世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースのフリー走行3回目が行なわれた。トップとなったのは、トヨタ8号車だった。
土曜日の富士スピードウェイ上空は、金曜日のジメジメとした曇り空とは一変。真夏のような大きな雲が浮かび、青空が広がった。気温は28度という発表だが、厳しい残暑といった体感で、路面温度も37度からさらに上昇していくように思われた。
■ウイングレス脱却も、苦戦続くプジョー。来季に向け、さらなるアップデート必要か評価進める
60分のセッションがスタートするとほとんどのマシンがコースインし、連続走行を開始。ハイパーカークラスは1分33秒前後のペースで最初のタイム計測を終えると、ポルシェ6号車のアンドレ・ロッテラーが1分31秒643をマークし、タイムシートのトップに立った。
一方、トヨタは8号車の平川亮が1分29秒621を叩き出してトップタイムを更新。さらにキャデラック2号車のアレックス・リンや、フェラーリ50号車のアントニオ・フオコもそれに続いた。
セッション開始から10分経過を前にコース上のデブリを理由にフルコースイエロー(FCY)が出されるもこれはすぐに解除された。
一旦ピットに戻った後、路面温度が40度まで上昇したコンディションの中でロングランを行なうマシンも多く見られた。トップのトヨタ8号車は、11周を走ってガレージに戻った後、フロントの足回りをチェックしていたようだ。またプジョー93号車もピットレーンでフロントカウルを外していた。
セッション残り23分、ターン1の縁石に問題があるとして赤旗が掲示され、走行中断。そのままセッションは再開されずに終了することとなってしまった。
FIAは、ターン1外側の縁石やランオフエリアの境目を重点的にチェック。映像では、縁石外側に埋め込まれているブロックが外れてしまった様子が確認できるため、少なくともすぐに走行を再開することはできないと判断したようだ。
消化不良に終わったFP3は、トヨタ8号車がトップ。2番手にキャデラック2号車、3番手にフェラーリ50号車というオーダーだ。トヨタ7号車は5番手となっている。
LMGT3クラスは、ビスタAFコルセの55号車、54号車フェラーリがワンツー。佐藤万璃音が乗るユナイテッド・オートスポーツ95号車マクラーレンは4番手につけた。
小泉洋史のTFスポーツ82号車コルベットは6番手、木村武史が乗るアコーディスASPチームの87号車レクサスは16番手、Dステーション・レーシング777号車はクラス17番手でセッションを終えている。
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