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【空気抵抗係数0.20】メルセデス・ベンツEQS 市販車最高レベルの空力性能実現 次期旗艦EVセダン

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【空気抵抗係数0.20】メルセデス・ベンツEQS 市販車最高レベルの空力性能実現 次期旗艦EVセダン

ライバルを凌駕する空力性能

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】新型EQS、他のモデルとどう違う?【SクラスやEQモデルと写真で比較する】 全159枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

メルセデス・ベンツの新型EQSは、世界で最も空力性能に優れたロードカーになるという。4月15日の発表に先立ち、同社はサブブランドであるEQの4番目のモデルについて、空気抵抗係数(Cd値)が「0.20」になると発表した。

この数値は、ドイツのシンデルフィンゲンにあるメルセデス・ベンツの最新式風洞実験施設で測定されたもので、EVであるかどうかに関わらず、セダンとしてライバルを凌駕している。

2021年1月、テスラはモデルSの空気抵抗係数を0.208と発表したが、これは米ルーシッド・エアの0.21を上回るものだ。

また、EQSは、メルセデス・ベンツのロードカーの中で最も空気力学的に効率の良いクルマとして、Aクラス・セダンや7代目Sクラス(いずれも0.22)を上回っている。

同社によると、この0.20という数値は、19インチのAMGホイールを装着し、ドライビングモードを「スポーツ」に設定した場合に達成されたという。

EQSは、新しいEVAプラットフォームを採用した最初のモデルとなる。EVAプラットフォームは、今後発売されるEQEセダン、EQE SUV、EQS SUVなどにも採用が予定されている。

この新プラットフォームは、スケートボード型のアーキテクチャーを使用しているため、EQSでは室内空間重視の独自のプロポーションを実現している。Aピラーはかなりフロント寄りに配置され、ボンネットとトランクは最新のSクラスよりも短く、ルーフラインは大きくカーブを描く。これにより、ショート・オーバーハングのクーペのようなシルエットとなった。

パネルの隙間にまでこだわった設計

EQSは、不要なボディラインを極力排除した滑らかなデザインを採用している。2019年に公開された「EQSコンセプトカー」で予告されていたように、密閉されたブラックパネル・グリルを特徴とする低いフロントエンドが、記録的な空力数値を達成するための重要な要素となっている。

また、フロントコーナーを大きくカーブさせて前面投影面積を減らし、冷却ダクトには必要に応じて開閉するエアシャッターを備えている。

5m超の新型EQSの大きなボンネットは、ボディサイドに回り込み、そのシャットライン(パネル同士の隙間)をより効率的な位置に配置することで、Sクラスの従来型ボンネットよりも空気抵抗と乱流を低減している。

なお、ボンネットは新型BMW iXと同様に、クラムシェル(貝殻)型の構造で、簡単には開けられないようになっている。

「お客様がボンネットを開けられるような仕組みはありません。サービス時に特殊な工具を使って開けることはできますが、閉じたままになるように設計されています」と、メルセデス・ベンツのアドバンスド・デザイン部門の責任者であるステファン・コールは述べている。

ウィンドスクリーン・ウォッシャーボトルのフィラーは、左フロントフェンダーの後ろにある細いフラップに組み込まれており、このフラップは外側にヒンジで取り付けられている。

さらにドアはフレームレスで、最新のSクラスにオプションで用意されているようなフラッシュ式ハンドルが採用されている。複雑な10枚のウィンドウを持つキャビンは、リアのフェンダーの上まで伸びており、ルーフには2ピースのサンルーフが標準装備されている。

また、リアガラスの上部まで開閉するファストバックスタイルの大型テールゲートが採用されている。このレイアウトは、9月に開催されるミュンヘン・モーターショーで公開される小型のEQEにも採用される予定だ。

テールゲートには、EQCや最近発売されたEQAと同じく、フルワイドのテールライトが組み込まれている。

インテリアもEQS専用デザイン

インテリアでは、専用のダッシュボード、コントロール、トリムエレメントを採用。Sクラスに似たスタイルのステアリングホイールがあり、スポークには静電容量式タッチパッドが備わっている。フロント中央には高い位置にセンターコンソールが設けられ、その下には大型の収納ボックスがある。

また、メルセデス・ベンツ最新のデジタル技術、MBUXハイパースクリーンが搭載される。幅141cmの湾曲した1枚のパネルに3つのディスプレイが統合されており、8コアのCPUと24GBのRAMを搭載した最新版のオペレーティング・システムで制御され、ソフトウェアの無線アップデートに対応している。

そのほか、AR機能を備えたヘッドアップ・ディスプレイ、15個のスピーカーと710Wの出力を備えたBurmester社製サラウンド・サウンドシステム、「Energising Air Control」と呼ばれる空気ろ過装置などのオプションも用意されている。

キャビンを優先したプロポーションとフラットなフロア構造により、Sクラスよりも広い居住スペースを実現しており、AMGラインでは、よりサポート性の高いフロントシートなどスポーティーな演出が施される。標準のリアシートは3人掛けだが、センターシートは高く、キャビンは内側に向かって細くなっている。

また、「サイレント」、「シルバー・ウェーブ」、「ビビッド・フラックス」、「ロアリング・パルス」の4種類のモードを備えたサウンドパッケージが提供される。

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  • ヴェゼル、スカイアクティブX、日産への風当たりが強いので、技術サポートしてあげて下さい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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