デニス・ハウガーがフリー走行最速。久々の市街地コース迎えた宮田莉朋は20番手／FIA F2第2戦ジェッダ

　3月7日、2024年FIA F2第2戦ジェッダのフリー走行がジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われ、デニス・ハウガー（MPモータースポーツ）が最速タイムを記録した。宮田莉朋（ロダン・モータースポーツ／TGR WECチャレンジプログラム）は20番手でジェッダの初走行を終えている。

　F1の登竜門レースとして、全戦がF1と併載されるFIA F2。週末の走りはじめとなる45分間のフリー走行は現地時間12時55分に、気温27度、路面温度50度、快晴のドライコンディションでスタートを迎えた。

　ウォールに囲まれたジェッダ。FIA F3の開催はないこともあり、今回のFIA F2で初めてジェッダを走行するというドライバーも少なくはなく、序盤各車はより慎重に周回を重ねた。

　セッション開始12分を迎えると、開幕戦で連勝を飾ったゼイン・マローニ（ロダン・モータースポーツ／ザウバー育成）が1分45秒811を叩き出し、好調ぶりを見せつける。セッション前半はマローニを筆頭に、FIA F2に複数年参戦するドライバーらが経験を活かし上位を占めた。

　FIA F2参戦3年目のデニス・ハウガー（MPモータースポーツ）が1分45秒558を記録し暫定トップに浮上した直後、新人ラファエル・ヴィラゴメス（ファン・アメルスフォールト・レーシング）がセクター2でクラッシュし、残り30分というところでセッションは赤旗中断に。

　宮田はアタックシミュレーションを行う前だったとこともあり、赤旗導入時点で19番手だった。

　ヴィラゴメスのマシン回収が済むも、マシンから漏れたオイルが路面を汚したため、オイル清掃が済むまで約12分間待つことに。フリー走行は残り時間18分というところで再開を迎えた。

　残り時間わずかとなり、コース上はところによって渋滞も発生する中、各車は予定していたプログラムの消化を進めた。そんななか、残り40秒というところでハウガーが1分43秒793をマークし、最速タイムを更新する。
　
　終盤、各車アタックを行うも、ハウガーもタイムを上回るまでには至らず。そのままハウガーが最速でフリー走行を終えた。

　2番手にクッシュ・マイニ（インビクタ・レーシング／アルピーヌ育成）、3番手にビクトール・マルタンス（ARTグランプリ／アルピーヌ育成）が続いた。ルーキー最上位は9番手のアンドレア・キミ・アントネッリ（プレマ・レーシング／メルセデス育成）となる。

　2018年の第65回マカオグランプリFIA F3ワールドカップ以来となる市街地コースに臨んだ宮田は、トップから1.670秒差の1分45秒463、20番手でジェッダ初走行を終えた。

　2024年FIA F2第2戦ジェッダの公式予選は、F1のフリー走行1回目終了後の日本時間24時00分（現地時間18時00分）より30分間で行われる。

■2024年FIA F2第2戦ジェッダ フリー走行結果
Pos.No.DriverTeamTimeLaps111D.ハウガーMPモータースポーツ1'43.7931529K.マイニインビクタ・レーシング1’43.8961331V.マルタンスARTグランプリ1'43.9221443O.ベアマンプレマ・レーシング1'44.0931457J.クロフォードダムス・ルーカスオイル1'44.23314622R.フェルシュフォートライデント1'44.2581478J.コレアダムス・ルーカスオイル1'44.2781485Z.マローニロダン・モータースポーツ1'44.3201494A.アントネッリプレマ・レーシング1'44.332141010G.ボルトレートインビクタ・レーシング1'44.398141114E.フィッティパルディファン・アメルスフォールト・レーシング1'44.525151212F.コラピントMPモータースポーツ1'44.568151317P.アーロンハイテック・パルスエイト1'44.880131421J.マルティカンポス・レーシング1'44.89214152Z.オサリバンARTグランプリ1'44.892151623R.スタネトライデント1'44.916141716A.コルデールハイテック・パルスエイト1'45.200141824J.デュルクセンPHM AIXレーシング1'45.237141925T.バーナードPHM AIXレーシング1'45.30214206宮田莉朋ロダン・モータースポーツ1'45.463142120I.ハジャルカンポス・レーシング1'46.62262215R.ヴィラゴメスファン・アメルスフォールト・レーシング1'50.2365