米国の自動車イベントで初公開
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】新型カウンタック、好き?【オリジナルモデルと写真で比較】 全117枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ランボルギーニ・カウンタックは、ベルトーネがデザインしたオリジナルモデルに影響を受けたスタイリングと、800ps以上の出力を持つ超高級ハイブリッド・ハイパーカーとして生まれ変わった。
新型カウンタックLPI 800-4は、カリフォルニア州で毎年開催されるモントレー・カー・ウィーク・フェスティバルの一環である「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で公開された。これは、オリジナルのカウンタックがジュネーブ・モーターショーでデビューしてから50周年を迎えることを記念したものだ。
生産台数はわずか112台で、価格は税別200万ユーロ(約2億6000万円)からとなっており、その大半がすでに販売されているという。
80年代のシンボルを蘇らせる
自然吸気で縦置きリアマウント(車名のLPの由来)のV12エンジンを搭載し、アヴェンタドール・ウルティメと同じ780psを発生。7速ATで両軸を駆動する。このエンジンだけでも非常にパワフルだが、これに48Vの電気モーターが組み合わされる。
モーターは34psを発生し、総合出力は814psとなり、ウルティメを大きく引き離している。同じV12ハイブリッドのシアンFKP37をわずかに下回るパワーだ。トルクは明らかにされていないが、シアンの73kg-mに近いと予想される。
0-100km/h加速は2.8秒と、ウルティメよりも2秒速く、200km/hまでは8.6秒で到達する。最高速度は355km/hとされている。
電気モーターには、同重量の従来型リチウムイオンバッテリーに比べて3倍の電力を供給できるというスーパーキャパシターを採用している。しかし、ランボルギーニがこの技術を市販車に採用するのは、このモデルが最後になるだろう。
アヴェンタドール、ウラカン、ウルスの後継モデルには、排出ガスを大幅に削減し、スーパーキャパシタでは実現できないEV走行を可能にする、従来型のハイブリッド・パワートレインが搭載される予定だ。
ランボルギーニによれば、スーパーキャパシタは「電気モーターとホイールを直接接続する唯一のマイルド・ハイブリッド技術」であり、加速カーブを滑らかにしたり、ドライバーの判断で微妙にパワーを上げたり、低速での操縦性を高めたりするために使用されるという。
足回りはアヴェンタドールとシアンを進化させたものだが、デザインはすべて新しく、ランボルギーニが「1980年代の広告塔であり、自動車とライフスタイルのウルトラクールの象徴」と表現したオリジナルのカウンタックの特徴を大きく受け継いでいる。
カウンタックらしさを表現したデザイン
シルエットは、20年近いライフサイクルの中で生産されたさまざまなカウンタックのモデルからインスピレーションを得ており、「ウェッジシェイプ」はより明確なものとなっている。また、将来のランボルギーニのモデルに引き継がれる特徴として、シャープなラインとアングルが強調されている。
アヴェンタドールのアグレッシブな外観とは異なり、シンプルな直方体に近いヘッドライトとボンネットを備え、全体的にすっきりとしたデザインとなっている。
サイドエアインテークは、初代モデルに装備されていたエアインテークを模したもの。F1マシンにインスピレーションを得たレイアウトで、サイドに取り付けられた2つのラジエーターに空気を供給するために使用されていた。
ルーフのくぼみは、カウンタックの初期モデルに装備されていた「ペリスコピカ(ペリスコープ)」と呼ばれるリアビューミラーにちなんだものだ。ブレーキランプ、ホイールデザイン、エンジンカバーのルーバーなどにはランボルギーニのトレードマークである六角形のモチーフが採用されている。
また、3Dプリントによる「可動式」エアベントや、ボタン操作で透明にできるフォトクロマチック・ルーフパネルなどの現代的な装備は、カウンタックが「歴史的なインスピレーションを受けながら、21世紀の未来を映し出すクルマ」であることを彷彿とさせる。
インテリアでは、幾何学的なステッチなどオリジナルへのオマージュも見られるが、スマートフォンのミラーリング機能を備えた8.4インチのインフォテインメント・タッチスクリーンなど、現代的な装備が採用されている。
重量は1595kg(乾燥状態)で、1トンあたり510psのパワー・ウェイト・レシオを実現している。カーボンファイバーが露出している部分もあるが、Bianco Siderale、Verde Medio、Bronzo Zanteなど、ボディカラーが豊富に用意されている。
ランボルギーニのデザイン部門であるチェントロ・スティーレの責任者であるミィティア・ボルケルトは、オリジナルのカウンタックを「自動車の歴史の中で最も重要でエキサイティングなクルマの1つ」と称賛し、カウンタックLPI 800-4は「新しい時代に向けてその進化を続ける」機会を与えてくれたと語った。
「カウンタックは挑発的で偏ったデザインでした。人々を微笑ませたり、見惚れさせたりもしますが、その悪名高い認知度はデザインの純粋さを証明しています。カウンタックLPI 800-4は、その純粋さを新たなレベルに引き上げ、モータースポーツの歴史に名を刻む限定車として登場しました」
ランボルギーニは新たな時代へ
ランボルギーニが歴史的な名前を復活させ、レトロなデザインを採用したことは、ある意味で驚きである。ランボルギーニの指揮を執るステファン・ヴィンケルマンCEOは、ノスタルジーを嫌っていることがよく知られている。
ヴィンケルマンはこう語っている。
「わたしは、レトロカーは絶対に作らないという考えを持って会社を辞めました。だから戻ってきたときに、『なぜ今さらこんなことをするのか』と言ったのです。しかし、実際にクルマを見てみると、やってよかったと思いました」
新型カウンタックは一回限りの生産となる可能性が高く、他のクラシックモデルが復活する見込みは薄い。
ランボルギーニは、2023年にアヴェンタドールの後継モデル(プラグイン・ハイブリッド)を、その後すぐに4人乗りの完全EVをデビューさせる予定で、今まさに変革の時代を迎えようとしている。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
カッコイイですね
でも自分はおっさんだから昔のカウンタックの方がいいな