サマーブレイク明け最初のレースとなるMotoGP第10戦イギリスGPが開幕。予選Q1とQ2の振り分けが決まる初日のプラクティスでは、ホルヘ・マルティン(プラマック)がトップタイムを記録した。
プラクティスが始まると、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)のマシンから白煙が上がるトラブルが発生。バスティアニーニは一度ピットへ戻らなくてはならなず、出鼻を挫かれてしまった。
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その後、同じくドゥカティ陣営のマルコ・ベッツェッキ(VR46)のマシンも白煙をあげスローダウン……ドゥカティにトラブルが続いた。
そんなトラブルはありつつも、コース上では他のライダーが徐々にペースアップ。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が開始10分で1分59秒487をマークし、そこから更に1分59秒142までタイムを更新して暫定トップタイムとした。
なおその後、セッション開始直後にマシンから白煙が上がり走行のタイミングがずれていたバスティアニーニもアタックに入ると、1分59秒026を記録。トップタイムを更新した。
セッション中盤の残り30分を前にした頃にはジャック・ミラー(KTM)も自己ベストを更新してきたが、トップタイムは上回れなかった。
また今回はアプリリア陣営がマシンのエアロをサテライト2台も含めてアップデート。アレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスは中盤にトップ10に加わるタイムを記録してきた。
特にビニャーレスはその後、残り24分というタイミングでこの日初めてとなる1分58秒台のタイムとなる1分58秒563をマークし、暫定トップタイムとした。
終盤に予選Q1とQ2の振り分けを睨んだアタックが始まると、マルク・マルケス(グレシーニ)はマルティンの後ろにポジションをとり、アタックに利用しようという姿勢を見せた。
そんなマルケスの行為が注目されている裏で、エスパルガロ、バニャイヤ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)らによって立て続けに暫定トップタイムが更新された。そしてマルティンがそれを超える1分58秒262を記録して、プラクティスは残り5分を切った。
最後5分間のアタックでは、このマルティンのタイムも次々と更新されたが、それを更に上回ったのもまたマルティンだった。
マルティンは最終的に1分57秒911をマーク。これ以上のタイムは記録されず、マルティンが最速でセッションを終えた。2番手はエスパルガロ、3番手はバニャイヤだった。
なおマルティンの後ろでタイムを稼ごうという姿も見せていたマルケスは、最後のアタック時にはバランスを崩してしまう場面があり、アタックは不発……それでもなんとか10番手タイムとなりギリギリで予選Q2直接進出を確保した。
ホンダ、ヤマハの日本メーカー勢は今回も苦戦。トップ10以内に入ることができず、全員が予選Q1からの参加になった。中上貴晶(LCRホンダ)は22番手タイムだった。また今回が復帰戦となっているアレックス・リンス(ヤマハ)はセッション最後にターン6で転倒を喫してしまった。
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