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新型「メルセデス・ベンツGLC」価格判明! フルモデルチェンジ車のサイズ/内装/AMGラインを解説

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新型「メルセデス・ベンツGLC」価格判明! フルモデルチェンジ車のサイズ/内装/AMGラインを解説

ベンツで1番売れるSUV 2代目に

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】「新型GLC」のデザイン/内装 じっくり見る【日本発売】 全93枚

メルセデス・ベンツ日本が、中型SUV「GLC」をフルモデルチェンジして受注を開始した。

GLCの前身は、2008年に発表された「GLK」だ。だが、メルセデス・ベンツのネーミング体系の変更により、2015年にフルモデルチェンジされたときに「GLC」へと車名を変える。

したがって、今回発表された新型GLCは2代目。GLKから数えれば3代目となる。

従来型のGLCは、2020年と2021年にメルセデス・ベンツの中でベストセラーSUVモデルとなった。GLKの時代を含めると、これまで全世界で累計260万台を販売している。

ジャーマンスリーの「BMW X3」「アウディQ5」、さらには「ポルシェ・マカン」、そして「レクサスNX」といったモデルがライバルとして挙げられるだろう。

日本でも欧米でも、そんなプレミアム・ミドルサイズSUVのライバルたちと鎬を削りあうことになる新型メルセデス・ベンツGLC。その概要を紹介していこう。

50mm長い全長 サイズ/AMGラインは?

新型GLCのサイズは、全長4720×全幅1890×全高1640mm。ホイールベースは2890mmとなっている。

従来型と比較して、全長は50mm、ホイールベースは15mm延長され、伸びやかでスポーティなシルエットとなった。全幅は従来型と変わらない。

フロントは、標準仕様ではグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなトリムによって、フロントマスクを上質かつスタイリッシュに引き締めている。

AMGライン(撮影車両)では斬新なスターパターングリルを採用。また、グリルと連続したスリムなヘッドライトや、精悍さを増した最新デザインのバンパーがワイド感を強調し、圧倒的な存在感を放つ。

サイドは、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により陰影を生み出している。スポーティな躍動感を与えているのは、Dピラーに向けて緩やかに上昇するウインドウラインだ。

リアは、力強いフェンダーと水平基調のバンパー、立体感があるスリムな新型リアコンビライトにより、ワイドでシャープな姿に。

バンパーにもクロームのアンダーガード風のデザインを採用するとともに、クロームトリムが左右のエグゾーストエンド(ダミー)と一体化した力強い造形となり、リアエンドに新型GLCだけの個性を与えている。

内装 縦型ディスプレイとリアルウッド

新型のインテリアについても確認しよう。

ダッシュボードは、上部が翼のような形状で、そこに角型エアアウトレットが配置されてスポーティな印象だ。

下部は、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッド・インテリアトリムを採用し、質感の高い空間を演出する。

ダッシュボードと縦型の11.9インチ・メディアディスプレイは、ドライバー側に6°傾け視認性を向上させている。運転席に備わる12.3インチの大型コクピットディスプレイは自立型で、ダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える。

ステアリングホイールにはナビ、ADASを全て手元で完結できる機能性も有している。さらに、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知のため、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。使い勝手が向上した。

ラゲッジスペースは、620L~1680Lと大容量で、実用性が大きく向上している。また、カーゴポジションを標準装備し、リアシートのバックレストを約10°起こすことで容量が従来型より約70~80L増加する。

ディーゼル「GLC 220 d」を日本導入

現在のところ、日本仕様の新型GLCのパワーユニットは、197ps/44.9kg-m(440Nm)の2L直4ディーゼルターボ「OM654M」のみ。新型クランクシャフトの採用によって、ストロークが94.3mm、排気量が1992ccに拡大(従来型:92.3mm/1950cc)し、燃料噴射圧力を2700バールに引き上げている。

トランスミッションは9速ATの「9Gトロニック」を組み合わせた。WLTCモード燃費は18.1km/Lだ。

このエンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGによって、短時間、最大で23ps(17kW)と20.4kg-mのブーストが可能。高トルク、省燃費が売りのディーゼルエンジンに、電気による緻密なサポートが組み合わさることで、スムーズな加速感と、燃費の低減に寄与する。

駆動方式はフルタイム4WDの「4マティック」で、ダイナミック・セレクトの中に「オフロード」モードを加えた。また、「ダウンヒル・スピード・レギュレーション」も備え、急な下り坂での安定した走行をサポートする。

サスペンションは、Cクラスで定評のあるフロント:4リンク式、リア:マルチリンク式を踏襲。標準仕様には「アジリティ・コントロール」サスペンションが装着され、オプションで「エアマティック」も用意される。

さらにオプションで、後輪操舵システムの「リア・アクスルステアリング」も採用。約60km/h以下では逆位相に後輪が最大4.5°操舵し、最小回転半径は5.1mまで小さくなる。約60km/h以上では同位相に最大4.5°操舵し、走行安定性を大きく高める。

ADAS/装備について

新型GLCの安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」は、Sクラスに搭載される最新のものを採用している。

対話型インフォテインメント「MBUX」や、テレマティクスサービスの「メルセデスミー・コネクト」、ARナビゲーション(オプション)、生体認証(指紋、声)によるシートポジション等の設定、片側130万画素のデジタルライト(ウルトラハイビーム付き)といった快適装備も充実。

また、ドライブモードを「オフロード」にすると、360°カメラシステムを使った「トランスペアレントボンネット」機能が使用できる。メディアディスプレイに前方下方の路面の映像(前輪とその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能で、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害物をいち早く確認できる。

新開発のオフロードスクリーンは、コクピットディスプレイに車両の傾き、路面の勾配、標高、経度・緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数が表示される。これに加え、メディアディスプレイには、周辺地形におけるGLCの現在の姿勢や前輪の操舵角、(後輪操舵仕様は)リアホイールの操舵方向などが表示される。

これにより、オフロード走行に関連するすべての運転機能を1つの画面で簡単に操作することができる。

価格・納車時期

日本仕様の新型GLCは、2L 直4ディーゼルターボ+ISGの「GLC 220 d 4マティック」の1グレードのみで、車両価格は820万円。

ハンドル位置は、右のみとなる。

予約注文は3月16日から受付。ユーザーへの納車は3月下旬ごろから順次行う予定だ。

エンジンスペックなどは多少異なるが、従来型の同グレードとなるGLC 220 d 4マティックが768万円だったから、かなりの価格アップとなっている。

だが、充実した安全&快適装備に加え、伸びやかで美しいシルエットの中にスポーティかつ洗練された要素を取り入れたエクステリア、リアルウッドを採用した質感の高いトリム、向上したオフロード性能などを考えれば、この価格設定は妥当なのかもしれない。

GLC 220 d 4マティック スペック

撮影車両は、AMGラインパッケージ(60万円)、AMGレザーエクスクルーシブパッケージ(55万円)など、合計200万円近いオプションを装着している。

価格:820万円(撮影車両:1014万円)
全長:4720mm (同4725mm)
全幅:1890mm
全高:1640mm (同1635mm)
最高速度:-
0-100km/h加速:-
燃費:18.1km/L (同18.0km/L)
CO2排出量:-
車両重量:1930kg (同2020kg)
エンジン形式:1992cc直4ディーゼルターボ
使用燃料:軽油
最高出力(エンジン):197ps/3600rpm
最大トルク(エンジン):44.9kg-m/1800-2800rpm
最高出力(モーター):23ps(17kW)
最大トルク(モーター):20.4kg-m
ギアボックス:9速オートマティック
最低地上高:180mm(同175mm)
乗車定員:5名

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みんなのコメント

16件
  • モデルごとの内装の差別化がなくなったね。
    みんな似た感じになっちゃった。
    コンセプト異なるのに共有化が進むと
    個性が無くなっちゃうんだよね。
  • レクサスNXがライバルに混ざってて草
    RAV4ベースのチープFFじゃんw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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