スクーデリア・フェラーリは、F1第15戦ロシアGPでシャルル・ルクレールのパワーユニット(PU)を交換し、ルクレールが最後方グリッドからスタートすることを明らかにした。
2021年レギュレーションでは、パワーユニットマニュラクチャラーは、各コンポーネントを1回しかアップグレードすることができない。フェラーリは、これまで2020年型のハイブリッドシステムを使用し、後半戦に投入するべく大幅な改善を図るために開発作業を続けてきた。
フェラーリF1がルクレール&サインツでプライベートテスト。2018年型車を使いシミュレーターのデータチェック
その投入時期に注目が集まっていたが、9月23日、フェラーリは、ロシアGPでルクレール車に新コンポーネントを入れることを明らかにした。
「シャルルはパワーユニットのいくつかのコンポーネントを交換し、グリッド後方からスタートする」とフェラーリはロシアGPのプレビューリリースのなかに記している。
「新しいユニットにはアップデートされたハイブリッドシステムが搭載される」
フェラーリは、2台の現時点でのパワーユニットの状況を考慮し、ルクレールのエレメントを最初にアップグレードすると説明した。ルクレールはすでにシーズン中に使用が許されるエレメント数に達しているため、この交換によるペナルティで後方グリッドへと降格される。
「新しい技術コンポーネントを導入することを数週間前からお知らせしていたが、ロシアGPで導入することになった」とフェラーリ。
「その一番の目的は、2022年マシンプロジェクトに向けて経験を得ることである」
「シャルルが最初に新しいハイブリッドシステムを使用する。彼はハンガリーGPでアクシデントに遭ったことでバッテリーパックにダメージを受けており、それを使用することによるリスクを考慮した予防的措置として、そういう決定を下した。ソチでシャルルは、新しいパワーユニットを使用し、それによりグリッド後方からのスタートになる」
「カルロス(・サインツ)のマシンにアップデート版ハイブリッドシステムを導入する時期については、競争力とペナルティの影響の適切な妥協点を評価したうえで決定する」
以前にチーム代表マッティア・ビノットは、新パワーユニットについて、「シーズン終盤に大きな改善を果たすことになる。さらに重要なのは、2022年に向けて経験を積むことだ」と語っていた。
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