3月23日、2024MotoGP第2戦ポルトガルGPの2日目のセッションがアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスの予選ではエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポールポジションを獲得。スプリントではマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が勝利を飾った。中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は21番手スタートから、17位でレースを終えた。
2日目午前のフリー走行2回目は、曇り空のなか気温25度、路面温度30度のドライコンディションで行われた。前日午後のプラクティスでは上位勢は1分38秒台前半がベストタイムだったが、FP2ではトップのマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)でも1分38秒720に留まり、全ライダーがロングランやマシンの調整をしていたようだった。
【タイム結果】2024MotoGP第2戦ポルトガルGP フリー走行2回目
そんななかでも2番手に1分39秒015のペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)、3番手に1分39秒208のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、4番手に1分39秒256のマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)となる。ドゥカティワークスのふたりは7番手と16番手に沈むなどまだ速さを見せていないが、欧州メーカーが上位を占めており開幕戦から大きな勢力図の変化はない結果になった。
続けて行われた15分間の予選Q1は、気温21度、路面温度28度と少し寒くなる。残り10分の段階からアコスタ、アレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)がトップ2に入ってQ2進出を目指す。その後、ふたりともさらにタイムを伸ばしてアレックス・マルケスが1分38秒060、アコスタが1分38秒065でQ2に進んだ。3番手は0.219秒差のアレイシ・エスパルガロとなり、大きな差がついた。ホンダ勢は下位となり、19から22番手グリッドに並ぶ。
予選Q2は、気温22度、路面温度32度。計測1周目のマルク・マルケスが15コーナーで転倒を喫して、続けてブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)も転んでいる。1回目のアタックでは1分37秒942にフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が入れてトップ。2番手だったホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)はコースリミットを出たためにタイムが抹消され、2番手はジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、3番手にビニャーレスがつけた。
残り約4分からはじまった2度目のアタックは、1分37秒812でマルティン、バスティアニーニが1分37秒706とトップタイムを塗り替えて、ドゥカティ1-2。しかし、最後にビニャーレスが1分37秒788を記録して2番手に食い込んだ。バスティアニーニはポールポジションを守り、ビニャーレスとマルティンが1列目に。
2列目は1分37秒922のバニャイア、そしてミラー、マルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)が続き、アコスタは7番手、マルク・マルケスはTカーで行った2度目のアタックがうまくいかなかったようで8番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は9番手を獲得した。
午後のスプリントは12周、気温は23度、路面温度は37度だ。ほとんどのライダーがフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。クアルタラロは前後ともにミディアム、中上とリンスはミディアムとソフトの組み合わせだ。
2番手スタートのビニャーレスがホールショットを奪うが、2コーナーでミラーがトップに立ち、バニャイアが2番手につける。1周目は3番手に落ちたビニャーレス、そして4番手からマルク・マルケス、バスティアニーニ、マルティン、ビンダー、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)と続く。
2周目にマルク・マルケスが3番手に浮上。最終コーナーで仕掛けたバニャイアが3周目の1コーナーで首位に立ち、その後リンスは転倒している。そしてマルク・マルケスはミラーも交わして2番手まで上がった。この3周目には9番手につけたアコスタが1分38秒678でファステストを記録している。
4周目はクラッシュが相次ぎ、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)、ビンダー、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)も転んだ。
5周目はバニャイア、マルク・マルケス、ビニャーレスのトップ3だが、マルク・マルケスのオーバーシュートでビニャーレスが2番手に。4番手からはマルティン、ミラー、バスティアニーニ、そしてアコスタは7番手まで浮上している。6周目にはマルティンが3番手を奪い、マルク・マルケスが4番手に落ちる。
レースが残り半分となると、バニャイアが2番手に1秒ほど差をつける。2番手のビニャーレスと3番手のマルティンとの差は0.3秒ほど。マルティンがファステストで追い上げていく。しかし、残り4周にはバニャイアが1コーナーのブレーキングでミスを冒して一気に4番手に落ち、3番手と1秒ほどの差がある場所で戻った。
トップ3はビニャーレス、マルティン、マルク・マルケスに変わっている。そのままレースが終盤に入るが、最終ラップにマルク・マルケスがマルティンに仕掛けて2番手に。そのままビニャーレスが逃げ切って勝利を飾り、2位はマルク・マルケス、3位にマルティンが入りメダルを獲得した。
4位はバニャイア、5位はミラー、6位はバスティアニーニだ。ヤマハトップは9位のクアルタラロ、ホンダ勢トップは14位のジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)だった。中上は17位でチェッカーを受けている。
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