WTCC 2015 世界ツーリングカー選手権 第3戦 ハンガリー ホンダ･シビックが一矢報いる

2015年5月2日～3日、世界ツーリングカー選手権（WTCC）第3戦がハンガリーのハンガロリンクで開催された。今季のWTCCはアルゼンチンで第1戦が開催され、モロッコを経ていよいよこの第3戦からヨーロッパラウンドの始まりである。

今回から車両重量調整が行なわれ、シトロエンが+60kg、その他のチームはゼロとなっている。公式練習走行では、相変わらずシトロエン･レーシングが好調だが、ホンダ・シビックはよりパワーアップした2015年仕様エンジンの他に、ボディのエアロダイナミクスを改良し高速時のアンダーステアを低減し、シャシーのアップグレード、ブレーキ冷却システムなども改良し、これまでとは一味違った走りを見せている。

なお公式練習終了後、ユーロスポーツ･イベントとしてWTCCとETCC（ヨーロッパツーリングカー選手権）のドライバー達が各自のレースマシンに乗り、ハンガリーの首都、ブダペストの歴史ある市街地でパレードを行なった。このパレードを見物するために沿道には大観衆が詰め掛けた。

5月3日、決勝のレース1は抜群のスタートダッシュを見せたロペスが、ポールシッターのミューラーを第1コーナーでかわしトップに立ち、圧倒的な速さで後続を引き離してそのまま優勝。ミューラーが2位となり、シトロエン C-エリーゼWTCC の速さを見せつけた。マー・チンホワが4位、セバスチャン・ローブは6位に入賞。注目のシビックは、モンテイロが5位に食い込んだ。

リバースグリッドで行なわれるレース2では、ハンガロリンクの狭いテクニカルなコースのため後方からスタートしたシトロエンの4台は、ポジションをなかなか上げることはできなかった。7番手からスタートしたローブが5位、8番手からスタートしたロペスが6位に。一方、シビック勢では地元のノルベルト・ミケレスがトップに立ち、追い上げるシボレー･クルーズの追撃を振り切り、そのまま優勝を果たした。

次戦はドイツ、WTCCでは初のニュルブルクリンクのフルコースが舞台のレースである。

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