セバスチャン・ブルデーは、伝統のセブリング12時間レースを2位でフィニッシュした後、チップ・ガナッシ・レーシングがオペレートする01号車キャデラックVシリーズ.Rを後退させた電気系トラブルについて語った。
キャデラック・レーシングのバナーの下、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が運営する01号車キャデラクは、ブルデーとレンガー・バン・デル・ザンデ、助っ人ドライバーのスコット・ディクソンによってドライブされ、優勝した40号車アキュラARX-06(ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ)に次ぐ総合2位となった。ブルデー曰く、このクルマはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦の決勝レース中に電気系の問題を抱え、チームは12時間にわたってトラブルと戦い続けたという。
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01号車キャデラックのフィニッシュドライバーを務めたブルデーは、レース残り6分の段階まで首位を走っていたが、背後に迫ったルイ・デレトラズ駆る40号車アキュラとのバトルに敗れ、リードを奪われた。直後、デレトラズはファイナルラップに突入し、そのままアキュラにセブリング初優勝をもたらした。
WTRアンドレッティとアキュラに「脱帽だ」と述べているこのフランス人ドライバーは、長丁場となったレースの後、ダラーラ製のLMDhマシンが電気系統のグレムリン(悪さをする妖精の意)と戦っていたこと、そしてそれが12時間の耐久レースの中でキャデラックを何度か後退させたことを明かした。
「キャデラックと(チップ・)ガナッシのチーム全体は素晴らしい仕事をしてくれたと思う」と語ったブルデー。
「ただし、僕たちが望むほど簡単ではなかったかもしれない。電気系の問題があり、マシンがスローダウンするのを見た。また同じことが起こるのでは、と心配していた。それによってレースを(完全に)落としていたかもしれない」
彼はABS(アンチロック・ブレーキ・システム)がある時点で意図せず作動していたことを明かし、「(先の展開が)クリーンに見えなかった」と認めた。
「僕たちは何度も何度もABSの故障を経験した。デフォルトにしようと試していたけれど、そのたびに戻ってしまうんだ」
「また、ターン7で(ハイブリッド)モーターが止まってしまったこともあった。そこで2台のアキュラとBMWに抜かれ3台分のポジションを失ってしまった」
レースのほとんどを上位で走行し最多97周をリードしていた01号車キャデラックだが、このトラブルが落ち着いたあとも別の問題に見舞われたという。
「それはちょっと奇妙な感じだった」とブルデーは説明した
「正直なところ、それがいつだったかよく覚えていない。2回目のドライブの2スティント目だったかな。リヤブレーキに火がついて、リヤタイヤの空気圧が下がり始めたんだ。ちょっとひどい状態だった」
「でも、チームの皆は素晴らしい仕事をしてくれた。彼らは問題をデバッグし、解決策を見つけてくれた。僕たちは最後まで走りきった。それが求めることのできるすべてだった」
最後に40号車アキュラについて尋ねられたブルデーは、レース最終盤のデレトラズのペースについていけなかったことを認めた。
「僕たちはゲームをしていないと思う」と彼は述べた。「レースを見れば、どちらのアキュラもペースがあったと思う。実際にファステストラップでは少し速かった(※編注:40号車アキュラ:1分49秒497、10号車アキュラ:1分49秒620、01号車キャデラック:1分50秒186)」
「スコット(・ディクソン)もレンガー(・バン・デル・ザンデ)も僕も、ダブルスティントでタイヤをうまくマネジメントしてデグラデーション(劣化)を抑えることができた」
「一方、彼らがペースを上げたとき、僕たちは何もできなかったんだ」
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