CPUチューンと足回りチューンの ハイエースがセントラルサーキットを激走!
箱車がサーキットを走るなんて!? ふつうではちょっと考えがたいことだが、あの憧れのニュルブルクリンク・オールドコースだって、一般走行時には1BOX車が楽しそうに走っている。それを考えれば不思議なことではない。かくいう筆者も昔、メルセデスベンツVクラスにフル乗車して、オールドコースを堪能した経験もあるので(ドライバーはアメリカ在住でナスカーにも出場経験のあるリポーターM氏だったので安心して乗れたが…)、クローズドサーキットでしかもチューニングしたクルマであれば安心だ。では、その激走したハイエースたちの中から2台をピックアップして、そのの中身をのぞいてみよう。
豪華客船をイメージして作り上げたハイエースコンプリートで楽しい旅が始まる
パワーに見合っていないタイヤ&ホイールに脱帽
T.S.Dスタイリング
by ティースタイルオートセールス TEL045-342-7757 http://www.t-style08.com
ものすごいオーバーフェンダーを装着し、まさにレーシングカーチックなハイエース。エンジンは2リッターガソリンを搭載し、これは全車イコールコンデション。なので、エンジンはマフラー交換とリミッターカットが行われている程度。しかし、このフェンダー内には285/35サイズのタイヤを組み合わせているので、当然足回りはしっかりとチューニング。ミッションはセントラルサーキット走行に合わせて輸出用タウンエースに載せ替えての参戦だ。
ホイールはオリジナルの鍛造2ピースホイール『ゼロフォー』を装着する。サイズは18×10。タイヤはこちらもワンメイクでゼスティノのハイグリップを履かせる。
サーキット走行でエアの導入は必須ポイント。しっかりとブレーキを冷やしてあげないと、とんでもないことになってしまうのだ。
なんとなくサーキット仕様というよりドリフト仕様っぽいコクピット。ハイエースはご存知の通り、サイドブレーキがサーキットには不向きなところに付いている。よって、使いやすい位置に移植。でも、この絵柄をみるとやはりドリフトを意識しているなぁ~と思ってしまう。実際ドリフトをやっている映像も撮影されているので、当然といえば当然ですね。
もちろん室内はガランどう。補強はしているとは思うのだが、ロールバーがない?非力なハイエースなので、軽量化? なのだろうか…。しかし、1周のベストタイムを叩き出したということなので、実はすごいクルマなのかも!
エキソーズトノートは痺れる。街乗りでは嫌がられるかもしれないが、サーキットであればこれは心地いいサウンドになるのだ。
北の大地からの刺客。クルマもドライバーも本気モード
AutoBahn
byアウトバーン TEL011-859-4141 http://www.autobahn.sc
北海道からわざわざ岡山まできちゃうという、まさに本気モードで参戦してきたアウトバーン。それだけに、サーキット走行のノウハウは十二分に持ち合わせているようで、ノーマルエンジンをできるだけパワフルに、しっかりとサーキットでパワー使えるようにとオーバーレブ対策のミッションに変更するなどぬかりなしだ。足回り、ボディ補強はそのノウハウを生かしてしっかりとセッティング。オリジナルホイールの中身にはエンドレスのブレーキキットを装着。アップダウンの激しいセントラルサーキット対策も行われていた。実際にタイムは思ったようには出せなかったようだが、この本気モードハイエースは、今後面白い走りを期待できそうだ。
ホイールはオリジナルの18インチ。ブレーキはストッピングパワーを求めてエンドレスのキャリパーキットを装着している。タイヤは同じくゼスティノを組み合わせる。
HKSのVプロでセッティングをバッチリと決めていたあうアウトバーン。セッティングは完璧だったのだが、ドライバーがダウン。インフルあけで走ったという本気度に拍手!!!
はりめぐらされたロールバーは、サーキット走行前提にしっかりとセットアップ。単なるボディ補強ではないところが、このクルマのすごいところだ。
ブリッドのバケットにサベルトのシートベルト。完璧な装いだが、なぜだかセンターコンソールは装着され、カップホルダーも装備。やはりドリンクボトルが必要ということだろうか……。それは冗談として、しっかりとボディ補強するあたりは本物だ。
エキゾーストマフラーは、415cobraを装着。心地よいサウンドをサーキットに響かせていた。
(リポート:オートメッセウェブ編集部)
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