今季2勝目。VR46がワンツー
ポールポジションを獲得したのはヤマハのマーベリック・ビニャーレス。ヤマハ勢は今回非常に好調で、2番手3番手にはペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロが続き、4番手にはロッシが並んだ。
27周と長丁場の決勝レースだが、スタート時刻には気温30℃、路面温度43℃と暑いコンディションとなった。
いいスタートを決めたのはモルビデリ。ホールショットを奪うと、そこにロッシとビニャーレスが続いた。中上貴晶(LCRホンダ)は14番手からのスタートだったが、11番手までポジションを上げている。
オープニングラップを終えてのオーダーはモルビデリ、ロッシ、ジャック・ミラー(プラマック)のトップ3。モルビデリとロッシの2名が若干集団を抜け出しつつあった。
2番手のロッシはモルビデリの背後でプレッシャーをかけるが、なかなかオーバーテイクにまでは至らないまま周回を消化。4番手以下はビニャーレスが先頭となって、クアルタラロ、アレックス・リンス(スズキ)、ジョアン・ミル(スズキ)の3台で集団を形成。コンマ5ほどの差で3番手のミラーを追った。
レースは4分の1の7周を消化。依然としてモルビデリとロッシがランデブーを続けていく。
8周目、クアルタラロがビニャーレスを交わして4番手に浮上したが、その矢先にターン4で転倒を喫してしまった。なんとかレースには復帰したものの、ポイント獲得は望めずタイトル争いにおいては大きな痛手となってしまった。
4番手のビニャーレスもペースが上がらず、リンスにオーバーテイクを許し、更にフランチェスコ・バニャイヤ(プラマック)にも前に行かれてしまう。前方が開けたリンスはそのままビニャーレスらを引き離して表彰台圏内を目指してミラーを追った。
先頭争いでは、依然としてモルビデリとロッシがコンマ5秒ほどの差で走行。ややモルビデリのほうがペースに優れており、レース約半分の13周を消化する頃にはそのギャップが更に広がり始めた。
一方その後方3番手争いでは、リンスがミラーを猛追。13周目にはテールトゥノーズ状態に持ち込み、14周目には軽く追い抜いて3番手に浮上した。
モルビデリは逃げを打ち、残り10周という段階でロッシに対して2秒近いギャップを確立。またロッシはリンスとバニャイヤにも迫られつつあった。
残り8周、リンスとバニャイヤがロッシを捉えた。両者ともロッシにプレッシャーをかけていくが、その過程でリンスはバニャイヤの追い越しを許してしまった。
バニャイヤは次週のターン5でロッシをインから刺してオーバーテイクを完了。2番手に浮上した。後退したロッシはタイヤが厳しいようで挙動が怪しく、ブレーキングでリンスにも迫られてしまうが、ここはなんとかブロックした。
レースは残り3周。一時は3番手以下を引き離していたバニャイヤが、ロッシ、リンスに捕まり、再び表彰台圏内の争いが僅差になった。
そしてラストラップ、挙動を乱したリンスを追い抜いたミルが、ターン8でロッシもオーバーテイクし、ロッシは表彰台圏内から脱落してしまった。
結局モルビデリは一度もトップを譲ること無く27周を走りきってトップでチェッカーを受け、キャリア初優勝を挙げた。2位はバニャイヤ。骨折からの復帰初戦で初表彰台の結果となった。3位はラストラップに見事な追い抜きを見せたミルだ。そしてその後方4位でロッシがフィニッシュしている。
中上は最終的に8番手までポジションを上げてフィニッシュ。ただラストラップにトラックリミット違反があり、1ポジションダウンのペナルティが科され9位となった。
今回、クアルタラロが転倒ノーポイントに終わったことにより、ランキングではアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が首位に浮上。クアルタラロは6ポイント差の2番手となった。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?