BMWジャパンは2022年9月2日、第2世代のM4(G82)のさらなるハイパフォーマンス仕様となる「M4 CSL」の予約受注をBMWオンラインストア限定で開始した。販売台数は全世界1000台のうちの25台限定で、車両価格は2196万円に設定。受注の受付は本年9月26日午後11:59まで実施し、限定台数より注文数が上回った場合には、厳正な抽選により本年10月初旬までに当選者を決定する。納車開始は本年第4四半期以降を予定している。
BMW M社が開発する高性能バージョンのMモデルには、2つのカテゴリーが存在する。1つはサーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンスモデルで、もう1つはサーキットで培われた技術を取り入れて走行性能を高めたMパフォーマンスモデルである。今回発表されたM4 CSLは、Mハイパフォーマンスモデルに位置づけられる。ベースモデルは既存のM4 Competition。約100kgの軽量化(車重1630kg)と40psの出力向上(550ps)を果たし、ニュルブルクリンク北コース(20.832km)にて7分20秒207というラップタイムを成し遂げたBMW量産車最速モデルである。なお、車名のCSLは「Competition、Sport、Lightweight」の頭文字に由来している。
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外装に関しては、既存のM4 Competitionの2ドアクーペボディを基調に、ボンネットやリアスポイラー一体型トランクリッド、M4 CSLロゴ付キドニーグリル、フロントスプリッター、エアインレット、ドアミラーキャップ、ディフューザーなどにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用し、軽量化および高剛性化、さらには低重心化を実現。また、リアにはチタン製サイレンサーおよびマットブラック仕上げデュアルエキゾーストテールパイプを配備する。さらに、イエローのデイライトとMライトシャドーラインを備えたレーザーライト、レーザー・テクノロジーを内蔵したリアコンビネーションランプを装備して、視認性と被視認性を向上。トランクリッド等の“M4 CSL”バッチやMサイドギルを、ブラックをベースにレッドのアクセントを利かせて特別感を強調したこともトピックだ。足もとには、20インチ鍛造Mライトアロイホイール・スタースポーク・スタイリング827M(ブラックマット)+ミシュランPILOT SPORT CUP 2Rタイヤ(前275/35R19/後285/35R20サイズ)と、Mカーボンセラミックブレーキ/ハイグロスレッドキャリパーを組み込んでいる。
内装については、10.25インチのワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機構付)と12.3インチのマルチディスプレイメーターパネルを採用したBMWライブコックピットを基調に、フルレザーメリノインテリア(ブラック/ブラック)やカーボンファイバーインテリアトリム/パールクロームハイライト、“M4 CSL”レタリング付専用ドアシルプレートを特別装備。センターマーク付きのMアルカンターラ巻きステアリングや専用CFRP製センターコンソール(ワイヤレスチャージング、Type-A USBソケット付)などが、レーシーな雰囲気を盛り上げる。一方、キャビン空間はリアシートを省いて軽量化(20kg以上減)した2シーターレイアウトで構成したうえで、前席には6点式シートベルトに対応した専用のMカーボンフルバケットシートを装着。省いた後席のフロア面にはネットを配し、ヘルメットなどが収まるコンパートメントスペースに充てている。
パワーユニットに関しては、ダブルVANOSやバルブトロニック、高精度ダイレクトインジェクションシステムなどを組み込むとともに、ターボのブースト圧をベースユニットの1.7barから2.1barにまでアップさせた2992cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。最高出力はベースユニット比で+40psの550ps/6250rpm、650Nm/2750~5950rpmを発生する。また、車体のねじれや歪みを抑え込むMストラットブレイスを特別装備した。一方、トランスミッションには専用セッティングの8速Mステップトロニック(Drivelogic付)を採用。駆動レイアウトはFR(フロントエンジン・リアドライブ)で構成している。
高出力化したパワーユニットを支えるシャシーには、路面追従性やキャンバー強度、ダンパーのレスポンスを向上させる目的で、ボールジョイント箇所を4カ所増加(計14カ所)。合わせて、専用セッティングのサスペンションやスタビライザー、コントロールアームを採用して、サーキットにおける究極のドライビング性能を実現した。
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みんなのコメント
最近のBMWは迷走してるね。