現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 車内にタッチスクリーン、実は必要です 便利で安全なアイテム 英国記者の視点

ここから本文です

車内にタッチスクリーン、実は必要です 便利で安全なアイテム 英国記者の視点

掲載
車内にタッチスクリーン、実は必要です 便利で安全なアイテム 英国記者の視点

よく設計すれば便利 自分の意見に反論してみる

少し前に、このAUTOCARのコラムで、デジタルスクリーンを搭載しないクルマの必要性を訴える意見が掲載された。「わたし達は1日中スクリーンを見続けている。スクリーンは注意をそらすもので、ただのデザインの手抜きにすぎない」と記者は主張していた。

【画像】とはいえ、スイッチだらけの内装もカッコイイぞ!【飛行機の操縦室のようなイネオス・グレナディアを詳しく見る】 全23枚

その記者は、えーと……わたしだ。そこで、自分の意見に反対して自ら異議を唱え、この場を借りて事実を明らかにさせてほしい。

確かに、自動車メーカーはスクリーンに依存しすぎているし、わたしはシンプルなクルマの持つ禅のような魅力も楽しんでいる。しかし、主流のクルマの大部分にとって、タッチスクリーンは複雑な車載機能を使いこなすために不可欠であり、顧客が望むものでもある。

イネオス・グレナディア(注:英国のイネオスが生産する大型SUV)はそのことを如実に表している。グレナディアのインテリアは、まるで航空機の操縦室のように複雑だ。その操作方法を習得するには、何年もかけて勉強と訓練が必要だ。

わたしは、車内温度、シート、そして役に立たないけれど必須の運転支援機能など、頻繁に使用する機能は、物理的なボタンで操作するのが理想的だと固く信じている。

しかし、タイヤの空気圧のリセット、スピードメーターをマイル表示にするかキロメートル表示にするかの設定、オーディオのイコライザーなどはどうだろう? これらは一度設定したら、もう気にも留めないような機能なので、画面で操作するのが最適だ。

1980年代から1990年代にかけてよく搭載されていた、スライダー付きの単体の1DINイコライザーユニットを覚えているだろうか? あれはまさにスペースの無駄遣いだった。

タッチスクリーンを賢く実装すれば、ダッシュボードの限られたスペースをより有効に活用でき、ドライバーは周辺機器を視界に入れずに、さまざまな機能にすばやく簡単にアクセスできるようになる。

BMW定番の『iドライブ』ロータリーコントローラーは、メニューのスクロールやナビゲーションマップのズームイン/ズームアウトに便利で、レイアウトの整ったスクリーンとは理想的な組み合わせだ。ただ、住所を入力するのは非常に面倒だ。

タッチスクリーンの方が優れている。一部の人とは異なり、わたしは、走行中の車内でタッチスクリーンを使用することが本質的に危険なことだとは考えていない。確かに、中には危険なものもあるし、反応時間や信頼性に関する基準も設けるべきなのは明白だ。なぜなら、電源が落ちたり、反応が鈍かったりするタッチスクリーンを何度も押すことほど、注意をそらすものはないからだ。

しかし、ハードウェアの性能が追いつき、メニューが合理的にレイアウトされ、大きなアイコン、シンプルなグラフィック、そして重要な情報を常に表示する明確な優先順位付けが施されていれば、タッチスクリーンは素晴らしいものになり得る。

アップル・カープレイはゲームチェンジャーだった。音楽やポッドキャストを安全に操作できるからだ。また、新型のミニに搭載された平皿のようなタッチスクリーンは、欠点こそあるものの、歴史的なスタイリング要素をうまく再構築したものであり、同ブランドの延長線上にあるような印象を受ける。

タッチスクリーンは、インテリアデザイナーにとって一種の超能力のようなものだ。しかし、スパイダーマンが初期の頃、屋根から落ちたり、自分の力を悪用したくなったりしたように、自動車メーカーもバランスを見つける必要がある。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

スープラ生産終了記念、富士スピードウェイホテルで歴代6車種試乗イベント開催…2026年2月1-2日
スープラ生産終了記念、富士スピードウェイホテルで歴代6車種試乗イベント開催…2026年2月1-2日
レスポンス
ジェットスター「約8年4か月ぶりの新規国際線」開設 行き先は”ポテンシャル最強の観光都市”、時間帯も日本人には超便利!
ジェットスター「約8年4か月ぶりの新規国際線」開設 行き先は”ポテンシャル最強の観光都市”、時間帯も日本人には超便利!
乗りものニュース
12年ぶりの大刷新! スズキ「新型“2人乗り”軽トラ」まもなく発売! 斬新マスク&先進メーター採用! めちゃ進化した「キャリイ」ビッグマイチェンモデルに期待大!
12年ぶりの大刷新! スズキ「新型“2人乗り”軽トラ」まもなく発売! 斬新マスク&先進メーター採用! めちゃ進化した「キャリイ」ビッグマイチェンモデルに期待大!
くるまのニュース
オフロード感マシマシ! JAOS、新型トヨタ『RAV4 Adventure』専用カスタムパーツを発売
オフロード感マシマシ! JAOS、新型トヨタ『RAV4 Adventure』専用カスタムパーツを発売
レスポンス
【MotoGP】シート喪失のオリベイラ「できることは全てしたが、十分ではなかった」最高峰通算5勝までのキャリアには満足感も
【MotoGP】シート喪失のオリベイラ「できることは全てしたが、十分ではなかった」最高峰通算5勝までのキャリアには満足感も
motorsport.com 日本版
マツダは東京オートサロン2026に2025年レース参戦車両と新型CX-5を出展
マツダは東京オートサロン2026に2025年レース参戦車両と新型CX-5を出展
カー・アンド・ドライバー
本気で日本市場攻略!! 日本専用の「軽自動車×スライドドア」モデルがBYDから新登場! JMSに展示されたBYDのクルマたち
本気で日本市場攻略!! 日本専用の「軽自動車×スライドドア」モデルがBYDから新登場! JMSに展示されたBYDのクルマたち
ベストカーWeb
ホンダ、問われる部品調達の管理体制、半導体不足で日中工場を一時生産停止[新聞ウォッチ]
ホンダ、問われる部品調達の管理体制、半導体不足で日中工場を一時生産停止[新聞ウォッチ]
レスポンス
常磐線の「激レア行先」復活へ 上野から“太平洋を一望できる絶景駅”まで直通! 来年3月ダイヤ改正で
常磐線の「激レア行先」復活へ 上野から“太平洋を一望できる絶景駅”まで直通! 来年3月ダイヤ改正で
乗りものニュース
「水素エンジンバイク」に立ちはだかる障壁と、ヤマハの挑戦…開発者「環境と感動を、どちらも諦めない」
「水素エンジンバイク」に立ちはだかる障壁と、ヤマハの挑戦…開発者「環境と感動を、どちらも諦めない」
レスポンス
関東由来の名前いまだ無し!「海自の最新ステルス艦」が年の瀬に進水へ 艦名どうなる?
関東由来の名前いまだ無し!「海自の最新ステルス艦」が年の瀬に進水へ 艦名どうなる?
乗りものニュース
新型RAV4発売の一方で“販売終了”説も! トヨタ「ハリアー」の次世代型は登場する? 人気が衰えない“上質なミッドサイズSUV”のゆくえを予想
新型RAV4発売の一方で“販売終了”説も! トヨタ「ハリアー」の次世代型は登場する? 人気が衰えない“上質なミッドサイズSUV”のゆくえを予想
VAGUE
斬新「ランドクルーザー顔“ルーミー”」が凄かった! 全長3.7mサイズに「超高級SUV顔」&車中泊向け“ふかふかマット”搭載! CLS「ランドクルーミー」カスタムカーを振り返る
斬新「ランドクルーザー顔“ルーミー”」が凄かった! 全長3.7mサイズに「超高級SUV顔」&車中泊向け“ふかふかマット”搭載! CLS「ランドクルーミー」カスタムカーを振り返る
くるまのニュース
【ギャラリー】FIAとF1、2026年新世代マシンの最新レンダリング画像を公開
【ギャラリー】FIAとF1、2026年新世代マシンの最新レンダリング画像を公開
AUTOSPORT web
マツダ、ダイバーシティ&インクルージョン推進で最高評価…2年連続認定
マツダ、ダイバーシティ&インクルージョン推進で最高評価…2年連続認定
レスポンス
スズキの定番軽ハイトワゴンのワゴンRがフロントマスクを刷新
スズキの定番軽ハイトワゴンのワゴンRがフロントマスクを刷新
カー・アンド・ドライバー
ホイール特化のミーティング【WHEELISM】公式レポート!
ホイール特化のミーティング【WHEELISM】公式レポート!
CARTUNEマガジン
フォレスターがストロングHEV搭載で魅力爆増!! エクストレイルとの比較は意外な結果に!?
フォレスターがストロングHEV搭載で魅力爆増!! エクストレイルとの比較は意外な結果に!?
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178 . 9万円 209 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55 . 0万円 530 . 0万円

中古車を検索
ローバー ミニの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178 . 9万円 209 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55 . 0万円 530 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村