今年もニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を表明しているTOYOTA GAZOO Racingは、その参戦車両のひとつに新型スープラを加えることを明らかにした。
2002年以来、17年ぶりに生産されることが決まった新型スープラ。2020年からはスーパGT(GT500クラス)の参戦車両として復活することも発表され、そのコンセプトマシンが展示された東京オートサロンでは多くのファンがブースを訪れた。
トヨタ、スープラのスーパーGTコンセプトモデルを東京オートサロンで発表
東京オートサロンの開幕日に行われたプレスカンファレンスに登場したGAZOO Racingカンパニーの友山茂樹プレジデントは、2019年のニュルブルクリンク24時間レースにも新型スープラを参戦車両として加えることを発表。すでに昨年発表されているレクサスLCニュルスペックとともに2車種体制でのエントリーになりそうだ。
「実はニュル24時間にスープラで参戦することはGAZOO Racingの悲願でもありました」
そう語った友山プレジデントは、かつてニュルブルクリンクで行なっていたテストでのエピソードを披露した。
「トヨタのマスタードライバーであり、MORIZO(豊田章男社長)の師匠でもあった成瀬弘が、ニュルでMORIZOの運転指導中にこうつぶやいたそうです。『ドイツメーカーを見てみろ。開発中の新型車でニュルを走っている。それ比べてトヨタはここで勝負できるクルマは、すでに生産が終わった中古のスープラしかない』」
「成瀬は9年前にテスト中の事故で殉職しましたが、その言葉が忘れられなかったMORIZOは、いつかスープラを復活させることを決意しました。そして2018年の10月に自らニュルで新型スープラの最終テストを行いました。その際、MORIZOは心の中で『成瀬さん、ついに新型スープラでニュルに来ました』と報告したそうです」
なおこの新型スープラは、デトロイトで行われた北米国際自動車ショーで世界初披露され、トヨタ自動車の豊田章男社長は「私の古い友人がとうとう帰ってくる」とスピーチ。そして「走る楽しさ以上の経験を経験できる、まさに最高なクルマになった」と語った。
また、TOYOTA GAZOO RacingのWECレースドライバーであるフェルナンド・アロンソも、すでに新型スープラを試乗。「レースカーに乗っているようにハンドルが切れ、コーナリングは素晴らしかった。素早く変速でき、加速が速く、ブレーキの性能もいい。電気系統も洗練されていると感じた。まるで、日常的に快適に運転できるレースカーのようだと思う」と、コメントを寄せている。
スープラでニュル24時間に参戦するという悲願がついに今年叶うことになるGAZOO Racing。まだ細かなドライバー体制などは明らかにされていないが、今年のニュルブルクリンク24時間レースは、彼らにとって新たな一歩を踏み出すレースウィークになりそうだ。
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