車の最新技術 [2024.03.13 UP]
高速道路移動もらくらく!最新アダプティブ・クルーズ・コントロールのいまを解説
文●工藤貴宏 写真●ユニット・コンパス、トヨタ、日産、ホンダ
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
(掲載されている内容はグー本誌2024年3月発売号「[運転支援技術のいまを専門家が解説!]最新運転支援技術の操作性を先代と現行、国産と輸入車で比較」記事の内容です)
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最近のクルマは先進の運転支援技術がスゴイ!そこで今回はその代表格である「ACC」を軸に、機能と操作性の進化をみていこう。
ACCがあれば高速道路移動が楽になる
突然ですが、ACC(エイ・シー・シー)という、最近の新車でどんどん普及している機能をご存じでしょうか? ACCといっても、クルマのエンジンがかかっていないけれど電源が入っている状態(アクセサリー)のことではありません。
昨今話題になるACCは「アダプティブ・クルーズ・コントロール」の略。かつては「レーダークルーズコントロール」とも呼ばれた機能で、高速道路でアクセルを操作することなく速度を一定に保つ仕掛け(クルーズコントロール)の発展版です。
かつてのクルーズコントロールは、速度を一定に保つだけでした。それでも十分に高速道路運転の疲れを軽減してくれたのですが、「ACC」と呼ばれる進化版はさらに便利。なんと、前を走るクルマに合わせて速度を自動調整してくれるのです。前を走るクルマと一定の車間を空けて追従走行するといったほうがわかりやすいでしょうか。
今回は、そんなACCを中心に、最新の運転支援技術の操作性を検証しながら、それがどのように我々ユーザーのカーライフに役立つかを考えてみましょう。
ところでACCですが、ここへきて一段と高度化しています。
わかりやすい進化はふたつ。まずは「渋滞対応」。かつては低速域(「時速30km」を下まわる)状況になるとシステムがオフになる車種がほとんどでしたが、今では停止まで対応する車種が増えました。そのうえ、渋滞で停車するとドライバーの操作なしに停止状態を維持(停車時間が短いと自動発進、長い場合はアクセルを軽く踏むなどドライバーの操作で発進)するタイプも増加中。もう、渋滞が苦痛ではありません。
もうひとつは「車線維持支援」。車線の中央を走るようにハンドルをアシストする機能もどんどん普及しています。長距離ドライブでの負担やリスクは大幅に低減されました。
運転支援技術の代名詞「ACC」ことアダプティブ・クルーズ・コントロールはこんな技術
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、ドライバーがアクセルを操作することなく、前を走る車両に合わせて速度を自動調整してくれる機能。レーダーやカメラで前方車両を把握し、その車両に対して一定の車間距離を空けて追従走行するからドライバーの負担は大きく軽減される。前方車両がいないときは設定した上限速度で走行。渋滞などでの停止からの再発進に対応するモデルも増えてきた。
日本で初めてクルーズコントロール(当時の名称は「オートドライブ」)を採用したのは1964年に発売されたトヨタ・クラウンエイト。もちろん速度固定式だった。
基本的にはフロントレーダーやフロントセンサーカメラだけを活用して速度を制御するが、高機能なものは横方向のレーダーも活用して周囲の状況を把握する。
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みんなのコメント
私は高速ではもはやJCTくらいしかACC切りません。
渋滞が苦にならないから週末の小仏トンネル方面にも出かけるようになったし年間走行距離が増えた。