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曲がったハンドルでSS連勝のヌービル「僕たちは優勝争いの真っ只中にいる」/WRC開幕戦 デイ2後コメント

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曲がったハンドルでSS連勝のヌービル「僕たちは優勝争いの真っ只中にいる」/WRC開幕戦 デイ2後コメント

 1月26日、2024年WRC世界ラリー選手権の開幕戦『ラリー・モンテカルロ』が競技2日目を迎えた。SS3からSS8まで計6本のスペシャルステージが行われたデイ2は、前日のデイ1をトップで終えたTOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、タイム差を詰められながらも総合首位をキープしている。

 総合2番手にはSS4、5、8でトップタイムをマークしたセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が浮上し、3番手は残る3本のステージを制したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)となった。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、SS3でコースアウトを喫して5分以上をロスしてしまい、首位から6分56秒差の総合12番手でラリー2日目を終えている。そんなデイ2を走破した各ドライバーの声をお届けする。

魔のアイスバーンでタイムロスの勝田貴元、ターゲットを日曜に変更。最終日のスパートに賭け温存へ

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合5番手
「前のステージではセットアップを間違えたけれど、それがこのステージでは正しい方向に修正できた。コース上には泥も多くあったけれど、クリーンなステージだったのは確かだ。トップと8秒差の(4番手)タイムで走ることができて嬉しい」(SS4)

「(3番手のタイムに)とても満足している。最初のステージで新しいセットを試したが、ステージごとに少し調整する必要があった。今はマシンにとても満足しているし、自信もある」(SS5)

「ループのなかにとても異なるステージがあるのは良いものだ。このステージは終盤に泥が多かったけれど、少なくとも氷と湿った部分、その両方が混じるミックスコンディションがあった。まさしくこれがモンテカルロで、僕たちが好んでいるステージという感じだよ」(SS7)

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合7番手
「ステージ後半は滑りやすいコンディションになると思っていたが、予測していたとおりにはならなかった。チームから事前に(コンディションに関する)情報を得ていたが、それでも凍った部分でコントロールを失ってしまった。僕たちを元に戻してくれた観客に感謝しているよ」(SS3)

「今朝の第1ステージではワイドになってコースオフしてしまい、スタックしてしまった。ここも凍った部分があったので、少し慎重になりすぎたようだ。でも朝の経験から見るに、このままコース上に留まって走り続けるのがベストな選択だと思う」(SS5)

「夜のステージはいつもいいものだけれど、コースの終盤はとてもトリッキーだった。凍っていた部分がすべて溶けたので、道路に大量の水と泥が出ていたからね。また、クルマはあちこちでジャンプしてしまっているので、明日に向けてセットアップを改善していきたい」(SS8)
※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合3番手
「スピードはあるけど、今日はすべてがトラブルなしに進んだわけではなかった。午前中はオープニングステージで最速タイムを記録したものの、少し苦戦した。また、スピンした後にステアリングセンターがずれてしまうトラブルに見舞われて、(セバスチャン・)オジエに対して貴重なタイムを失ってしまったんだ」

「しかし、まだ僕たちは優勝争いの真っ只中にいる。午後は順調だったし、差はわずか16秒なので目標の範囲内にいると言える。明日は完璧な1日を過ごし、首位に少しでも近づくことができることを願っているよ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合4番手
「僕たちにとって、とても安定感のある1日だった。午後はかなり落ち着いていて、最終ステージは少しトリッキーだったが、それ以外はまったく問題なかった。午前中は少しスピードを出しすぎたので、その代償を払うことになったが、観客たちは僕たちをコースに戻すために、とても頑張ってくれた」

「マシンはトラブルなくスムーズに走っている。クルマのなかではかなりリラックスして快適に感じているし、80%は満足できているよ。ただ、残りの20%も含めてもう少し感覚を探ろうとしているところだ」

●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合6番手
「今日は、昨日に引き続き大きな学習曲線を描けたと思っているけれど、まだ改善の余地はたくさんあるはずだ。コーナーに入るときのクルマの動きも自然になってきているので、明日はそれを足掛かりにして、さらにスピードを上げていきたい」

「ラリー1のマシンは、僕が過去4年間ドライブしてきたWRC2クラスのマシンと比べると昼と夜ほどに別物だ。今はまだ、僕たちは持っているはずのポテンシャルを全然発揮できていないと思う。そのことに気づけているのは良いことだし、土曜日はさらに走りを追求していきたい」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「今日はコンディションの変化が非常に大きく、難しい一日だった。ドライのセクションが多くあった一方で、ところどころにアイスバーンがあり、ダートが多く出ているところもあるなど、グリップレベルに大きな差があったんだ。チャレンジングな一日だっかが、問題なく走り切ることができてハッピーだよ」

「後方のふたりはとても速くタイム差も小さいが、自分たちはまだいいポジションにつけている。セブ(セバスチャン・オジエ)とティエリー(・ヌービル)とは、過去にも何度かこのような順位関係になったことがあるので、彼らとふたたび戦えることを嬉しく思うよ。今の調子を維持し、自分たちのリズムを守って戦いながら、ふたりとの差がどうなるのか様子を見たいと思う」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手
「今日、少しでも反撃できたことはもちろん嬉しく感じているよ。昨晩(デイ1)は少し苦戦したので、出走順によって不利な状況になることを危惧していたが、決して諦めはしなかったし、トップとの差を縮めることができたので良かった」

「3本目のステージはかなり難しかったが、それでもうまく走ることができたと思う。あのステージは日曜日にもう一度走ることになるが、すでに多くのダートが路面に出ているので、きっと大きなチャレンジになるだろう。ただ、その前に明日の長い一日を戦わなければならない。これからの二日間は面白くなりそうだし、戦いに参加できていることを嬉しく思う」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合12番手
「今朝のコンディションはとてもトリッキーで、ひとつのコーナーは大部分がアイスで覆われていました。コーナーの入口部分はアイスがかなり溶けていたので、やや高いスピードを維持して進入したのですが、コーナーのミドル部分はアイスが磨かれた状態になっていて、グリップを失ってどうにもできない状態になり、アウト側の溝にはまり込んでしまいました」

「幸いにも、大勢の観客が助けてくれたので走り続けることができましたが、とても悔しいです。このまま走り続けて自分のドライビングを改善し、日曜日に向けていいセットアップを見つけたいと考えています。ポイントを獲得するチャンスはまだあるので、それが現時点でのターゲットです」

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