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母国凱旋のロバンペラ「ホームラリーは他とは違う」/2021WRC第10戦フィンランド 事前コメント

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母国凱旋のロバンペラ「ホームラリーは他とは違う」/2021WRC第10戦フィンランド 事前コメント

 WRC世界ラリー選手権に『ラリー・フィンランド』が戻ってくる。2020年は新型コロナウイルスの影響で開催が中止されたこのイベントは10月1~3日、北欧フィンランドのユバスキュラを中心に開催されるが、それに先立ちシリーズ最高峰カテゴリーのWRCクラスに参戦するMスポーツ・フォード、ヒュンダイ、トヨタの各陣営から出場ドライバーたちの事前コメントが発表された。

 2019年以来、2年ぶりに開催されるラリー・フィンランドは“シリーズ屈指の高速グラベル(未舗装路)ラリー”として知られる1戦だ。誕生70周年という節目の年に行なわれる今年のラリーは、有観客でイベントを実施するため、開催時期が例年の夏から秋に変更されていることもトピックのひとつ。明らかに低くなる気温と秋雨の影響がラリーをどのように変化させるのか楽しみなポイントだ。

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 そんなラリー・フィンランドは1日(金)の午前中にシェイクダウンが行われ、同日昼過ぎからユバスキュラの市街地で、グラベルとターマック(舗装路)がミックスした名物ステージ“ハルユ”でオープニングステージが実施される。その後、森林地帯でのグラベルステージが5本続き、初日はナイトステージを含む6本のSSが行なわれる。
 
 土曜日のデイ2はユバスキュラの南、ヤムサ周辺で伝統的な4本のステージを各2回走行した後、ふたたび“ハルユ”でナイトステージが実施される。この日は9本のステージで争われ、その合計距離は今大会最長の151.95kmとなる。最終日はユバスキュラの東側に設定される“ラウカー”と“リイヒマキ”のステージを2回ずつ走行するスケジュールで、最終SS19はステージトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”に設定された。3日間で走る計19本のSSの合計距離は287.11km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1059.64kmだ。

■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)
「フィンランドをとても楽しみにしている。このラリーはすべてのドライバーがつに楽しみにしているラリーのひとつだ」

「純粋なドライビングの経験としては、どのドライバーも大きな満足を得られるラリーだと思うよ。特にこれら2017年マシンではね。これはかなりすごいものだよ」

「この素晴らしい現行WRカーで走行する最後のグラベルステージが“リイヒマキ”になることをとてもうれしく思う。2017年マシンをドライブするのは特別なことだったし、決して忘れることはないだろう」

●アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)
「この有名なラリーに参戦できることをとてもうれしく思う。ラリー・フィンランドは僕にとって、つねにエキサイティングなラリーだった。特に観客の存在がね。2019年に僕がフィエスタR2でラリーに出たときでさえそうだった」

「四輪駆動車でラリー・フィンランドに出るのは初めてのことだから、大きなチャレンジになるだろう。それにラリーで初めてアレックス(・コリア/コドライバー)と仕事をするから面白いことになるよ」

「大きな挑戦であることは間違いないが、僕たちはベストを尽くし、このラリーからできる限りすべての経験をつかんでいくよ」

■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
「ラリー・フィンランドはとても人気のあるイベントだ。過去にはここではスカンジナビア人しか勝てなかったみたいだね。でも最近では他のドライバーたちもフィンランドで速くなってきている。僕はまだこのラリーで優勝できていないが、これまでに一度表彰台フィニッシュを飾っている」

「とても素晴らしいイベントだけど、僕にとってはタフなイベントのひとつだ。僕は出走順が非常に重要なテクニカルラリーではいつも速いが、ここフィンランドでの目標はフラットでいることだ。それは僕の自然なドライビングスタイルとは大きく違っている。それでも適応することはできる」

「それにここはレッキが重要な役割を果たすところだね。ペースノートに絶対の信頼を置いて進む必要があるんだ。表彰台でフィニッシュするために何が必要なのかは分かっている。それが次の週末の僕たちの目標だ」

●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)
「このラリーの特徴は大きく異なっている。以前には見たことのないルートが多くあるので、レッキをしっかり行い、ペースノートが完全に正確なものになるようにする必要がある。天気もかなり変わりやすいから、用心しなければならないだろう」

「この世代のWRCマシンで最後のフルグラベルラリーを走るのは、僕の意見ではおそらくこれまでで最高のことだよ。間違いなくこのイベントを楽しむだろうね。ここのステージは通常、楽しめるけれどチャレンジングでもある。とても高速だから差が小さく、すばらしい競争になるはずだ」

「僕たちがラリー・フィンランドで3度目の勝利を飾れるか見てみよう。ライバルたちのことは分かっているし、厳しいものになるだろう。だが、この2年間僕たちは本当にハードに取り組んできた。これは高速ラリーで僕たちが戦えることを示すチャンスだよ」

●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)
「クルーとして、この種の地形のイベントでは良いパフォーマンスを出せる傾向にあるし、最近の僕たちの調子を考えると、今回もまた強力なイベントにできる可能性があると思う」

「ステージは毎年進化しているが、2年間走っていないところだから、多くの変化に気づくと思うよ。セットアップについては、走行中にスピードを維持できる自信を与えてくれるマシンが必要だ。そしてリヤに安定性があれば、マシンをあの長い高速のコーナーとジャンピングポイントに解き放つことができるだろう」

「最大限の力を尽くさなければならないラリーだ。僕は今も最初の勝利を求めている。長いこと勝利が僕たちをすり抜けている感じがするが、でも近づいている。そしてフィンランドは今年より高いチャンスのひとつを与えてくれる。だから僕たちは実現するためにすべての力を出していくよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
「ラリー・フィンランドは運転が楽しいと感じられるラリーのひとつだ。ただし、1年のこの時期の開催となる今回については、これまでとは違うチャレンジになるだろうし、少し難しくなるかもしれない。ラリー直前に行なうテストでは、きっとより多くのことが見えてくるはずだ」

「寒くなることはまず間違いないし、出走順1番手という我々の不利な走行条件が、路面が少し湿ることによって好転することを期待している。フィンランドの道で生まれたヤリスWRCだから、今回もきっと高いパフォーマンスを発揮すると思うが、それでもチームメイトを含むライバルとの厳しい戦いになるだろう」

「チャンピオンシップに関してはまだ何も決まっていないので、今回のラリーをどのようなアプローチで戦うべきか思案中だ。いずれにせよ、このクルマでフィンランドの道を走るのがとても楽しみなんだ」

●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)
「フィンランドは、シリーズの中でもお気に入りのラリーのひとつだし、ドライブによって得られる素晴らしいフィーリングをいつも楽しんでいる。僕は2019年の大会を欠場しているので、今回は3年ぶりの出場になる。だから、フィンランドのステージをふたたび走れることをうれしく思っている」

「この時期は、天候の違いやナイトステージの導入など、新しいチャレンジがいくつかあるので、きっと面白い戦いになるだろう。ハイスピードな道に慣れるためにも、クルマのセットアップを決めるためにも、ラリー直前のテストがとても重要になる」

「ドライバー選手権争いについては難しい状況になってしまったと感じているけど、それでもラリーに対するアプローチは何も変わらないし、いつもどおりベストを尽くして臨むつもりだ」

●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)
「WRカーでラリー・フィンランドのステージを走るのは、自分のキャリアにおいて最高にクールな出来事のひとつになるだろう。やはり、ホームラリーは他とは違うし、ラリー・フィンランドは自分にとって特別な存在だ」

「本当に素晴らしく、雰囲気もとてもいいイベントだと思う。ただし、今年は開催時期が例年よりも遅いため、降雨によって道がぬかるむとかなり難しい路面コンディションになる可能性がある。それによって状況が少し変わるかもしれないけど、それでも今年はステージで応援してくれるお客さんの姿を見ることができそうなのでうれしいし、とても楽しみにしているんだ」

「直近の3つのラリーでいい結果を残した後にラリー・フィンランドを迎えられるのはいいことだけど、それでも非常に厳しい戦いになると思う。僕たちにとって、良い週末になることを期待しているよ」

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