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小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」

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小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」

 6月1日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた2024スーパーGT第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』のGT300クラス公式予選Q2。アールキューズ AMG GT3の小山美姫が、初めてのスーパーGT予選で、グループ2“ロワー17”を5番手で終えた。

 昨季2023年にANEST IWATA Racing RC F GT3を駆り、今季2024年はR'Qs MOTOR SPORTSに加入した女性レーシングドライバーの小山。今回の2024スーパーGT第3戦鈴鹿での予選アタック担当は、開始直前まで「出るか出ないか全然わからない」状況で、いきなりの“初予選”となった。

【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 公式予選

 さらに小山を悩ませていたのは、午前中の公式練習で感じていたマシンの挙動。「正直、全然公式練習での手応えがなくてクルマのフィーリングが悪かったです。メルセデスAMG GT3は基本的にアンダーステア傾向と言われる車両だと思いますけど、私的にはかなりのオーバーステアでした」と小山。

 そんな状況から、小山は予選に向けてチームから『いってくれ』と言われQ2への出走が決まった。今年のスーパーGT予選はQ1とQ2で同じタイヤを使用する必要があるため、小山の走行はユーズドでのアタックに。公式練習で感じた挙動への不安も抱えながらの走行となったが、「思ったよりもグリップが残っていた」スーパーGTヨコハマタイヤの恩恵もあり、10台中5番手となる2分1秒428を記録して初予選を終えた。

 外から見れば悪くない予選だったと思われたが、予選後の小山は「正直タイムは置いておいて、今このパッケージでやれることは、もっとあったというのが正直なところです」と悔しさが残ったことを明かす。

「私は毎周のようにタイムを上げてしまっていました。他のドライバーは1周もしくは2周でタイムを出していたかと思いますけど、私は周回を重ねるごとにタイムが“上がっちゃって”いたので、その時点でタイヤのおいしいところを全然使いこなせていないですし、100パーセントのアタックもできていないということです」

「アタックの最終ラップも『タイヤ(の性能)が落ちるだろう』と思いながらセクター1に入ったら、マイナス(自己ベスト更新)していました。それもちょっと……、最後にタイムを上げること自体がタイヤを使えていない証拠ですし、ドライバーとして『ダメだな』と思うんですけど、最後までアタックできていれば、あとコンマ3秒くらい稼げたなという思いもあります」

「でも、元を辿れば、やっぱりタイヤの良いときにしっかりとアタックすることができていれば、今のパッケージで言うと、あとコンマ8秒くらいは上げることができたと思いますし、そのくらいのタイムを出すことができたとも感じています。そこは力不足といいますか、自分がやりきれなかった思いはたくさんあります」

 明日の決勝レースに向けては、まだ未定ではあるものの、初のスタートを担当する予定だという小山。「まず最初に私で流れを作りつつ、レースなので数台は追い抜いていきたいです」と笑顔をみせた。予選結果は24番手だが、どんなレースをみせてくれるか楽しみなところだ。

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