ベッテル、メキシコGPでレッドブル総帥へ捧げる特別ヘルメットを使用。4度王者が懐かしきデザインへ回帰

　F1メキシコGPでセバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）は最近亡くなったレッドブル共同創設者であるディートリッヒ・マテシッツをトリビュートしたスペシャルヘルメットをメキシコGPで使用する。

　F1をはじめとした様々なモータースポーツやスポーツへ関与しているレッドブルだが、前戦アメリカGP開催中に共同創設者のマテシッツが死去したことが明かされた。

　そのF1への多大な貢献から多くの関係者から死を悼む声が寄せられたが、現在アストンマーチンからF1を戦っているセバスチャン・ベッテルはメキシコGPでマテシッツをトリビュートしたスペシャルヘルメットを使用するという形で、彼の気持ちを表現することを選んだ。

　ベッテルは今でこそアストンマーチン所属だが、レッドブルのドライバーとして名を馳せてきたドライバーだ。2007年にレッドブルの姉妹チームであるトロロッソ（現アルファタウリ）に加入し、翌年にはチームの母国イタリアでレッドブル陣営に初勝利をもたらした。

　その後はレッドブルへ移籍し、2010年に初王者に輝くと4連覇を達成。レッドブルの黄金時代を築き上げ、これまでのところレッドブルで最も成功したドライバーとなっている。

　レッドブルとの関係が深いベッテルは、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで行なわれるメキシコGPで、”レッドブル”デザインの特別ヘルメットを用意。『Danke Didi（ありがとう、ディディ／※マテシッツのニックネーム）』とメッセージも添えられている。

　アストンマーチンはチームSNSで次の様に投稿している。

「ディートリッヒ・マテシッツはレッドブル・レーシングだけでなく、我々のスポーツのレジェンドであり、パイオニアだった」

「ベッテルは今週末のメキシコGPで彼への敬意を表し、彼のオリジナルかつ象徴的なヘルメットデザインへ立ち戻ることになる」

　なおそのベッテルは2022年シーズンでの現役引退を表明済みで、残すところメキシコGPを含めて3戦で、F1から離れることになっている。