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ルクレールはレースで弱いわけじゃない! フェラーリ、エースへの不毛な評価もF1世界王者の才覚疑わず「全てが揃えば結果を出せる」

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ルクレールはレースで弱いわけじゃない! フェラーリ、エースへの不毛な評価もF1世界王者の才覚疑わず「全てが揃えば結果を出せる」

 フェラーリでドライバーコーチを務めるジョック・クレアは、チームがシャルル・ルクレールに正しいマシンを与えれば、すぐにでも世界チャンピオンになれると断言した。

 ルクレールは2019年にフェラーリへ移籍して以来、予選ではグリッド最速のドライバーのひとりとして頭角を現し、これまで26回のポールポジションを獲得している。

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 ただ、ポールポジション獲得数とグランプリ勝利数は比例せず、ルクレールがレースでトップチェッカーを受けたのは“わずか”7回。こうしたことから、ルクレールはレースよりも予選で強いという評価を得ている。

 しかしルクレールのフェラーリでのキャリア大半、特に2022年と2023年にチーム自体がレースペースでライバルの後塵を拝していたことを考えると、2024年シーズンはその評価が相応しくないとクレアは考えている。

「予選での彼の評判は、確かにこの数年で確固たるモノとなった。2~3年前、彼はレースでは予選ほど良くないと言われがちだった」

 クレアはF1 Nationのポッドキャストでそう語った。

「それはフェアじゃないね。ただ彼が予選で本当に、本当に優れているだけだ」

「我々がマシンをより良いレーシングカーに仕上げることに若干フォーカスを移したのは事実だ。タイヤマネジメントはもちろん、常にホットな話題だ」

「しかしシャルルがとても良いレースをするのを見てきた。2022年のオーストリアGPではマックス(フェルスタッペン/レッドブル)がタイヤデグラデーション(性能劣化)に苦しむ中で、シャルルは非常に良いドライブでレースを制した」

「シャルルはずっとタイヤが得意じゃなかったわけではない。コンビネーション的に、タイヤに上手くフォーカスできていなかったと思う」

「今年我々が目にしているのは、レースでマシンを上手く機能させ、タイヤをケアすることにフォーカスした結果だ。シャルルはこれまでのシーズンから学び、タイヤとレースマネジメントのスキルを磨いてきた」

「だからドライバーとしてのシャルルと、レースチームとしての我々がより良く現していると思う」

 クレアは、フェラーリがF1タイトル挑戦に必要なモノを全てそろえたら、ルクレールが「必ず結果を出す」と信じている。

 ルクレールとフェラーリは2022年シーズンにタイトル争いへ加わったが、レッドブルはマシン開発で一歩先行し、フェラーリがミスで多くのポイントを失ったことで、フェルスタッペンが自身2度目のF1タイトルを獲得した。

「彼は世界チャンピオンになるために必要なモノを持っている」とクレアは言う。

「予選ペースも良い。正直なところ、彼はこれまでで最高の予選番長だと思う。ミハエル(シューマッハー)やミカ(ハッキネン)、そういう人たちのようを振り返るのは難しいけど、彼が最高の予選番長であることは間違いない」

「彼のレースマネジメントは、モンツァを見れば、まさに並外れている。全てが揃ったら、彼は結果を出すことができる」

「シャルルはまだそういう状況にはいない。2022年は純粋に、フェラーリが世界チャンピオンになるチャンスだったのだろうか? 一時は40ポイントもリードしていたからそうだったと言うかもしれない。しかし我々はチームとしての準備が整っていなかったし、レッドブルは年末までに我々を開発で上回った」

「あの年はシャルルがタイトルレベルではなかったと言うようなことがあった。しかし、それこそがポイントだ。そのレベルに達するまでは、チャンピオンになることはできない」

「メルセデスが最高のマシンを持っていたからチャンピオンになれたという評価は不公平だ。彼らは全てにおいて最高レベルだった。過去3年はマックス(とレッドブル)も同じだ」

「コンスタントにチャンピオンを狙えるマシンを提供できた時、シャルルは結果を出してくれるはずだ。我々は今、その手前に来ていると思う」

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