ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、F1カナダGP予選Q2のタイヤ選択で”正解”を導き出してトップタイムをマーク。彼はこの結果を受けて「ウイリアムズが進化している証拠」だと語っている。
アルボンはウェットコンディションのQ1を6番手で通過すると、Q2では乾いていく路面にいち早く反応して、セッション最初からスリックタイヤを投入。それを見てインターミディエイトタイヤから履き替えたレッドブルのマックス・フェルスタッペン以下を寄せ付けないタイムでQ2トップ通過を果たした。
■ラッセル、メルセデスの2戦連続ダブル表彰台に自信「僕らのレースペースは力強いはず」
Q3ではノータイムで10番手となったものの、他車のグリッド降格ペナルティによって決勝は9番手からスタートすることになる。
「考えてみれば良いことだ」とアルボンはQ2でのトップタイムを振り返る。
「まず、僕らが求めているのはこういう結果だ。ファクトリーやレースチームのみんなに、『2~3年後にはこうなっていたい』ということを示せたらと思っているから、良いことだよね」
「この結果にコンディションが少し関係しているというのは分かっているけど、トップ通過は良いもんだ。少なくとも僕としては、目指すべき場所を示せたと思う」
「モチベーションが上がるよね。トップに出られるマシンを手にできたのは、僕らが一歩前進し始めたことを証明している。これが今年、そしてそれ以降の原動力になる。もっとトップタイムが欲しいね」
またアルボンはQ2スタート時にアルボン以外のマシンがスリックタイヤを履いていなかったことに驚いたという。
「まず、僕らはペースが良かった」と彼は言う。
「Q1では6番手だったから、いい感じだった。Q2ではリスクを負う必要はなかったけど、これが正しい選択だと感じたんだ」
「基本的にはスリックタイヤ(のコンディション)だと分かっていたから、僕らは決断した。少なくとも僕は、みんながインターを履いてガレージを出ていったのを見て驚いたし、少し自分を疑っちゃったよ」
「僕の脳裏には、去年のジョージ(ラッセル/メルセデス:スリックで予選ギャンブルもターン2でスピン)のことがあったんだ! だから最初のアタックでは、ターン1からターン2を通過する時は特に速度を落として、それを避けようとした。でも、それを乗り越えてトップを取れたのは本当に嬉しかったよ」
しかし、アルボンはその好調さをQ3に持ち越すことができなかったと認める。Q3では完全なウェットコンディションに戻り、雨の中マクラーレンのオスカー・ピアストリがクラッシュを喫したことで赤旗提示……アルボンはタイムをマークすることなくQ3を終えた。
「コースが突然悪くなって、トリッキーだった」とアルボンは振り返る。
「だから、タイヤを作動範囲に入れるのが難しくなった。雨が強くなってくると、ストレートでタイヤが冷えるような感じがした。それで少し苦戦してしまった」
「連続走行していたから通常それは問題ないし、タイムは上がる一方だ。でも2周目に赤旗が出てしまった」
「僕もミスをしたから、その点では残念に思っている。長いバックストレート終わりの最終コーナーへの進入でフロントのタイヤ温度を失ったんだ。それでおしまいだ」
「オスカーが後ろ向きになっているのを見た時、もうダメだと思った。もう一回(コースに)戻る頃には、雨量が多すぎると分かっていたんだ」
「色んな意見や感情が渦巻いている。でもこの週末の内容を見れば、素晴らしい結果だと言える」
なおウイリアムズはカナダでアルボンのマシンに大型アップデートを投入している。予選では好ペースを見せたものの、ここにはマシンが元々コース特性に適している点も寄与しているとアルボンは言う。
「パッケージとして、僕らは上のステップへ進めているということを示している」とアルボンは言う。
「このサーキットがバルセロナよりも僕らに適しているということは分かっていた。ただ、マシンのアップデートも、バルセロナと全く違うサーキットということもあって、正直実感が湧かないね」
「シケインはバンピーで、縁石を多めに使う。ダウンフォースが少なめだと効果的なんだ。こういうサーキットは僕らに適している」
「でもラップタイムだけを見れば、明らかに僕らは競争力を持っていた。だから嬉しいし、良いステップを踏めたと感じている」
「シルバーストンやオーストリアに持ち越せるかどうかは分からないけど、少なくともここでは、純粋に良いポジションにつけていると思う」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?