現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【これがカウンタック】新型ランボルギーニ「LPI 800-4」 価格/性能/デザインは?

ここから本文です

【これがカウンタック】新型ランボルギーニ「LPI 800-4」 価格/性能/デザインは?

掲載 更新 14
【これがカウンタック】新型ランボルギーニ「LPI 800-4」 価格/性能/デザインは?

米国の自動車イベントで初公開

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】新型カウンタック、好き?【オリジナルモデルと写真で比較】 全117枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ランボルギーニ・カウンタックは、ベルトーネがデザインしたオリジナルモデルに影響を受けたスタイリングと、800ps以上の出力を持つ超高級ハイブリッド・ハイパーカーとして生まれ変わった。

新型カウンタックLPI 800-4は、カリフォルニア州で毎年開催されるモントレー・カー・ウィーク・フェスティバルの一環である「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で公開された。これは、オリジナルのカウンタックがジュネーブ・モーターショーでデビューしてから50周年を迎えることを記念したものだ。

生産台数はわずか112台で、価格は税別200万ユーロ(約2億6000万円)からとなっており、その大半がすでに販売されているという。

80年代のシンボルを蘇らせる

自然吸気で縦置きリアマウント(車名のLPの由来)のV12エンジンを搭載し、アヴェンタドール・ウルティメと同じ780psを発生。7速ATで両軸を駆動する。このエンジンだけでも非常にパワフルだが、これに48Vの電気モーターが組み合わされる。

モーターは34psを発生し、総合出力は814psとなり、ウルティメを大きく引き離している。同じV12ハイブリッドのシアンFKP37をわずかに下回るパワーだ。トルクは明らかにされていないが、シアンの73kg-mに近いと予想される。

0-100km/h加速は2.8秒と、ウルティメよりも2秒速く、200km/hまでは8.6秒で到達する。最高速度は355km/hとされている。

電気モーターには、同重量の従来型リチウムイオンバッテリーに比べて3倍の電力を供給できるというスーパーキャパシターを採用している。しかし、ランボルギーニがこの技術を市販車に採用するのは、このモデルが最後になるだろう。

アヴェンタドール、ウラカン、ウルスの後継モデルには、排出ガスを大幅に削減し、スーパーキャパシタでは実現できないEV走行を可能にする、従来型のハイブリッド・パワートレインが搭載される予定だ。

ランボルギーニによれば、スーパーキャパシタは「電気モーターとホイールを直接接続する唯一のマイルド・ハイブリッド技術」であり、加速カーブを滑らかにしたり、ドライバーの判断で微妙にパワーを上げたり、低速での操縦性を高めたりするために使用されるという。

足回りはアヴェンタドールとシアンを進化させたものだが、デザインはすべて新しく、ランボルギーニが「1980年代の広告塔であり、自動車とライフスタイルのウルトラクールの象徴」と表現したオリジナルのカウンタックの特徴を大きく受け継いでいる。

カウンタックらしさを表現したデザイン

シルエットは、20年近いライフサイクルの中で生産されたさまざまなカウンタックのモデルからインスピレーションを得ており、「ウェッジシェイプ」はより明確なものとなっている。また、将来のランボルギーニのモデルに引き継がれる特徴として、シャープなラインとアングルが強調されている。

アヴェンタドールのアグレッシブな外観とは異なり、シンプルな直方体に近いヘッドライトとボンネットを備え、全体的にすっきりとしたデザインとなっている。

サイドエアインテークは、初代モデルに装備されていたエアインテークを模したもの。F1マシンにインスピレーションを得たレイアウトで、サイドに取り付けられた2つのラジエーターに空気を供給するために使用されていた。

ルーフのくぼみは、カウンタックの初期モデルに装備されていた「ペリスコピカ(ペリスコープ)」と呼ばれるリアビューミラーにちなんだものだ。ブレーキランプ、ホイールデザイン、エンジンカバーのルーバーなどにはランボルギーニのトレードマークである六角形のモチーフが採用されている。

また、3Dプリントによる「可動式」エアベントや、ボタン操作で透明にできるフォトクロマチック・ルーフパネルなどの現代的な装備は、カウンタックが「歴史的なインスピレーションを受けながら、21世紀の未来を映し出すクルマ」であることを彷彿とさせる。

インテリアでは、幾何学的なステッチなどオリジナルへのオマージュも見られるが、スマートフォンのミラーリング機能を備えた8.4インチのインフォテインメント・タッチスクリーンなど、現代的な装備が採用されている。

重量は1595kg(乾燥状態)で、1トンあたり510psのパワー・ウェイト・レシオを実現している。カーボンファイバーが露出している部分もあるが、Bianco Siderale、Verde Medio、Bronzo Zanteなど、ボディカラーが豊富に用意されている。

ランボルギーニのデザイン部門であるチェントロ・スティーレの責任者であるミィティア・ボルケルトは、オリジナルのカウンタックを「自動車の歴史の中で最も重要でエキサイティングなクルマの1つ」と称賛し、カウンタックLPI 800-4は「新しい時代に向けてその進化を続ける」機会を与えてくれたと語った。

「カウンタックは挑発的で偏ったデザインでした。人々を微笑ませたり、見惚れさせたりもしますが、その悪名高い認知度はデザインの純粋さを証明しています。カウンタックLPI 800-4は、その純粋さを新たなレベルに引き上げ、モータースポーツの歴史に名を刻む限定車として登場しました」

ランボルギーニは新たな時代へ

ランボルギーニが歴史的な名前を復活させ、レトロなデザインを採用したことは、ある意味で驚きである。ランボルギーニの指揮を執るステファン・ヴィンケルマンCEOは、ノスタルジーを嫌っていることがよく知られている。

ヴィンケルマンはこう語っている。

「わたしは、レトロカーは絶対に作らないという考えを持って会社を辞めました。だから戻ってきたときに、『なぜ今さらこんなことをするのか』と言ったのです。しかし、実際にクルマを見てみると、やってよかったと思いました」

新型カウンタックは一回限りの生産となる可能性が高く、他のクラシックモデルが復活する見込みは薄い。

ランボルギーニは、2023年にアヴェンタドールの後継モデル(プラグイン・ハイブリッド)を、その後すぐに4人乗りの完全EVをデビューさせる予定で、今まさに変革の時代を迎えようとしている。

こんな記事も読まれています

ポルシェ、新型タイカンを六本木ヒルズでお披露目! 大谷選手との新ビジュアルも限定公開。
ポルシェ、新型タイカンを六本木ヒルズでお披露目! 大谷選手との新ビジュアルも限定公開。
くるくら
NASCARからカスタム・ピックアップ、トレーラーまで!プラッツ取り扱いの海外メーカー製プラモデル、8月発売新製品
NASCARからカスタム・ピックアップ、トレーラーまで!プラッツ取り扱いの海外メーカー製プラモデル、8月発売新製品
LE VOLANT CARSMEET WEB
スバルの「タフSUV」実車展示! ギア感高まるカスタマイズパーツが凄い!? 出かけたくなる世界観とは
スバルの「タフSUV」実車展示! ギア感高まるカスタマイズパーツが凄い!? 出かけたくなる世界観とは
くるまのニュース
ドゥカティの隆盛とバニャイアの無欠。その背景/MotoGP第8戦オランダGP
ドゥカティの隆盛とバニャイアの無欠。その背景/MotoGP第8戦オランダGP
AUTOSPORT web
トヨタ『GRスープラ』、米国で4気筒エンジン廃止…2025年型は今秋発売へ
トヨタ『GRスープラ』、米国で4気筒エンジン廃止…2025年型は今秋発売へ
レスポンス
TEAM IMPUL、スーパーフォーミュラ合同テストと第4戦富士にも平良響を起用
TEAM IMPUL、スーパーフォーミュラ合同テストと第4戦富士にも平良響を起用
motorsport.com 日本版
最新の9代目パサートは、ワゴン専用モデルとして登場! 国内仕様車の概要を発表 
最新の9代目パサートは、ワゴン専用モデルとして登場! 国内仕様車の概要を発表 
月刊自家用車WEB
キャンプ場検索・予約サイトなっぷが「AVIOT ポータブル電源無料レンタルキャンペーン」を9/30まで実施中!
キャンプ場検索・予約サイトなっぷが「AVIOT ポータブル電源無料レンタルキャンペーン」を9/30まで実施中!
バイクブロス
いすゞ、国産初のフルフラットEVバスを運行開始---藤沢工場の構内循環バス
いすゞ、国産初のフルフラットEVバスを運行開始---藤沢工場の構内循環バス
レスポンス
シトロエン、C3の特別仕様車「メルシー!」発売 70台限定の現行最終モデル
シトロエン、C3の特別仕様車「メルシー!」発売 70台限定の現行最終モデル
日刊自動車新聞
日産が斬新「キューブ」発売に大反響! 純喫茶風の「レトロ仕様」&“オシャ”な専用パーツ装備! 組み合わせ自由な「レトロリノベーション」とは?
日産が斬新「キューブ」発売に大反響! 純喫茶風の「レトロ仕様」&“オシャ”な専用パーツ装備! 組み合わせ自由な「レトロリノベーション」とは?
くるまのニュース
広いフロアがシンプルで便利! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
広いフロアがシンプルで便利! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
カワサキの人気モトクロッサーがフルモデルチェンジ!「KX250」と「KX250X」の新型モデルを発売
カワサキの人気モトクロッサーがフルモデルチェンジ!「KX250」と「KX250X」の新型モデルを発売
バイクのニュース
世界最速の充電性能、バッテリーの80%を4分台で…英NyoboltがEVプロトタイプ公開
世界最速の充電性能、バッテリーの80%を4分台で…英NyoboltがEVプロトタイプ公開
レスポンス
[ランドクルーザー250]ですらナビが主役!! かつての[パジェロ]とかって3連メーターがメインじゃなかった??
[ランドクルーザー250]ですらナビが主役!! かつての[パジェロ]とかって3連メーターがメインじゃなかった??
ベストカーWeb
大きく変わった新型フォルクスワーゲン・パサートが年内にリリース開始──GQ新着カー
大きく変わった新型フォルクスワーゲン・パサートが年内にリリース開始──GQ新着カー
GQ JAPAN
ライズ買うなら必見!人気の年式やおすすめグレードまで【人気のクルマ中古購入ガイド】
ライズ買うなら必見!人気の年式やおすすめグレードまで【人気のクルマ中古購入ガイド】
グーネット
マセラティからワンオフモデル「グランカブリオ フォルゴレ ティニャネロ」が登場
マセラティからワンオフモデル「グランカブリオ フォルゴレ ティニャネロ」が登場
Webモーターマガジン

みんなのコメント

14件
  • 中々カウタックらしくなってると思いますね
    カッコイイですね
    でも自分はおっさんだから昔のカウンタックの方がいいな
  • 買える人がうらやましいっていうかごいすー!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村