2月7~8日、静岡県の富士スピードウェイで、GTエントラント協会が主催する特別スポーツ走行が行われ、15台のGT300車両が参加しテストが行われた。GT300チームにとっては初めての本格的な走行となるチームもあったが、2022年にFIA-F4でチャンピオンを獲得し、今季はGT300クラスに小林崇志のパートナーとしてTEAM UPGARAGEから、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にはTODA RACINGから参戦する小出峻が、初めてホンダNSX GT3のステアリングを握った。
大阪府東大阪市出身の小出は、2019年に鈴鹿サーキットレーシングスクール(現ホンダレーシングスクール鈴鹿)を卒業。2020年からFIA-F4で戦い、2022年についにチャンピオンを獲得した。多くのトップドライバーが通ったFIA-F4王者の肩書きを引っさげ、2023年は多くの先輩たち同様、スーパーフォーミュラ・ライツ、そしてGT300に挑戦する。
ホンダが2023年GT300クラス参戦体制を発表。現段階でのNSX GT3使用はTEAM UPGARAGEのみ
そんな小出にとって、2月7~8日の特別スポーツ走行は、実はGT3カーの初ドライブだったという。スーパー耐久ではホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブした経験はあるが、NSX GT3にはやはり大きな違いを感じた様子だ。
「『ハコ車でこんな速さで走れるの?』と驚きました。TCRでは『ハコにダウンフォースが効いている』という感覚があまりなかったのですが、GT3ではダウンフォースが効いている感覚がありましたし、それでいてやはりハコなのでピッチングやロールの動きを理解して走らせなければならず、難しい世界だと思いました」と小出はNSX GT3の初ドライブの印象を語った。
とはいえ、そこはこれまで多くの成績を残してきた若きドライバー。吸収も早く「かなり慣れましたし、このクルマを理解することもできたと思います。今回の初乗りが富士だったので、コース幅も広いですし、高速コーナーも低速もあるので、習熟にはもってこいのコースだと思います。自分の手足のように、少しずつ馴染ませることができました」とテストを振り返った。
そしてGT300デビューとなる今季、小出にとっては学ぶことも多い。若手ドライバーが経験していないスーパーGTの大きな要素としては、世界的にも珍しいマルチメイクのタイヤが挙げられる。もちろん小出もその重要性を認識しており、「今までよりもタイヤのパフォーマンスをどれだけしっかり引き出せるかが重要だと思います」という。
「まだそれほど多く乗ったわけではないですが、今日も小林さんが乗られているときに、タイヤのパフォーマンスを引き出すためのフィードバックがすごく重要だと感じましたね」
そんな小出にとっては、チームメイトとなる小林の存在は「本当に面倒見が良くて、親身になっていろいろ教えてくれます」とやはり大きいよう。「今回FIA-F4からステップアップして、TEAM UPGARAGEさんに加えていただき、小林さんがパートナーというかたちは、自分にとっていちばん良い環境だと思います」と語った。
しかしその環境も、ある意味では比較の条件にもなる。スーパーフォーミュラ・ライツのTODA RACING、そしてTEAM UPGARAGEで2022年にドライブした太田格之進は、今季GT500とスーパーフォーミュラのシートを得ているからだ。
「彼は昨年の開幕戦からすごく活躍していましたし、自分も負けていられないと思います」と小出は同い年の太田のことを意識はしつつも「ただその気持ちはありながら、そこだけにこだわるのではなく、自分に何が求められているのかを理解しているつもりです。速く走ることはもちろんですが、クルマをしっかり持って帰る──完走ということも大事になると思っています」としっかりと自らの役割をまっとうしたいと語った。
「自分に求められていることはなんなのか、まわりから自分はどういう存在であるべきかを、しっかりと考えて今年一年臨んでいきたいですね」
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